横田夫妻が、来日中のチェイニー副大統領に面会し、アメリカは北朝鮮のテロ支援国家認定を解除せぬよう求めたという。
そう言えば、最初は「北朝鮮とは差しで話しはしない」と宣言していた筈のアメリカだが、いつの間にか2国間協議をやり、どんどん北朝鮮の要求を飲んでしまっているようだ。 (上手いな北朝鮮。常に弱腰な日本も、こういうところはもっと見習った方がいい) そして今度は「我が国は、テロ支援国家ではない」と言っている訳だ。 なるほど、確かに「テロ支援国家」というよりは「テロ国家」なので、言い分はその通りかも知れぬが、悪の枢軸である事には変わりない。 しかしこれ以上、北朝鮮の我が儘を通してはいけない。 もっと制裁を!というのが、拉致被害者&その家族である。
ここでいつも思うのだ。 昨年4月に、早紀江夫人が訪米して、ブッシュに面会した時もそうだった。 何故、何かあるとすぐアメリカに泣き付くのだ? まずは、日本政府が何とかすべきだろう。 日本は、独立した1つの国家である。 アメリカの属国ではないのだ。 しょっちゅうアメリカから無理な要求をされ、それを飲んでいるが、それではいけないのだ。 国民としては、うるせえ口出しすんじゃねえよ!ぐらい言って欲しいと、いつも歯痒く思っている。 それなのに、困った時のアメリカ頼みってどうなのさ。 確かにアメリカは自称世界の警察官だが、普通の警察よりよっぽど性質が悪い。寧ろ悪代官である。 言う事聞いてやらん事も無いから、あれをしろこれをしろと、ますます日本への要求が酷くなるやも知れぬ。 では拉致被害者家族はどうすれば良いのか。 まずは自国である日本に、それでも駄目なら国連に言えば良いのだ。 日本が何ともしてくれないからじゃあアメリカに頼もう!という気持ちは解らんでもないが、それは違うと思う。 そして日本政府は、他国との連携も結構だが、他所は他所うちはうちという断固たる姿勢も大切なのではないだろうか。
ところで、めぐみさんはじめ、未だ還らぬ拉致被害者はどうなっているのだろう。 うちの主人は、もう死んでいるのではないかと、もっと正確に言えば、北朝鮮に消されているのではないかと推測している。 死にましたと発表した以上、後になって、実は生きてましたというのもおかしいし、生かしておくのは北朝鮮にとって危険だから消してしまったというのは、なるほどあり得る事だろう。だって北朝鮮だし。 主人は言う。 「ずっと待ち続けている家族は気の毒だけれど、そう考えた方が妥当なんじゃないかな」 うーん、やはり超能力捜査官しか判る人はいないのか。
今回の「デスパレートな妻たち2」には泣いた。 アメリカでは、今の日本よりも普通に且つ簡単に養子を貰えるものと思っていたが、結構大変らしいと知った。 本決まりになるまでは、実の親の気分次第で仮親は子供を手放さなければならないなんて、あんまりである。
日本では、ドイツに倣えと、どこかの病院が「赤ちゃんポスト」なるものを導入するなどと言い出して、議論を呼んでいる。 因みに、私は反対である。 こんなものを設置したら、出来ちゃったけどどうしよーと言っているうちに堕ろせなくなって産んじゃったけど育てらんないからポストに入れちゃえーでも殺すよりマシだよね☆なんていう馬鹿を助長させる事間違い無しだと思うからである。 しかもこういうのに限って犬のように安産で、ポコポコ子供産むのな。
「赤ちゃんポストなんて、名前が悪い。赤ちゃんを物扱いしている」 などとおかしな所で突っ込みを入れる人もいるが、そんな事は本質ではない。 しかし私も赤ちゃんポストという名前には反対だ。生易し過ぎる。 どうせなら子捨て箱にすれば良い。 子供を望むものの不妊という夫婦は、結構いる筈だ。 そういう夫婦がもっと気楽に養子斡旋所に登録する事が出来るようにし、親になる資格があるかどうかを、しかるべき機関が審査する。 捨てられた子供は、そんな夫婦に養子にやれば良いのだ。 そして、子供を捨てた親は、その子に2度と会えないようにするのだ。 そうでなければ、子供も施設も、養子に迎えようとする夫婦も、コロコロと気が変わるだろう実の親に振り回される事になってしまう。それでは余りにも気の毒だ。 人生、どうにも取り返しのつかない事があるのだ。 子供を捨てるなら、それぐらいの覚悟で捨てろという事である。
こう言うと、「捨てられた子供が長じて、実の親に会いたがったら?」という人がいるだろう。 しかし、自分の出生を知り、実の親の素性を知り、再会を果たす事が本当に幸せだろうか。 それよりも、育ての親でも、慈しんで育てられる事の方が幸せなのではないかと私は思うのだ。
我が家にも子供はいないが、正直養子が欲しいかというと、今のところ微妙である。 主人はどんな子でもいいから欲しいと言うが、私には、そこまでの覚悟は無い。 以前、スーパーで実母に捨てられた子供がいた。 悪いが、余り聡そうではない子供であった。 そして暫くして見付かった実母は、ウヘェという感じの人であった。 「あんな酷い親の所に返すぐらいなら、私が引き取るよ。子供なんて3人も4人も同じ!」 という人がいたが、正直偉いと思った。 私は無理だわ……モズやホオジロのように、カッコウの子供を育てるなんて。 それに、子供のうちは良くても、長じて遺伝病が出る場合もある。 遺伝的な精神病の女性が子供を産み、到底育てられないので遠くに養子に出したが、担当者は母親の病気を一切伏せて、その子を養父母に渡した。 酷い話だが、実話である。 藤沢周平の「蝉しぐれ」のように、子供のいない夫婦には、どちらかの兄弟にあたる、子供の複数いる夫婦から養子を貰うというシステムは、合理的だと思う。 それに、血が繋がっているというのは、やはり安心だろう。
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