連日の寝不足でヘロヘロだあ。 特に昨夜は。
先日、主人の親が立ち寄って、食料を置いて行ってくれた。 結婚して数年経つが、あれほど不機嫌な私を義父母に見せたのは初めてである。 それが効いたのだろう、今回はちゃんと前日に到着予定時間を報せる電話を入れ、中に入らずに玄関先で帰るという念の入れようだった。 いや、ちゃんと事前に連絡をくれたのだからお茶ぐらい出そうと私は思っていたのだが、仕事の途中で忙しかったらしい。
栗をくれたのだが、どうしよう、何に使おう、剥くの面倒だな……と思っているうちに数日経ち、昨日の夜になってとうとう神が降りて来た。 栗御飯を作ろう! 思い立ったが吉日、もう夜も遅いけれど、この機会を逃したらいつまた作ろうと思えるか判らない。 料理本を引っ張り出し、お米に対して必要な栗の重さを電卓で計算する。 (目分量というのが出来ないのだ……まだお料理初心者なので←何年経っても進歩ナシ) そしてボウルに入れようと、栗の入った網袋を箱から持ち上げたその時。 パラパラパラ……と、何やら砂粒のような音がする。 よく見ると、それは、
虫の糞。 ぎええええと思ったが、数日間放置していたのだから仕方ない、すぐに取り掛からなかった私が悪いのだと思い直すように努力した。 うう……ここ暫く栗の中で虫を飼っていたのかと鬱になりながらも、栗に熱湯をかけ、虫がいない事を祈りながら、栗を選んで鬼皮を剥く。 大丈夫そうな物は別のボウルへ、虫食いは生ごみコーナーへ、と選別するが、これが口で言うほど簡単な作業ではない。 「うちの親がまた変な物持って来てごめんよ。シオンは虫が嫌いだし、僕がやるよ」 などと口先では言っていたくせに、翌日仕事なので主人は既に布団の中。 すぐに夜中の1時になり、私は場所を居間に移して、TVドラマの集中放送を観ながら作業を続けた。 2時半、ドラマが終わっても作業は終わらず、結局3時半までかかって、どうにか必要量を剥く事が出来た。 虫食いじゃないのを探す方が難しいんだもん……剥いてみて大量の糞だらけなだけでも泣きそうなのに、虫とコンニチハしちゃった日には、発狂しちゃうよ。
翌朝、栗御飯大好き〜♪と言って主人が食べてくれたので、少しは苦労が報われた気がした。 でもでも、栗は欲しい時に自分で買うから、もう持って来なくてもいいですよ! (と言っても剥くのが大変だから、自分で買ってまで作ろうとは思わない私……)
7月から始まったこのドラマ、はじめは全く観ていなかった。 しかしある日、偶々観てみたら案外面白く、翌日からバックナンバーをネットで観始めた。 (YouTube万歳。途中から放送局が著作権侵害だと言って消したみたいだが、見る側からすると、けち臭い事言うなよ〜と思ってしまう) 1人、PCの画面前で、真昼間からうひゃうひゃ笑っている怪しい人……。 でもそれぐらい面白い。 特に夫(石黒賢)の妄想が。
夫に浮気されるわ、愛人には出来ても自分には子供が出来ないわ、その事で姑に嫌味を言われるわ、で踏んだり蹴ったりな妻(米倉涼子)の物語なのだが、どうしてそこまで酷い事をされても御主人か好きなの??と、私から見るととっても不思議なドラマである。 真面目に観るのも馬鹿馬鹿しいので、これはコメディなのだと割り切って観ていた。 そう思うと腹も立たず、夫の2重生活の慌てっぷりも笑えてしまう。 「楽しそうだね……」 と主人に言われたほどである。 「だって私からすると、全くの対岸の火事だもの。貴方は浮気なんてなさらないでしょう?」 「うん。絶対無いな」 浮気は絶対無いという夫に限って怪しいとはよく言うが、うちの亭主に限ってはまず無いと言っていい。と思う。 だってそんな事したら、ただでは済まさないもんね★ そう言えば独身の頃、職場のおじさまに 「結婚して、もし亭主が浮気したら、シオンちゃんならどうする?」 と訊かれて、 「1.愛していなかったら大金の慰謝料をふんだくってさっさと別れる。2.愛していたら庖丁持って追い回す。ですかねえ」 と答えた事があったなあ……。
夫とその仕事仲間(石田純一……まさに嵌まり役)の馬鹿っぷりに笑ったり、買い物依存症の姑が拵えた借金の支払いを妻が申し出る場面では 「夫に内緒で、嫁が姑の借金を肩代わりするなんてあり得ない! 自分のケツは自分で拭わせなきゃ、この姑はまた同じ事を繰り返すわよ〜」 と怒ったり、毎回大いに楽しんでいたこのドラマだが、最終回はそれまでの飛ばしっぷりが一気にトーンダウンしてしまって、一寸がっかりだった。 ええー? そんな一言で赦しちゃっていいのー?と思ったが、それが愛というものなのか。 夫婦の事は夫婦にしかわからないとはよく言うが、そういうものなのかも知れない。
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