テレビ朝日系列が狙った、松本清張原作・米倉涼子主演ドラマでの2匹目のどぜうは、果たして獲れたのかどうか。 視聴者からすると、いまいちだったように思う。
むかーしNHKのドラマでやっていた「けものみち」。 当時は子供だったのでリアルタイムでは観られなかった。 数年前に再放送をしていたが、それもちゃんと観ていない……惜しい事をした。 原作もまだ読んでいないので、どれだけいじったか知らないが、主演の米倉涼子に遠慮してなのか、どうにもファッショナブル過ぎる。 米倉は番組宣伝で、今回のドラマでは主婦役にも挑戦したとか言っていたが、あんな主婦いねーよ(笑)。 全然生活感が無いし、夫が脳梗塞で半身不随になるには若過ぎるんじゃ……どんな不摂生したらあの歳で倒れるのさ。 無名塾出身の若村麻由美と共演して、米倉の演技力の低さが露呈されたようなドラマだった。 終わり方が半端なのは、「黒革の手帖」のように土曜ワイド劇場に繋げるつもりなのか? 尤も「黒革の手帖」は本編は良かったものの、土曜ワイドで視聴者をがっかりさせてくれた訳だが。 セットは矢鱈豪華だった割に、突っ込みどころの多いドラマになってしまって残念である。
「小泉政権になってから格差が広がった」と最近になって騒がれている。 本当にそうなのだろうか。 それから「格差は良くない!」みたいな論調が幅を利かせているが、果たしてそれは正しいのか。
格差はあって当然だと私は思う。 そもそも人間の能力や性質なんて、一人一人によって違うのだ。 格差の無い社会を!などと言っているのは、共産主義者ぐらいだろう。 そして共産主義なんて、今や世界の至る所で崩壊している。 一方では「ホリエモンは拝金主義が生み出した社会の歪み」などと言っておいて、もう一方では格差を無くせと叫ぶ人々は、自分こそが拝金主義者だと判っていないのだ。 本当にお金が全てではないと思っていたら、他人と自分の収入を比較して落ち込んだり怒ったりする事はないし、そもそも他人の収入に関心など持たないだろう。 矛盾している。
その点、うちの主人は全くあっけらかんとしている。 「今日、職場で、役職が1番偉くなってから退職した場合、退職金が普通のと300万違うらしいって皆が話してた」 と言うので、 「それで、幾ら位貰えるの?」 と訊くと、 「さあ? 元々幾らなのかも知らないや」 と首を傾げるので拍子抜けしてしまった。 この人はホントに……。 ここまで来ると、もう一寸関心持って下さいよと言いたくなるが。
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