アトピー再発からひと月近く経つのに、症状は一進一退。 このまま夏になったら、もっと酷くなると思ったので、重い腰を上げて病院に行って来た。
最近来ていませんでしたねえ、と医者に言われた。そうです済みません。 漢方薬は体質を改善するものなので、ずっと飲み続けてはいけないと聞いていたので、何年も同じ薬を出し続けるのってどうなの?と疑問だったので質問したのだが、はっきりした回答を得られなかったのでなんだかなあと思い、症状が出なくなるとそのうち面倒になって、通院するのを勝手に止めてしまっていたのだ。 しかし本日医者が処方しようとしたのは、普通の飲み薬。 「ええと、以前出して頂いたような漢方薬がいいのですが……」 と私が言うと、 「ハイわかりました」 と言って書き直してくれたが、本当に大丈夫なんだろうかこの先生。
薬局に処方箋を持って行き、薬剤師に指摘されて初めて判ったのだが、同じお薬でも、以前と分量が違っていた。 これでいいんですか?と訊かれたが、私には判らないので、薬剤師が病院に電話してくれる事になった。 そうだ、序でに別の会社から出している同じ薬にして貰えないかと頼むと、それも訊いてくれると言う。 一応病院からT社の何番(漢方薬には番号が付いている。一応全社共通らしい)と指定されているので、薬局で勝手に別の会社のお薬に変える事は出来ないらしい。 受話器を置いた薬剤師が言うには、分量はこれで良いという事、病院でT社と決めているので変えられないという事だった。 仕方ないので、今回はそのまま薬を受け取って来たが、次回は直接医者に頼んで、別の会社の薬に変えて貰おうと思った。
私が会社に拘る訳は、T社は漢方薬の最大手だが有名な割りに効かず、K社の薬が良いと聞いていたからである。 それでも以前飲んでいた薬はT社だったが、そんなにいいならK社にしてみようと思ったのだ。 帰宅して、2社の何が違うのか、ネットで調べてみた。 どちらの会社も、お薬情報については「ここから先は医療関係者か医学生しか見てはいけません」と通せんぼされたので、嘘を吐いて「YES」と答えて先へ進んだ。 だって薬効成分を見ないと、何が違うのかわからんではないか。 素人さんお断りにしている理由も解らないし、こちらはそれでは困るので、仕方なく嘘を吐かせて貰った。 比較してみると、1日に飲む量の中の、ある成分だけ分量が違う。 他の成分は同量だが、1種類だけ、T社はK社の半分なのだ。 それがどう影響するのかわからないが、単純に見ればK社の方が効きそうな感じだ。 よし、次はK社で頼むぞ。
山道に、気になる建物がある。 道沿いではなく少し入った所にあるので、車で通り過ぎるだけの我々にはよく見えない。 木々の間から覗くその建物群は、シンデレラや眠り姫の物語に出て来るお城のような、三角帽子の屋根を付けている。 こんな山奥にこんなお洒落なお城、一体どういう施設? 採算も取れなさそうだし、第3セクター系? 前から気になって、 「ねえねえ、あれは何?」 と主人に訊いたのだが、確かこの辺に子供向けの施設があった筈だから、多分それだろうという返事だった。 偶に通りがかる度に、寄ってみたいなあと思いつつ、子供向けの施設に子供のいない夫婦が立ち寄るのは一寸おかしいので、今度主人の甥っ子を借りて行こうと思っていた。
甥っ子ももう小学生。 もたもたしていたら、中学生になってしまう。 気が重いが今年の夏にはまた皆で主人の実家に行くだろうから、その時にでも一緒に行こうと思い、何と言う施設か調べる事にした。 地図は車の中。取りに行くのは面倒臭い。 そんな時には便利なネット。そして便利な主人。 ネットの地図を広げ、お城のあった場所を教えて貰い、拡大する。 しかし幾ら拡大しても、施設名どころか住所も出て来ない。真っ白である。何故だ。 仕方ないので、別窓で自治体(市町村)のサイトを調べる。 「あった。これかな? ○×こどもランド(仮)」 と早速施設のサイトへ飛ぼうとした私だが、主人に止められた。 「待って。住所が違う。○×こどもランド(仮)の住所だと、山の中じゃなくて川の反対側になるよ」 「地図では、この場所に間違い無いのよね? じゃあ市町村じゃなくて件の施設って事?」 県のサイトも調べたが、該当する施設は出て来ず。 「うーん……」 「もうこれは、直接行ってみた方がいいんじゃない?」 とすっかり突撃する気満々の私だったが、主人は慎重だ。 キーワード「○×(地名) 施設」を打ち込んで、検索をかけ始めた。 「出た。これだな」 と主人が示したのは、
「特別養護老人ホーム ○×苑(仮)」
「……子供向け施設じゃなかったのね。寧ろアダルト」 「そうだな。これじゃあ竜太(甥っ子)よりも、シオンの方が近いかもな。シオンがここに入れるように、僕も一所懸命働くよ」 いや、こういう所に世話にならずに済むよう頑張りますよ。
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