天上天下唯我独尊

2007年01月07日(日) NHKからの回答

昨年の紅白歌合戦は酷かったらしい。
らしい、というのは、私は観ていないからである。
大晦日は鼻炎が酷くて、家族でおこたにあたって紅白を見ながら団欒……なんて出来る状態ではなかった。
さっさと布団に入って、自宅に帰れる日が来るのを待っていたっけ。
何と言っても、眠っている間だけは、苦しい鼻炎から開放されるのである。不思議な事に。
もしかしたら、精神的なものだったのかも……その可能性はあり得る。

私は見なかった紅白だが、私の実家では毎年あの番組を見て年を越す。
帰省していた妹は見ていたようで、NHKに苦情メールまで送ったという。
その返事が、
「あれはDJ OZMAが勝手にやった事で、NHKは一切関与しておりません。NHKはDJ OZMAに騙されたんです。これからも、NHKを宜しくお願いします。受信料払わないなんて言わないで下さい……」
という内容だったらしい。かなり要約したが。
でもさ〜、DJ OZMAが独断でやった事だなんて言われても、信じられないんだが。
普通に周囲に漏れるでしょ、あれだけ大掛かりな事やるんなら。
NHKの現場責任者が知らないなんてあり得ない。
我が家は今まで通り受信料は払うが(だって払わないのは普通に犯罪でしょ。罰則規定が無いだけで)、このNHKの言い分は一寸頂けない。
ちゃんと責任者を処分して、それを公表すべきだと思うな。

件の騒動を、私は年明けのワイドショーで知った訳だが、それまでDJ OZMAなんて名前、聞いた事も無かった。
あれって、氣志團のボーカルの人だったのね。
氣志團自体、一昨年か一昨々年の紅白で初めて見たんだけれど。
紅白での氣志團のノリは良かったと思うのだが、今度のは全く、悪ノリとしか思えない。
配慮が足りないと言うべきか。
あの酷い演出は、成人式の式典で毎年馬鹿騒ぎする連中に似ている。
尤も、騒ぐ馬鹿は毎年違う人間の筈なのだが、よくもまあ、ああいう風に育てる親がいるもんだと呆れる。
場を弁えない馬鹿本人も勿論だが、あんな風に育てた親も、世間に顔を晒して詫びさせたらどうか。
しかしああいう連中に限って、TVに出た=有名人になった=俺って凄いぜ!という飛躍的馬鹿三段論法のような構造の脳味噌だからな。
打つ手無しなのか。

一方、夕張市の成人式に関する報道は良かった。
お仕着せではない成人式は、夕張の新成人達にとって、いい経験になったのではないだろうか。
人の善意って、いいね。
勿論我が家では、募金や寄付に1銭も出さない主義なのだが。



2007年01月06日(土) 兄と妹

渋谷の歯科医宅の家庭内殺人事件。
次兄が妹を殺し、死体をバラバラにしたという。
主人にも私にも、それぞれ妹がいるが、仲は悪くない。
むかーし昔、おしめをしていた頃の妹に思いっ切り噛み付かれた時(その頃には妹も少しは知恵がついてたので、口の端を少し開けて呼吸を続けるという技を習得していて、鼻をつまんで引き剥がすという手段が効かなかった。血が滲むほどに歯形が残ったっけなあ……)は、この餓鬼殺したろかと思ったが、殴って風呂に沈めて死体を切り刻もうなどと思った事は無い。
今のところはなかよしまいだし、私は姉なので、妹に殺意を抱く兄の心情はわからない。

TVでは、殺された妹が出演していた「くりいむレモン」について、
「厳格な親なら、出演に反対するような映画」
と紹介していたが、厳格ではなくても、普通の親なら反対しないか?
アダルト・ビデオとまでは行かなくても、主役の女の子は裸体を晒しているし、内容だって兄妹の禁断の愛なんでしょ。
「ねえねえ、貴方の妹が『くりいむレモン』に出るって言ったら、どうする?」
と主人に訊いてみたら、こう返って来た。
「……何のために?」
「……。いや、妹が30代子持ちの主婦じゃなくて、ピチピチの二十歳だとしての話」
「まあ、普通に止めとけって言うだろうな」
うん、そうよね普通は止めさせるよね。
「じゃあさ、兄が妹を殺して乳房を切り取るって、どういうものなの?」
と次の質問をぶつけてみた。
「いや、うちの妹、切り取るほどの胸が無いから」
「……」
そうでしたか。
失礼しました。


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