柳沢伯夫厚生労働相は、27日に松江市で行われた自民県議の決起集会で、少子化問題について、 「産む機械って言ったらあれだけれども、装置がですね、もう数は決まっちゃったと。機械と言ったら申し訳ないんだけども、(数が)決まっちゃったという事になると、あとは1つの機械、その産む役目の人が1人頭で頑張って貰うしかないんですよ」 と述べた。
この、「産む機械」発言が物議を醸している。 私としては、何故ここまで大騒ぎになるのか、それがわからない。 普通に国語の問題として読み解けば、柳沢大臣は「女性=産む機械」と認識して発言した訳ではなく、女性の数の話をしたかっただけだと理解出来る。 つまりこの人は、ものの譬え方が下手なのである。 それは本人も自覚しているようで、あっこの言い方はまずいと思ったようだ。 その証拠に彼は、「機械って言ってごめんなさいね」と謝っており、話の最後にも、重ねて謝罪している。
何故野党やマスコミが、ここまで大騒ぎするのか、それがわからん。 野党は格好の攻撃材料と思っているらしいが、的外れとしか思えぬ。 人の揚げ足取りをする暇があったら、もっと建設的な議論をして欲しい。 辻本清美など、「全ての女性を代表して」などと言っていたが、私ゃそんな事アンタに頼んだ覚えはないぞ。 勝手に代表を名乗らんでくれ。 「馬鹿みたい。なんでこんな事で大騒ぎするのかしら」 と私がうんざりして言うと、主人は驚いていた。 「シオンは変なところで寛容だな……」 「そう? 私は詰まらない事に拘らないだけよ。何が詰まって詰まらないかは、私が判断する事だけれど。確かに一寸拙い事は言ったけれど、そこまで神経質になるほどの発言じゃないでしょ。女は子供を産む機械だと言った訳じゃないし、石女は不良品だと言った訳でもない。ぎゃあぎゃあ言う方がどうかと思うなあ。こんなんで辞任しろと言う人の気が知れん」 ところが、主人の意見は違った。 「ここまでの騒ぎになったんだから、辞任して静まるものなら辞任した方がいいよ。人の上に立つ者は、足許を見られる。これからこの人が何かをしようとした時に、『でも貴方、あの時にあんな事を言ったでしょ』と言って、今回の発言を問題にする奴が必ず出て来る。そしたらもう身動きが取れない。ここで辞めたら、確かにもう大臣の椅子は回って来ないだろう。でも今後も政治家を続ける気なら、潔く身を引いた方が、印象はずっといい。だから、辞任した方がこの人のためだと思うな」 なるほどなあ……。 「じゃあさ、安倍さんの任命責任は?」 「ある。こんな奴を大臣に据えた安倍さんも、人を見る目が無かった。その点では、小泉の方が手腕は良かったな。まあ、安倍さんにはリーダーシップが無いんだと思うよ」 リーダーシップか……確かに無さそうだ。 でも小泉は、単に恐怖政治を敷いていたような気もするんだけれど。
産む機械発言は別にいいとして、それ以上に気になったのは、柳沢さんのお詫び発言だ。 「女性の大事な部分を傷付けるような事を言って、申し訳ありませんでした」 大事な部分って……駄目だろその表現。 産む機械発言よりずっと、こっちの方が問題だと、私は思った。 やっぱりこの人、言葉が不自由な人なんだわ。
今更?という感じがするが、リッチランドの会長以下17名が、逮捕された。 だって、リッチランドの名を聞いたのは大分前で、調べてみたら昨年5月頃の話だ。 それなのに、まだ逮捕されていなかった事に驚いた。
リッチランドは、投資会社ではなく、健康食品販売会社らしい。 それが何故、沈没船の引き揚げや、ルーマニアの不動産投資に関わるのか、実に不思議だ。 普通におかしいと思わないのだろうか。 縦しんば思ったとしても、「儲かる」の一言にお金を出してしまうのだろうな。 少なくとも投資するからには、相手の話を鵜呑みにせずに自分でも調べてみる必要があると思うのだが、調べるのすら面倒なのだろう。 面倒だから、楽をして儲けたい。 だから、詐欺に引っ掛かるんだろうなあ……。
リッチランドに年金を騙し取られたという被害者が、TVのインタビューに答えていた。 それを見た主人は、理解出来ないという風に首を振った。 「年金ってのは、『今まで沢山働いてお疲れ様でした。これからはこれで暮らして下さいね』って貰うものだから、それだけあれば暮らしに困る事は無いでしょう。どうしてそれを、増やそうと思うんだろう」 「そうねえ……お金の余裕は心の余裕、だからかな。少しでも多く子供に遺してやりたいと思うのかも知れないし」 お金に執着のある妻として、考え考え私が答えてみたが、お金に執着の無い夫はやはり理解出来ない様子で、 「児孫のために美田を買はず、だよ。未成年や学生なら兎も角、成人した子供にお金を残す必要は無いね。遺産があると、相続争いで却って不幸になる」 と言い切った。 そうだよねえ……。
うちの主人は、裕福な家庭の出ではない。 お金で苦労した事が無い訳でもないのに、それを苦労とも思っていないところが凄い。 主人の両親も、やっぱり同じような感じで、 「お金が無いのは惨めだが、不幸ではない。沢山あり過ぎるよりは、困らない程度にあった方が幸せ」 という考えの人達である。 こういうところは、偉いなあと思う。
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