天上天下唯我独尊

2006年05月15日(月) 昼の散歩道

自転車を買ってから、天気のいい日には、自転車で買い物に行くようにしている。
自動車と違って小回りがきくので、狭い道にも入れるし、道を間違ってもすぐに引き返せるのが良い。
新しい道を開拓しながら、名前は知らないけれど綺麗な花が咲いているなあとか、よく手入れがされている庭だなあとか、ふらふら見て回るのも楽しい。
そして自動車との大きな違い、それは匂いである。
花のいい匂いがしたり、土の匂いがしたり、肥料の匂いがしたり……目だけでなく、鼻でも季節を感じる事が出来る。

1番の発見は、遊歩道である。
自動車もバイクも入って来れない道で、片側には小さな川が流れ、その向こうともう片側には、綺麗な花や草木が植えられている。
道沿いの家々は、通行人に見られる事を意識してか、庭の手入れが行き届いていてとても美しい。
ここに住んで3年、道があるらしい事は知っていたが、実際中に入るのは初めてだった。
もっと早く自転車を買えば良かった、と後悔した。
近くの幼稚園のお散歩タイムにぶつかると、先生に誘導された園児達が、大きな声で「こんにちはー!」と挨拶してくれるのも、何だかくすぐったい。
ある家では、小川に面した庭で、鳥を飼っていた。
庭に2羽いるけれど、ニワトリじゃない。
近寄って来る猫を、逆に威嚇している。
私の後ろからやって来た園児の集団が、それを見付けて叫んだ。
「あーっ、アヒルだー!」
いや、白くないから家鴨ではなくて鴨だと思うよ……。



2006年05月14日(日) 母の日胸にカーネーション

今日は全国的に母の日らしいが、我が家ではどちらの実家にも、この日にプレゼントを贈るという習慣が無い。
今年は黄金週間最後に主人の実家に行く予定が流れたので、1週間ずらして行こうと言う話が出ていた。
しかしこれも直前に、主人がやっぱ行かないと言い出した。
「母の日なんだし、手土産持って、顔ぐらい見せて来ようよ」
と私が言っても、聞く耳持たず。
じゃあプレゼントだけでも何か送る?と言っても、別にいいよと言うので、放置していた。

母の日だし、電話ぐらいするかと思い立ち、夕食後に自分の実家に電話をかけた。
用は無いんだけれど、一応母の日なので電話してみた。と正直に述べたところ、
「あちらのお母さんには何か贈ったの?」
と質問され、これまた正直に答えると、
「駄目じゃない、何か贈りなさい」
と叱られた。
だって子供本人が贈らんでいいって言ってるんだもん、と申し立てても、
「本人が要らないと言っても贈るのが、嫁の勤めでしょう。お母さんもそうしたわよ」
だと……何じゃそりゃ。
参考までにお母さんは何を贈ったのか聞かせて欲しいと私が訊くと、羽根布団だと……まさか毎年羽根布団ではあるまいが、私の母にしては随分見栄っ張りな贈り物である。
そうだな、寒い所に住む主人の両親には、羽根布団は良いかも知れない。
しかしなあ……喜んではくれるだろうが、贈ったところで、大事に使って貰えるとは思えないのだ。
プレゼントなのだから、贈った側にとってその後についてはどうでもいいのだが、粗末にされたらと思うと悲しい。
やはり主人の両親には消え物が一番か。
そんな事を考えながら母の話を聞いていたが、何も贈らない私が悪いと延々説教され、段々苛々して来た。
「何で私がそこまで言われなきゃならないのさ。お母さんの愚痴を聞くために電話した訳じゃないんだけれど」
と言い放ち、父に代わって貰った。
いつもはわざわざ父と話をしたいとは思わないのだが、今日は訊きたい事があったのだ。
最近TVで見る小泉首相の顔が、以前より浮腫んで見えると主人が言うのだ。
もしかしたら、どこかが病気かも知れない。
父なら何か解るかもと思って訊いたが、よくわからんとの事……そうですか。
今度ちゃんとTVを見るようにと頼んでおいた。
もしどこかが悪いとしたら、小泉が9月で自民党総裁を退くのは、そのせいもあるかも知れない。
頭以外にもどこか悪いのだろうか。

それにしても、実の親からアレコレ言われ、婚家に気を配らなきゃならないのなら、母の日なんて要らねえよ。


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