午後から、先日義妹に録画して貰った「氷点」のビデオを鑑賞した。 本当は主人と2人で観て、彼の感想も聞きたかったのだが、ちょこっと観ただけでもう嫌だと抜かしやがったので、昼間に独りで観る事になった。 何故観たくないのかと問うたところ、誰かが辛い思いをするような話は嫌いなのだそうで。 ……ええと、登場人物全員が不幸じゃない話なんて、そう無いと思うんだがな。 確かに陽子ちゃんが夏枝さんに苛められるのは、観ていて辛いけれど、でもこれはフィクションなんだよ、と私が説明しても、彼は嫌だの一点張り……コドモか? 詰まんない男だね、全く!
「氷点」の原作は、学生時代に読んだ。 誰かが読んで面白いと勧めたら、仲間内でブームになり、陽子ちゃん派と夏枝さん派に2分された。(少数派では、1人だけ由香子派がいたが) 陽子ちゃん派というのは、「健気な陽子ちゃんを苛めるなんて、夏枝さん酷い!」という読者である。 私は普通にこちらだったが、一方の夏枝さん派に聞いてみると、 「夏枝さんは、自分の感情に正直な人で、共感出来る。それに比べて陽子は、『良い子』過ぎる。自分が貰い子であるからと耐えているが、同時に周囲の同情を買おうとしていて、実に計算高い。そして卑屈さは、傲慢の裏返しである」 と懇々と説明してくれた。 当時の私は、何て捻くれたものの見方をする人なのだろうと驚いたが、今なら解る。 何を隠そう、陽子ちゃん派のくせに、私の性格は夏枝さんに近い。 それでも、私は夏枝さんや啓造さんのように、遠大な復讐計画を実行出来るほど、気長ではない。 私だったら、何でなのっっと相手に問い質さずにはいられないだろうな。 あの夫婦のどちらかが私のように短気だったら、あのような悲劇は起こらなかっただろうから、それでは物語として成り立たなくなってしまうが。 まあ、我が家の場合、気長な夫と短気な妻という、実に釣り合いの取れた夫婦だと言える……のだろうか。
で、ドラマの感想。 徹君と北原さんが駄目! あんな中途半端にカマっぽいジャニーズや、違う方に日本人離れした役者なんて使わないで、もっと男前の役者を使いなさいよ!! 全く、がっかりだよ!>テレビ朝日 石原さとみはイメージ通りなので、余計に腹が立つわ。
2006年12月07日(木) |
アガサ・クリスティー特集 |
今週と来週は、BS2でアガサ・クリスティー特集をやっている。 主人と一緒にミス・マープルを観たが、ミス・マープルの被っている河童のような帽子以外はどうやらお気に召さなかったようで、 「何だよこれ。伏線も何も無いじゃないか。これじゃあ推理のしようが無い!」 とうんざりしていた。 何よ、伏線があったらあったで、すぐに犯人が解って詰まらないとか言う癖に。 「いいの、私には面白いの」 と言い返すと、主人は鼻で笑った。 「シオンは殺人事件が面白いんだろ。そのうち『いいな、いいな。シオンもやる〜』とか言い出すぞ」 「言わないよっ!」 「因みに『やる』は『殺』の字ね。『シオンも殺る〜♪』……ぷっ、面白いな僕」 自分で自分の言う事に受けてりゃ世話無いよ。 「全く、私の事、何だと思ってるのかしら」 とプンプンすると、彼は答えた。 「奥さん」 「嘘だ! 丁度いい玩具だと思ってるでしょ」 奥さんだと思ってたら、もっと大事にして下さい!
|