トリノ・オリンピック閉幕。 オリンピック観戦なんて総集編で充分、などと思っていたのに、今更ながらに後悔している。 だってねえ、スノボクロスがあんなに面白かったんだもの。 フィギュアだって全部見たかったのに、リアルの事情で見られなかったし、とても残念。 エキシビションも見逃したし……王子様をもう1度見たかったのに。 折角受信料支払っているNHK−BSで全競技(多分。殆ど)やってたんだから、見ときゃ良かったよ。
民放だと俄かコメンテーターのタレントが煩くて見る気がしないので、NHKの総集編を見た。 (それでも民放は長野オリンピックの時よりはましになったか。あの時フィギュアの放映権を持っていた民放は、ゴールデンタイムに生放送をやったのだが、普通にCMを入れてしまったために演技を見られなかった選手もいて、視聴者は苛々させられたのだった) アメリカ人としてフィギュア・スケートに出場した日本人女性は、ワイドショーでも話題になっていた。 この人は、スケートのペアで世界初の「スロー・トリプルアクセル」を飛んだのだという。 「スローって、そりゃスローモーションで再生するんだから、当たり前じゃないの?」 と画面を指して言う私に、ダーリンがすかさず言った。 「違う。スロー・トリプルアクセルと言うのは、男性が女性を投げて回転するからスローって言うんだろ……」 「!!」 slowじゃなくてthrowだったのか! 「全く、シオンは……」 呆れたように冷たい視線を投げ付けるダーリンに、私は猛抗議した。 「だってさ、普通日本語でスローって言ったら、ゆっくりの事じゃん! 解説者の発音が悪いんだよ!!」 「……シオン、それは逆切れと言うんだよ」 とんだ恥をかかされて、逆切れしたくもなるわい!
あのワダエミ(和田勉の奥さんだという事を、つい最近知った。吃驚)に無理言って作って貰った衣装は微妙だし、ミスが重なって最後にはやる気なさそうに滑った安藤美姫。 4回転も前日の練習で7回飛んで7回目しか成功しなかったという話だ、無理も無い。 もう体も重くなっちゃったろうし。 浅田真央も体の軽い今のうちに出られれば良かったのに、つくづく残念である。 14歳でオリンピックで優勝した水泳選手がその後の人生下り坂だった事を思えば、年齢に関係なく優秀な選手はどんどん出したらいいと思う。いや、出すべきだ。 「男子では4回転当たり前みたいになってるけど、4回転半や5回転は出ないのかな」 とダーリンがいつものように変な事を言うので、 「もう4回転が限界なんじゃない?」 と真面目に答えてしまった。 「いっそフィギュアでも3Dとかやらないかなあ〜。フンッ、グルグルグルって(・∀・)」 ……この人はどうしてそういう発想が出て来るのだろう。
前々から、 「ズボンのポケットに穴が開いちゃった。気になるから直して」 とダーリンに言われていたのに、面倒臭くて放置していた。 しかし一昨日、帰宅した彼の着替えを手伝っていて(勿論子供じゃないんだから彼だって着替えぐらい1人で出来るが、私も偶にはそうやって奥さんらしい事をしてみたいお年頃なのだ)、ズボンをハンガーに掛けようとしたところ、裾が汚れているではないか。 「どうしたの、これ」 と彼に見せると、 「ああ、今日はあちこちに水溜まりがあったからね」 だと……。 まさか子供のようにわざと水溜まりの上を歩いた訳ではないだろうが、もう大人なのだから泥跳ねに気を付けて欲しいものだ。
いつも来てくれるクリーニング屋さんに頼んでも、月曜日には間に合わない。 店舗に持って行くにも、土日はダーリンが仕事で車を持って行ってしまうし、徒歩では辛い。 ドライマークが付いていたので一寸迷ったが、替えのズボンもないので仕方ない。 そんなに上等な物でもないし、春まで持てばいいのだ。 洗濯機のドライコースで、デリケート用洗剤と一緒にズボンをぶっこんだ。
汚れは落ちたが、裾がボロボロに擦り切れている……。 「ねえ、何でこんなになるの? 松の廊下でも歩いた?」 と私が暗に責めると、彼は、 「ああ、これ。本来のウエスト位置ってここなんだけどさ、お腹が邪魔で、穿いてるうちにズボンがここまで下がって来るんだよね。だから裾引き摺っちゃうんだ」 と服を捲って解説してくれた。 ……その腹何とかしろよ。 いっそ切ってしまえ!
裾上げの余り部分を数cm切り落とし、擦り切れた裾を3mmほど上げ、余り布を上から両面接着テープでアイロンを当ててくっ付けて修繕した。 近くで見ればちとアレだが、そこまで誰もチェックしないし。 外から見れば、擦り切れ部分も上手に隠せて、判らない(と思う)。 頼むぞ、これで夏服になるまで何とか持ってくれ。
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