街に出た序でに、主人の好物をお土産に買った。 中に日本酒が入っている飴である。 和風ウィスキー・ボンボンみたいなものか。 アルコールを受け付けない体質の癖に、何故こんな物を好むのか、不思議である。 それでいて、お酒が嫌いな訳では決してなく、本人曰く、 「ああ、お酒の飲める体に生まれていたら、きっと今頃飲み過ぎて肝臓を壊していただろうなあ。下手すると、もう死んでいるかも知れない」 だそうで。 良かったね、飲めない体質で。
仕事から帰った主人は、お菓子を見て大層喜んだ。 夕食後、PCで遊びながらもちょこちょこ食べていたようで、寝る頃には 「ぷは〜。美味しくて食べ過ぎちゃった」 と言って、顔を赤くしていた……バカ? しかしごみ箱を覗いてみると、ほんの数個分の包み紙しか無い。 どうやら彼にとっては、3個が限度らしい。 食べ過ぎ防止に、肝油みたいに配給制にするか……。
| 2006年10月01日(日) |
人生の墓場へようこそ |
平均初婚年齢が高くなり、出生数は下がっている中、若者の結婚に対する意識調査結果というのをTVでやっていた。 恋人がいなくても別にいいし、恋人がいても結婚はしたくない、という意見が最近は多いらしい。 私はちらりと見ただけだが、結婚したくない理由の上位に来たのが、「結婚すると自由が無くなる」「相手に拘束される」などだった。 「ええー? 好きな人と一緒にいたいという気持ちより、自分の自由の方が優先されるものなの?」 と驚いて、私ははっとした。 「ねえねえ、もしかして貴方も、結婚してから自由がなくなったと思ってる? 独身の方が良かった?」 と主人に訊くと、彼は首を振った。 「ううん、今の方がいい。確かに自分の時間は無くなったけれど、それが惜しいとは思わないよ」 そう言われて、私はほっとした。 「ああ良かった。でも世間の独身者って、そんなに自由気儘に暮らしているものなのかしら。私は今の方が断然自由なんだけれど。独身の頃はずっと実家にいたから、夜更かしもぐうたらも出来なかったんだもん。結婚してから自由を手に入れた!って感じだわ。昼間の時間は私の時間だし、貴方のお蔭で自由を満喫しています」 「まあ、シオンはそうかもね」 色んな意味で今は自由だし、今までの人生で多分1番幸せだ。 結婚は人生の墓場だとよく言うけれど、多少の自由を失っても、得るものの方がずっと多いと思う。
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