| 2006年05月13日(土) |
自殺防止は国の仕事? |
日本の自殺者は、7年連続で年間3万人を上回っているという。 自殺対策の法制化を求めて、遺族や自殺防止NPOが、全国7都市で署名活動を行った。 NPO法人「自殺対策支援センター・ライフリンク」(東京都千代田区)の清水康之代表(34)は、 「3万人と言葉で言うと一言だが、名前も家族も故里もある人がこれだけ亡くなっている。法制化で、追い詰められている人達を支える足場を作りたい」 と語った。 自殺対策については昨年12月に政府が総合対策を纏めているが、自殺相談窓口と、自殺の原因になり得る借金や暴力に関する窓口の連携が出来ていないのが気がかりである。 そこで、「自殺を防ぐのは国の仕事」という法的根拠を作る事で、政府に一層の取り組みを期待したいという。
ええと、それで、具体的には何をしろと……? ニュースを見ていても、この人達は国に何とかしろと言うだけで、自分達では具体的な名案が無いように思えてしまった。 3万人といったら、小さな市と同じ人数である。 確かに大変な事だ。 しかし、何でも法律で片をつけようという発想は如何なものか。 最近巷で大ブームの「国家の品格」で、著者の藤原正彦氏も、法律の多い国は碌な国じゃないと言っているではないか。 (と言っても私は未読なのだが)
自殺は一種の贅沢病だ。 死にたい奴は、死ねばいい。 そして、あの世で後悔すればいい。 石の上にも3年と言う。 どんなに辛くても3年もすれば、生きてて良かったと思える筈だ。 少なくとも私はそうだったからな。 自分が死んだら、家族がどれだけ悲しむか、迷惑するか、そこまで思いやるべきだ。 それでも死にたいなら仕方ない。 生きるだけの強さが無かっただけの事なのだから。
あんまり騒ぐので、この人達は、自殺者遺族に国から見舞金や生活費を渡せとか言いたいんじゃないのか?と余計な事を勘繰ってしまいたくなる。
「法制化っていっても、具体的にはどうして欲しいのかが伝わって来ないんだけど。貴方はどう思う?」 と、釈然としない思いでダーリンに訊いてみた。 「自殺者は死刑」 ブハァ。 どうして貴方はそういう変な事を考え付くんですかっ。
| 2006年05月08日(月) |
犯罪者はタクシーがお好き? |
平塚事件で逮捕された岡本千鶴子容疑者の過去が報道されている。 白黒の古い写真を見ると、当時中学生の彼女の顔立ちは整っていて、確かに将来が楽しみな美少女である。 それなのに、彼女は道を踏み外した。 彼女の母親のインタビューを見たが、私はやはり、親が育て方を間違ったのだろうという印象を受けた。 母親の話によると、中学卒業後、北海道に働きに出る娘に対して、「稼いだお金は自分で好きなように遣ったらいい」と言ったところ、本当に稼いだだけ自分の事に遣ってしまっていたと呆れていた。 母親にしてみれば、実家の事は気にしなくて良いという親心で言ったのだろうが、後で文句を言うぐらいなら、初めからきちんとお金の尊さについて教えてやれば良かったのだ。 1人暮らしで、千鶴子のほかにも子供がいる筈なのに生活保護を受けている母親は、娘について、 「利加香を殺さないで、自分が死ねば良かったんだ」 という意味の言葉を吐き捨てた。(東北育ちの私にも理解出来ない方言だった。字幕スーパー万歳)
この容疑者、どうやらタクシーが好きだったらしい。 娘を遠くの高校に入れ、タクシーで弁当を届ける事もあったらしい。 林眞須美もそうだったが、金遣いの荒い犯罪者は、何故タクシーが好きなのだろう。 お抱え運転手がいるみたいで、上流気分が味わえるのだろうか。 殆どタクシーには乗らないが、やむを得ない事情で乗ると、メーターばかりが気になってしまう私には、到底理解出来ない。 担任教師のインタビューも見た。 それによると、中学時代にも何回か、タクシーで学校に乗り付けた事があるらしい。 決して裕福ではない家庭の中学生がタクシーで登校したので、学校の先生も驚いたという。 中学生がタクシー……。
そう言えば、私も中学時代、タクシーで帰宅した事があった。しかも2回。 すっかり忘れていたのだが、数年前に母の話で思い出した。 「あの時は吃驚したわよう。帰って来るなり、『タクシー待たせてあるから、お金払っといて!』って怒って2回に上がってっちゃうんだから」 「……そ、そうだっけか」 記憶の糸を手繰り寄せてみると、確かその時は酷い土砂降りだったのだ。 風が強く、傘を差していても、雨が横から容赦無く叩き付け、鞄の中の教科書まで濡れてしまうほどだった。 車が飛沫を上げて、ずぶ濡れの私の横を通り過ぎて行く。 ……こんなに文明が進んで、世の中が便利になったというのに、何故私はこうして濡れ鼠になって、とぼとぼと歩いて帰らねばならないのだ。 そう思ったらムカついた。 通りすがりのタクシーを止めたのか、最寄のタクシー会社に寄ったのか、覚えていないが、私は1人でタクシーに乗って帰ったのだった。 そして支払いは母に……今考えると、とんでもない話である。 本当に済みませんでした。 でも私は、後先考えずに借金したり、無駄遣いしたりしないから!
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