線路に入り込んだ自殺志願の女を助けようとして、重体だったお巡りさんが、とうとう死んでしまった。 で、安倍さんが弔問に訪れたものの、お巡りさんの名前を「ミヤケさん」と言ってしまったと言う……。 因みに正解は「宮本さん」である。
そのニュースを一緒に見ていた主人が、呟いた。 「やっぱり、安倍さんって、頭悪いのかなあ」 気付くの遅っ!! 「だーかーらー、前々から私が言ってるじゃん。安倍さんの頭の悪さは、フジテレビの笠井アナと同じだって」 「それはかなり、頭大ワル子ちゃんだな……。安倍内閣の支持率低下は、総理のリーダーシップの問題かと思っていたけれど、総理の頭が悪いだけだったのか」 それでも、安倍さんに期待したい自分がいる。 口八丁手八丁の小泉よりは、まだマシと思いたい。
ところで、どの番組を見ても、誰もがお巡りさんの死を悼んでいるのに、誰一人として 「お巡りさんじゃなくて、女が死ねばよかったのに」 とは言わないのね……皆大人だわ〜。 そんなに死にたいなら、わざわざ人から見えるような所を選ばず、ひっそりと首吊りでもすりゃあ良かったのに。 飛び降りも酷いが、鉄道自殺は自殺方法の中でも最悪だ。 だって、電車を止める事になるんだよ? 多くの人が迷惑するんだよ? しかも、遺族には多額の損害賠償が請求されるのだ。 こういう奴は死ねと言いたくなるが、死んでまで周囲に迷惑かけんなよと思う。
アンナ・ニコル・スミスと、パメラ・アンダーソンの違いがよく判らなかった私。 金持ちの老人を篭絡した方が、アンナだったのね。 しかし、うまいやり方だよなあ! 老い先短いジジイと法的に有効な結婚をして、1年後にジジイ死亡。何て理想的なパターン。 でも、ジジイに先妻の子供がいたのがまずかったよなあ。あんだけ揉めるなんて。 ま、どれだけ大金があっても、あの世には持って行けない訳だが。
最近の私は、手ん棒生活を送っている。 先週から利き手を痛めているが、一向に良くならない。 良くならないのは、手を使うからだという事が判った。 「手を使わないで安静にしていれば良くなる」 とは言われたが、普通に家事をしていて利き手を使わない訳には行かぬ。 しかし、手を使うと痛い。 ど、どうすれば……と考えて、手を使わなければ良いという結論に達した。 何をするにも、左手メイン。 已むを得ず利き手を使う時も、痛い指は隣の手に添えて、なるべく独立して動かさないようにする。 そうすると、自然に指と指がくっ付いた形になる。 子供時代に「手ん棒」とからかわれた、野口英世の左手のようになるのだ。
困るのは、雑巾しぼりである。 これは、片手では出来ない。 従って、掃除は掃除機をかけるだけ。 これも利き手は使えず、通常より時間がかかる。利き手で掃除機を持つと痛いのだ。 床用ワイパーも試してみたが、利き手を使わないと、自分の意思とは違う方向に行ってしまう上、力の加減が難しいので諦めた。 料理も難しい。 左手で包丁を握るのは流石に怖いので、出来合いの物を買って来て、何とか凌いでいる。
有体に言ってしまうと、家事の放棄である。
いや、勿論必要最低限の事はやる。 しかし、必要最低限の事しかやらない。 当然、負担は主人へ……悪いとは思うが、仕方あるまい。 食事の後片付けが嫌になった彼が言った。 「明日は外食にしようか」 「嫌。この前贅沢をしたばかりだから、暫く節約生活しましょうよ」 と私が拒否すると、彼は言った。 「シオン、それじゃあまるで、巨万の富を銀行に預金したまま死んじゃう人みたいだよ。お金は生きているうちに遣わないと!」 そして、こう語り始めた。 「落語で、蕎麦通の話があるんだけれど、知ってるかい? 『つゆなんてのはなあ、蕎麦に一寸だけ付けるもんなんだよ。どっぷりつゆに漬けちまったら、蕎麦本来の味がわかんねえだろ!』と言っていた蕎麦通が、死ぬ間際に、『ああ、おらぁ1度でいいから、蕎麦にたっぷりのつゆをつけて食べてみたかったよ……ガクリ』って死んじゃう話。シオンはそんな感じだね!」 そんな感じって言われても……。 でも、何だか酷い事を言われている、という事だけはよく判った。
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