土曜日の22時なので、いつも通り「エンタの神様」を見ようか迷ったが、結局エンタは録画して、「サイエンスミステリー」を見る事にした。
第1部は、「恐怖と生きる家族」。 「恐怖遺伝子」と呼ばれる、兎に角全ての事に対して恐怖感を持つ男とその妻の苦悩の物語だった。 何がそんなに怖いの?と見ているこっちには訳がわからないのだが、家の外にある物事の全てが怖いらしい。 ええー、それなのにどうして結婚したの?と不思議だったが、この人、20歳の頃に発病するまでは明るい普通の青年で、奥さんとはずっと前からの付き合いだったという。 しかしこの病気は遺伝子レベルのものなので、親族の中にも2人ほどいるというのに、何故子供まで作っちゃったの?と疑問に思ってしまった。 遺伝病なら、子供やそのまた子供に遺伝する可能性がある。 呪われた血なら、絶やすべきではないのか?という私の素朴な疑問に、主人が答えてくれた。 「そりゃあれだろ、1日中家に籠っている訳だから、他に楽しみが無」 ゴン。 「どうして貴方はすぐそゆ事言うのっ」 「いや、それは兎も角としても、子供は欲しいだろ普通。この人だって子供の事は可愛いみたいだし」 「そうみたいだけれどさ、でも自分と同じ恐怖や苦しみを子供も受け継ぐかも知れないんだよ? 子供は発病しなくても、子孫の誰かに出ちゃうでしょ。それを考えたら、子供は諦めるべきでは?」 と私は思うんだけれどなあ……どうも彼と私の考え方は違うらしい。 それにしても、この奥さん偉いよ。 恐怖病とは言えヒッキーの亭主にかわって、家族を養うために働きに出ているのだから。 いい時はラブラブだけれど、崩れるとすぐ別れるカップルは多い。 健やかなる時は一緒にいられても、病める時も共に歩む事は難しい。 私は、主人がこうなっても、彼を支えて一緒に生きる事が出来るだろうか。
第3部に出て来た夫婦は、もっと悲惨だった。 脳の手術後、夫の性格が変わってしまい、芸術以外に興味を示さなくなったのだ。妻に対しても、全く。 夫の愛を失った妻は、それに耐えられなくなり、結局離婚してしまう。 愛が無くても一緒に暮らす夫婦は世間に沢山いるらしいが、片方に愛情が残っている場合は、辛くて一緒にはいられないだろう。 悲しい話だった。 しかし、この脳卒中爺さんの芸術って……爆発し過ぎて私には全く理解出来なかった。 と言うか、寧ろ禍々しい恐怖を感じた。 普通、芸術というものには神々しさを感じると思うのだが、この人のそれはとても悪魔的だった。 こりゃあ一緒にいたら、奥さんも具合悪くするわ……。
取り敢えず、うちの主人には元気に長生きして欲しいな。と思った。
| 2006年02月17日(金) |
伏兵! スノーボード・クロス |
リュージュは怖いから見たくないし、スピード・スケートはミズスマシみたいなので、フィギュア・スケートぐらいしか楽しみが無いと思っていた今回のオリンピックだが、ここに来て新たな主役登場。 スノーボード・クロスは、見ていて面白かった。 今回がオリンピック初登場の、歴史の浅い競技らしい。 タイムを競うのではなく、同じコースを4人一緒に滑って1着を争う競技なので、見ていて判り易い。 10m近い高低差のジャンプ台あり、激突しそうなカーブありのコースを、1人なら兎も角4人同時に滑る上、良い場所を取ろうと選手がコースを邪魔し合うものだから、危険な事には変わりない。 中には激しくコースアウト、頭からフェンスに突っ込んだ選手もいて、顔面鼻血だらけでゴールしていた。 しかし、時には2人や3人で団子になって転倒するため、トップを滑っていた者が必ずしも勝つとは限らない、ギャンブル的な面白さがあるのだ。(ギャンブル……ハッ、だから私にとって楽しいのか?) この競技、日本人選手が7位に入賞したが、これも先を滑っていた選手の転倒があって、ビリを滑っていた彼女が何とか潜り込めたのだ。 女子の決勝でも、大どんでん返しがあった。 アメリカの選手がトップを独走、優勝間違い無しと誰もが思ったその時、最後のジャンプで彼女は何を思ったか、エアー(モーグルやハーフパイプ等で見る、選手が空中でポーズを決める事)をしようとして失敗、ゴール直前で転倒してしまったのだ。 その隙に2番手の選手がゴール……2位に入ったものの、転んだ彼女は涙を流していた。多分自分の馬鹿さに。 「魔が差した」というのは、まさにこういう事を言うのだろう。 アメリカの彼女には可哀相だったが、私は大変楽しませて貰った。
「こう言っては失礼ですが、棚ぼた当たり前の競技ですね」 との、競技の放送が終わった後のNHKアナウンサーのコメントは、大変的確だった。 一緒に見ていたダーリンは、 「ああ〜、今頃NHKには抗議の電話やメールが殺到してるぞ」 と言ったが、私には解らない。 「何故? 私は上手い事言うなあと感心してたんだけれど」 「一所懸命に練習した選手に失礼だ、とか言う奴が絶対いるよ」 なるほどねえ……でもアナウンサーが言う事も尤もだと、私は思うんだけれどな。
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