主人と2人で歩くと、食品売り場を除いては大抵、私が後から付いて行く形になる。 デパート等で上りのエスカレーターに乗ると、目の前は彼の背中だ。 背中を触って、手を少し下げると、そこはお尻だ。 一応後ろを振り返り、誰もいないのを確かめて、お尻を触る。 「やめなさい」 軽く手を叩かれて、こう言われた。 「どうして人のお尻に触るの」 「えっ、どうしてって言われても、そこにお尻があるから(byマルロー)」 「……シオンはイギリスには住めないね」 「どうして?」 「イギリスには、町の至る所に監視カメラがあるからさ。『この人、いつも旦那に触ってるよ。変態だな』って言われるぞ」 良かった、ここは日本で。
そしてまた上りエスカレーターに乗って、何の気無しに主人の後ろポケットに指を引っ掛け序でに、お尻を触ると、下りエスカレーターと交差する所で視線を感じた。 上り線には我々の他に誰もいなかったのだが、下り線に乗った中年のご婦人が、ギョッとしたようにこっちを見ていたよ……ありゃりゃ。 エスカレーターを降りたところでそれを主人に話すと、「それ見た事か」と叱られるかと思いきや、 「じゃあ叫べば良かったかな。『キャ〜〜〜、誰か助けてええ』って」 この人はいつも、私の予想しないところを行くなあ。
「オーラの泉」が、水曜23時から土曜の20時に引っ越した。 昨年まで私の水曜の夜の過ごし方は、海外ドラマ(BS2)→オーラの泉→NANA(日本テレビ系)とTV番組の梯子をしていたのだが、今年に入ってから海外ドラマの放送時間帯が変更されてオーラの泉と重なったため、すっかりこの番組を見なくなっていた。
それでも好きな番組なら、録画してでも見るだろう。 一時期、興味深く見た事もあった。森公美子がゲストの回など、特に面白かった。 しかし、宣伝の番組があった。何人かのタレントの座談会という形で、口々に「オーラの泉」を褒め称えるのだ。 その中に、森公美子もいた。 タレント達は仕事だからやっているのか、それとも本当に心酔しているのかはわからない。 だが、あれだけヨイショされると、見ているこちらはすうっと気持ちが引いてしまった。 そこまで凄い番組か?と。
江原啓之は多分、本物だと思う。 他局だが、「天国からの手紙」という特別番組があり、これは好きなのでなるべく見るようにしている。 一緒に見る主人が言うのだ。この人は本当に見えているかもね、と。 私にとって1番信頼の置ける霊能力者である彼が言うのだ。信者である私はあっさり信じちゃうよ。(そして騙される) しかし美輪明宏は、果たしてどこまでわかっているのだろうか。 よく番組を見ているとわかるが、江原啓之の言った事を受けて、非常に当たり前のコメントしか言わないのだ。 なので、ああこの人は本当に見えている訳ではないのだろうな、と思う。 ただ、江原啓之も結構いい加減だ。 彼が、劇団ひとりの巻きで言った事と、新潮45で述べた事とは、矛盾しているように思う。 多分、番組では美輪に合わせて言っているのだろうな、と私は推測するのだが、どうなのだろうか。
私は、前世だの来世だのに興味が無い。 それも、この番組への興味が薄れた理由だろう。 でも、番組タイトルのオーラについては興味が無い訳ではない。 主人は少し、見えるらしい。 私のオーラの色を聞いてみたところ、「橙色で、縁が暗めの銀色」という答えだったので、どんなのかなー♪と「オーラの泉」の公式サイトで調べてみた。
橙色=庶民的でおっちょこちょい 違う。 それ、私のイメージじゃないから!!と猛抗議すると、 「ホントに橙なんだけどな……んじゃ、赤にしとけ」 と言われた。 じゃあ赤って事は、情熱的なのね♪と納得していると、 「いや、攻撃色。シオンにぴったり」 ……赤が攻撃色なのは、心霊写真ですよ!
|