天上天下唯我独尊

2006年08月04日(金) 多分未遂

このまま秋になってくれたらいいなと思っていたのに、昨日から猛烈に暑くなった。
略して猛暑か。最悪。

今年は主人が長めの夏休みを取れるので、明後日から2人で遠出をする事にした。
1週間近く家を空けるので、その前に冷蔵庫の食材を片付けないといけない。
そのために夕方、早目に夕食の支度をしていると、玄関のチャイムが鳴った。
手を離せない私の代わりに、主人に応対して貰うと、主人の両親が来たと言う。

何 故 い つ も ア ポ 無 し ?

私はいつも、電話1本でいいから事前に連絡を欲しいと言っているのに。
しかも私は揚げ物をしようとしていて、それが終わったらシャワーを浴びるつもりで汗だくだと言うのに。もしかして、

嫌 が ら せ か ?

「上がって貰っていいよね〜?」
という、主人の能天気な声が聞こえた。
少なくとも、私には能天気にしか聞こえなかった。
はっきり言って、迷惑だ。掃除はしてあるが、門前払いで御免蒙りたい気分である。
しかし私がいいと言う前に、もう上がってるし!
しかも主人の妹まで一緒である。
それなら何故、尚更、事前に携帯で予告電話を入れてくれないのか……。

しかも18時半まで居座った。
一緒に夕食でも、というつもりだったのかも知れないが、突然来られても、こちらは食材を使い切らなければならないし、帰ってくれない事には食事の支度も出来やしない。
どうして何度も何度も言っているにも拘らず、こちらの予定を聞いてから来てくれないのだ。
ボケとんのか。

些細な事でも神経に障る状態だったのだろう、その他にも細かい事が色々あり、兎に角むかついて、私はずっと不機嫌だった。
口には出さないが、主人もずっと不機嫌だった。
後で聞くと、親が遠くから来たのにその態度は何だ!という事らしい。
別に私が招いた訳じゃなく、向こうが勝手に来たのに何ソレ!
あったまに来たので、プチ家出をしてやった。
主人の入浴中に、車でぶいーんと。
携帯も持たずに、翌朝まで帰宅しないつもりだった。
しかし。
お財布も持っていなかったのである……馬鹿ですか。
汗だくで気持ち悪いから、健康ランドかどこかに1人で泊まろうなどと考えていたのに、全てがパァである。
これでは喉が渇いても、ジュースすら買えない。

記念すべき私の第1回プチ家出は、僅か30分で幕を閉じたのだった。
もう〜何もかもがムカつく!
今度予告無しにアンタの親がアポなし突撃したら、切れてやるからな!!



2006年07月26日(水) いいのか? 千葉地裁

千葉市動物公園で昨年4月、当時1歳の男児がベンチから仰向けに落ちて、植え込みの枯れ枝が頭に刺さり、1箇月後に脳挫傷で死亡した事故で、管理者である千葉市を相手取って、両親が約5100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が出た。
長谷川誠裁判長は
「転倒した人が枯れ枝で怪我をするのは予見出来た」
「施設は主に子連れの来園者を想定しており、市は単独行動する幼児に対する安全性の確保を求められる」
と指摘し、千葉市に約1190万円の支払いを命じた。
両親は、「公園を管理する市は、枯れ枝を撤去するべきだった」と主張し、
対する千葉市は、「保護者の責任で幼児の安全に十分配慮するべきだった」
と反論していた。

日本も愈々アメリカ並みの、言いがかりに近いごね得の罷り通る訴訟社会になりつつあるのか。
嫌な世の中である。
昨年、この事故のニュースを聞いた時に、確かに気の毒だと思った。
しかし私が1番同情して心配したのは、事故当時、死亡男児の1番近くにいた、彼の姉である。
隣に座っていた(と報道で聞いた)自分がもっと気を配っていたら弟は死なずに済んだと、(確か)小学生の彼女は自分を責めたのではないだろうか。
そう思って、私は密かに心を痛めていた。

しかし事故から暫くして、両親は千葉市を訴えた。
悪いがこの子の死は、公園管理者のせいではないと私は思う。
誰かが意地悪をしたのではなく、落ちた先に偶々枯れ枝があったのだ。
それは誰が悪いというものではない。
運が悪かったのだ。
不幸な目に遭った時、人はそれを誰かのせいにしたくなる。
その気持ちは解るが、同意は出来ない。
裁判を起こした時点で、私はこの親を、ゴミ箱少年の親と同様の馬鹿親に認定した。

しかし地裁は親に軍配を上げた。
「背凭れの無いベンチは落ちるから危険」
「枯れ枝は刺さるから植え込みは危険」
植え込みではなく石畳だったとしても、赤ん坊が頭から墜落した場合、打ち所が悪ければ死ぬだろう。
ベンチの後ろにスポンジでも敷けというのか?
……アホかと。
枯れ枝の撤去を千葉市に求めるなら、お前が自分で事前にチェックして拾えよ。
危険なんて、どこにでも転がっているのだ。
通り魔的犯罪は防ぎようがないが、こういった類の事故なら、親の注意である程度は防げる筈。
子供については、結局親が責任を持つべきなのだ。

千葉地裁と言えば、違う裁判官だが、最近では今月10日に、母親殺しの男を執行猶予処分にしている。
介護疲れ等の事情はあったにせよ、一昔前なら尊属殺人である。
それなのに執行猶予。甘過ぎやしないか?
裁判官も人の子だが、本当に妥当な判断なのか、いまいち信用出来ないでいる。

☆追記☆

翌日(7月27日)の「とくダネ!」で、小倉智昭が、
「千葉市は控訴するべきだ」
「こんな判決が出るなら、千葉市は全ての施設を閉鎖したらいい」
と言っていた。
鬘着用なのは兎も角、この人はいつも偉そうなので好きではなかったのだが、この発言だけは全くその通りだと思った。
頑張れ千葉市!


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