天上天下唯我独尊

2007年04月17日(火) もうそんなお年頃

この冬、足を捻った。
と言うのもその時、両手が荷物で塞がっており、何とか鍵を開けて足で玄関のドアを思い切り開けたら、地面に着いていた方の足がグキッとやってしまったのである。
うおーうおーと暫く唸っていたが、その内に痛みが引いたので、そのまま放置していた。

それが、ひょんな時に痛むのだ。
捻った方の足に体重をかける時、小走りになる時、痛みが蘇る。
病院に行くまでも無いと思ったので放置していたのだが、それが悪かったのだろうか。
しかし今更病院に行ってもなあ。
そして主人に言われた。
「シオンももう、怪我が治り難い歳になったんだよ。僕もそうだった。それだけの事さ」
……全力で逆らいたい気分である。



2007年04月16日(月) 無臭の女

外出の際に香水は欠かさなかったのに、昨年の秋に吐いて以来、私は香水の類が一切駄目になってしまった。
あの時つけていた香水だけでなく、他の物もうええとなってしまう。
それまでは香水は好きだったのに、最早それらは洗面台の下で、無用の長物と成り果てていた。
特に自己臭が気になって仕方ないという訳ではないので、それでもそんな生活に慣れていたのだが。
(寧ろ自己臭好き。但し自分で楽しむの限定だが。主人の匂いと同じぐらい好き。尤も主人のは、加齢臭かも知れない……)

うちでは時々お香を焚く。主人が好きで、色々と持っているのだ。
1番好きなのは伽羅。しかしこれが馬鹿高い。1箱1万円。
新婚当時、主人に恐る恐る、
「無くなったら買ってもいいよね?」
と訊かれたなあ。
あの頃箱一杯だった伽羅香も、今では残り数本となったので、街まで買いに出かけた。
落ち着いた雰囲気のお店で、上品な老婦人店主は、オマケに香木を付けてくれた。
後で主人から聞いたところでは、ここはいつも何かしらのオマケを付けてくれ、店の感じもとても良いので気に入っているとの事であった。
帰宅してお香を焚いていて、ふと思った。
そう言えば、お香の匂いは以前と変わらず何とも無い。
うちには竹の籠も無いし万一火事にでもなったら怖いので、昔の人みたいにお香を焚き染めるのは大変だが、抽斗に入れてみたらどうだろう。
取り敢えず1箱だけを、お香グッズを纏めて入れてある小さな抽斗から洋服箪笥に移し、オマケで貰った香木も別の段の抽斗に入れてみた。

翌日、抽斗から出した洋服を着たら、ほんのりと移り香がした。
これは良い。
オマケの香木もいい匂いがする。
香水はまだ無理だが、暫くリハビリも兼ねて、これを続けてみよう。


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