天上天下唯我独尊

2007年04月27日(金) 「白夜行」

これは昨年、TVドラマで見て嵌まった。
原作も読みたいと思っていたのを、先日やっと古本屋で購入。
文庫本にしては厚いが、一気に読み終えた。

感想:どんなに生い立ちが可哀相だろうが、こんな奴とは絶対に関わり合いたくないわ〜。

その他の登場人物に「逃げてー、全力で逃げてー!」と言いたくなった。
そして、読んでいて一寸苛々する。
というのは、私はやはり、悪事を働く人間には須らく天罰が下るべし!と考えるからである。
勿論、生きているうちに。
読者の想像に任せるというのは小説の手法の1つなのだろうが、私はきっちりそこまで見届けたいのだ。
そうでないと、読み終わった達成感を得られないではないか。

小説は小説、ドラマはドラマで面白かった。
小説では明かされない、主人公達の心情の描写がドラマにはあるので、彼等に同情して涙した人は少なくないだろう。
私もその1人だ。
しかし、やはり悪事は白日の下に晒されなければならない。
生き残った被害者の人間の尊厳に関わるため、非常に繊細な問題ではあるのだけれど、罪を重ねて生きるよりはずっといいと思うのだけれど、結局こういう人達は「自分さえ良ければ」なのだろう。
そういう点で、私は同情仕切れなかった。
ただ、切ない。

役者について。
綾瀬はるかは小説の雪歩像とはかなり違うが(小説の方が遥かに恐ろしい)、これはこれでアリ。
そういや彼女、マックス・ファクターのCMにも出ているな。
肌の透明感が羨ましい。若いっていいねえ。
女優の美しさもいいが、ドラマで1番の見所は、武田鉄也だと思った。
武田鉄也と言えば金八先生とか、「101回目のプロポーズ」のお兄ちゃんとか、いい人役が多いが、「白夜行」では炯眼の刑事役。
最初は、ミス・キャスト?と思ったが、とんでもない。
この人、金八先生より、こっちの方がずっと合ってるよ!
しかも回を追うごとに、ジャン・バルジャンを追うジャベール刑事のように、執念深く昔の事件を追い続けるこの刑事が、格好好く見えて来たりして。
演じているのはちんちくりんのオッサンだというのに、どうしたんだ私!
というぐらいに、武田鉄也が良かった。
山田孝之よりも鉄也にときめくとは、とんだ伏兵だった。ふう。



2007年04月26日(木) いとわろし

最近、気に入らない事。

「真逆」という言い方。
一体誰が言い出したのだろう。
普通に「正反対」じゃ駄目なのか?
いい歳こいた大人が遣っているのを見ると、殴りたくなる。

若い男の子が眉を作る事。
女の子じゃあるまいし、不自然で気持ち悪いよ。
放って置くと眉が繋がるから眉間だけそるならまだしも、細く残して剃るなんて、アホかと思う。

若い男の子繋がりで、男の子なのに中高生でも「さん」づけで呼ぶ事。
働いている社会人なら兎も角、高校生までは「君」で充分だ。
これは、男女差別だのジェンダー・フリーだのと見当違いな事を言っている馬鹿どものせい。
そうやって男女の境を曖昧にするから、同性愛者が増えるんだよ、気持ちわりい。

呼び方繋がりで、犯人には「容疑者」と付けるのに、スポーツ選手は呼び捨てにするニュース。
どう考えてもおかしいだろ、ソレ。
特に、現行犯で逮捕された奴については「容疑者」は要らんだろ。
どうしてもって言うなら、現行犯の奴には「犯人」って付けてやれ。

高校生と言えば、間違った「学生」の定義。
英語で言えば全てstudentだが、小学生は「児童」、中高生は「生徒」、大学・短大・専門学校生は「学生」である。
従って、最終学歴が高卒の人に「学生時代」は存在しないのだ。

それと、最近流行の「勇気を貰う」「元気を貰う」系の言葉。
気持ち悪い。
そうとしか形容し難い。
偽善の匂いがプンプンして、聞いていて、ムズムズする。
やめろー!と叫びたくなるのだ。

いと悪し。


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