2007年03月13日〔火〕梅酒の梅 2007年03月14日〔水〕高校野球なんて要らない 追加。
実家にて。 母の視線が、私のほわ〜んな鞄に止まったのがわかった。 まずい、と思ったが、既に遅かった。 「あら、いい鞄ね、それ」 「そ、そう?」 何を言われるかわかったものじゃないから、なるべく母には見せたくなかったのに。(それでも実家に持って来てしまったのは、やはり気に入っていたから) 「素敵な鞄ね。高かったんじゃないの?」 値段がばれたら、そんな高い物を亭主に買わせるなんて!と叱られる、と思った。 真実を伏せておかなければ。 「んー、そんなに高いって程では。幾らだと思う?」 と言うのが、真実を伏せるのが下手な私には精一杯だった。 母は鞄をじっと見て、 「そうねえ……10万円。7万〜10万ってところかしら」 と言った。 真実どころか、母がずばり言い当ててしまった(店頭販売価格は10万円、私の購入価格は7万円)驚きを隠せない私は、 「凄い! どうしてわかったの? 値札も付いていないのに!」 と思わず興奮してしまった。 「大体見ればわかるわよ。良かったわね、そんないい物を買って貰えるなんて。○○さんに感謝しなきゃねえ」 高い買い物を叱られるどころか、私が結婚相手に大事にして貰っていると判って、母は安心したようである。
そんな母だが、私が履いて来たほわ〜んなブーツを見て、溜め息を吐いた。 「また、あんたって子は…… 右と左と違う靴を履いて幼稚園に行こうとした頃と変わってないのねえ」 親は何故か、子供がすっかり忘れてしまったような子供時代の事を良く覚えていて、事ある毎にそれを持ち出して来る。 幼稚園の頃のある朝、私が左右色の違う靴を履いて行こうとしたのは、それが変わっていてお洒落に思えたからで、それに気付いた母親が慌てて玄関から私の靴を持って来た時には、私の企みを親に阻止されて軽い落胆を覚えたものだ。 しかしその出来事をこのブーツに結び付けるとは。 確かに田舎で履いたらかなり目立つようなブーツだが、そこまでがっかりされるとは心外だ!
2007年03月11日〔日〕我が心のヒーロー 2007年03月12日〔月〕噂話 を追加。
実家の用事で、1週間ほど留守にする事になった。 主人は、掃除以外の大抵の事は自分で出来るのだが、私がいないと寂しいのか、体調を崩す。 いや、私がいても崩す時は崩すので、余り関係無いかも知れぬ。
またもや、先月にも行った、永年の友人の実家に遊びに行った。 彼女はひと月以上も実家に長逗留している。 亭主をほっといて大丈夫なのか?と問うたら、浮気しても仕方ないやと思っている、との返事。 愛情が無い訳ではないらしいが、浮気は許容範囲らしい。私には理解出来ないが。
事前に電話したところ、今回は嫁いだ妹の子供達(幼稚園〜小学校)を預かっているので、外では会えない(彼女が外出すると、守り役がいなくなってしまうため)と言う。 なので、また私がお邪魔する事になった。 電車の中から電話すると、甥も姪も私が行くのを楽しみにしていると言う。 面識も無いのに何故?と訝って訊くと、なんと、 「ピアノの先生が来るよ〜♪」 と彼女が甥姪に言ったらしい……嘘吐きめが! ちょこっと弾ける程度で、人に教えちゃいないっつの。
突然だったので甥姪の分は無くて悪いとは思ったが、今回は張り切って、彼女の子供の服を縫って行った。私の子供服デビューである。 しかも、裏付きデビュー。細かい所はあまり見ないでね、と言って渡したが、喜んでくれたのでホッとした。 前回大人しかった子供は、周りにいとこ達がいるせいで、すんごいはしゃぎよう。何をする訳でもないが、一緒になって只管走り回っていた。 小さい子はあれだけでも楽しいものなのかね。 一番上の姪っ子は、いつも弟妹の面倒を看ているからだろう、実にしっかりしていて、それが何だか不憫だった。 「お姉ちゃんだからって言われて、下の子の面倒看なきゃならないんだもん、1番に可愛がられなきゃやってらんないわよね〜」 と思わず言ってしまったよ。 尤も私は、しっかりしてなかったけどさ。
しかしあれだ。 男の子って、どうしてあんなに落ち着きが無いの? 可愛いことは可愛いのだが、何と言うか、不思議な生き物だった(笑)。
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