天上天下唯我独尊

2007年03月23日(金) 危険な運転

2007年03月15日〔木〕あり得ないスープ・スパゲティ 追加。
何があり得ないって、もうホントに。

愚妹ドビーはこの春、目出度く学校を卒業し、社会人になる。
学校に残って勉強したいという希望もあったらしいが、
「ちょっとお、お父さんとお母さんを2人きりにしておいたら、何かあった時に心配じゃないの。私はもう結婚して遠くに行っちゃったんだから、アンタはさっさと実家に戻って、両親の手許にいて、安心させてやんなよ」
と姉である私が言い含めたので、実家の近くに就職したのだ。
それでも妹は
「お姉ちゃん酷い、長女の癖に家を出ちゃって〜」
とぶつぶつ言っていたが、
「フン、そんなの早い者勝ちよ」
と私が捻じ伏せた。無理矢理である。
職場は、実家の近くとは言え、お寝坊さんが通うには少し辛い距離なので、アパートを借りる事になる。

今回の里帰りは、私が老親に代わって妹の引っ越しを手伝う事が目的だと思っていたのだが、なんと、私が老親に代わって妹の卒業式に出よとの事。
それがちゃんと私に伝わったのは、里帰りの2日前であった。
「どうしてお母さんが出ないの?」
と母に訊くと、
「だって、疲れるじゃない」
との返事……私は疲れてもいいの?
しかし母は昨年病気をして以来、少し疲れただけで寝込んでしまう。無理はさせられない。
でも卒業式って、何を着れば……?
手持ちの服できちんとした物と言えば、和服しか持っていない。
だが雨が降ったら、着物では出かけられない。ではスーツ?
しかしそんなものはとっくの昔に処分したので、慌ててデパートで、それらしく見えるジャケットを買った。
そう、上だけ。下はある物で済ませる。

春休みなので、妹は既に実家に戻っていた。
私が実家に泊まった翌日、家族4人で妹の学校近くのアパートに行き、その日のうちに両親は実家に戻る予定で、車2台で出かけた。
前の車には母と妹、後ろの車には父と私。
復路は父が運転するので、往路は母と私がそれぞれ運転したのだが、怖い。
前を運転する母の車が、路側帯に寄り過ぎなのだ。
確かに教習所では、車線の真ん中より少し左を走るようにと言われたが、そんなものではない。
左側のタイヤが、路側帯の線を踏み越えているのだ。
「あれは怖いなあ」
「だよね!? お母さん寝てるんじゃないの? お父さん、ドビーの携帯に電話してよ。あれじゃ危ないって」
「うむ……」
唸ってばかりで、全然電話する気の無い父。
怖い怖いと言いながら、高速道路の出口まで来てしまった。
妹のアパートは近くである。着いたら母に運転を注意しなければ。
高速料金を精算しながら、料金所のおじさんが、母の運転する車を顎でしゃくってこう言った。
「あの車の後をずっとついて来たの? 大変だったね〜」
思わず父と爆笑してしまった。
料金所のおじさんに同情されるほど酷い、母の運転って……。

因みに母は、寝てはいなかったらしい。
本人は至ってちゃんと運転していたつもりだという。
でも気を付けてね……もう歳なんだから。



2007年03月22日(木) 母の慧眼

2007年03月13日〔火〕梅酒の梅
2007年03月14日〔水〕高校野球なんて要らない
 追加。

実家にて。
母の視線が、私のほわ〜んな鞄に止まったのがわかった。
まずい、と思ったが、既に遅かった。
「あら、いい鞄ね、それ」
「そ、そう?」
何を言われるかわかったものじゃないから、なるべく母には見せたくなかったのに。(それでも実家に持って来てしまったのは、やはり気に入っていたから)
「素敵な鞄ね。高かったんじゃないの?」
値段がばれたら、そんな高い物を亭主に買わせるなんて!と叱られる、と思った。
真実を伏せておかなければ。
「んー、そんなに高いって程では。幾らだと思う?」
と言うのが、真実を伏せるのが下手な私には精一杯だった。
母は鞄をじっと見て、
「そうねえ……10万円。7万〜10万ってところかしら」
と言った。
真実どころか、母がずばり言い当ててしまった(店頭販売価格は10万円、私の購入価格は7万円)驚きを隠せない私は、
「凄い! どうしてわかったの? 値札も付いていないのに!」
と思わず興奮してしまった。
「大体見ればわかるわよ。良かったわね、そんないい物を買って貰えるなんて。○○さんに感謝しなきゃねえ」
高い買い物を叱られるどころか、私が結婚相手に大事にして貰っていると判って、母は安心したようである。

そんな母だが、私が履いて来たほわ〜んなブーツを見て、溜め息を吐いた。
「また、あんたって子は……
右と左と違う靴を履いて幼稚園に行こうとした頃と変わってないのねえ」
親は何故か、子供がすっかり忘れてしまったような子供時代の事を良く覚えていて、事ある毎にそれを持ち出して来る。
幼稚園の頃のある朝、私が左右色の違う靴を履いて行こうとしたのは、それが変わっていてお洒落に思えたからで、それに気付いた母親が慌てて玄関から私の靴を持って来た時には、私の企みを親に阻止されて軽い落胆を覚えたものだ。
しかしその出来事をこのブーツに結び付けるとは。
確かに田舎で履いたらかなり目立つようなブーツだが、そこまでがっかりされるとは心外だ!


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