天上天下唯我独尊

2006年02月13日(月) ラプンツェル

驚くべき一夫多妻ファミリーを築いた男の嘘とは。

先月26日に脅迫容疑で逮捕された渋谷博仁容疑者は、逮捕前のインタビューでは、夢で教えられた「女性にもてる呪文」を使って11人もの女性を集めたと言っていたが、実際にはそんな呪文は存在せず、全くの作り話だったと白状した。
しかも占い師を名乗っていたくせに実は占いなんて出来ず、催眠術の断片的知識を利用して主体性の無い女達を自分の人生に取り込んでいたという、とんでもなく上手な嘘吐きだった訳である。
おまけに女達には全財産を自分に譲るように、遺言状を書かせていたというのだから抜け目が無い。
(尤もそんなに余裕のある生活ではなかったようだから、果たしてどれだけの遺産が期待出来るのか判らないが)
渋谷は動機について、こう供述しているという。
「女が多く集まれば収入も増えて生活が安定し、性欲も満たされる。大勢の女性がいる事で寂しさや孤独が解消出来た」
これで子供まで作ってしまったというのだから、吃驚するやら呆れるやら。
こんな動機で生まれてしまった子供が哀れである。

騙された女達も哀れと言うか馬鹿と言うか。
しかし人間、人生経験が足りないうちは、騙される事がある。
自分で経験を積んだり先達の話を聞いたりするうちに、段々物事がわかって来て、物事の裏を読んだり人を見たりする力を養うのだ。
渋谷と暮らしていたのは、殆どが若い女性だったという。経験値が足りなかったのだろう。
魔法が解けて彼女等が我に返った時、自分達が過ごしたこの奇妙な生活をどう思うのだろうか。
人生の汚点になる事は間違い無いが、立ち直って正しく生きて欲しいと願うものである。



2006年02月12日(日) キャシャーン

「日曜洋画劇場」なのに、邦画も放送するのは何故だろう。

本日の放送は、前評判だけは凄かった「CASSHERN」。
豪華な映像なんだろうけれど、わざと粗く処理された画像で目が疲れるし、独特の世界観も理解出来ない。
何と言うか……製作者の陶酔の世界?
ちっとも面白いと思えず、私は開始数分で敢え無く脱落。
しかし、主人は最後まで食い入るように観ていた。
「面白い?」
と私が訊くと、
「うん。これはこれで面白い」
だと。
彼によると、抽象画みたいに考えさせられる映画なのだそうだ。
なるほど、抽象画の面白さがちっとも解らない私には、やはり面白くない映画なのだ。
アニメ「新造人間キャシャーン」(私はずっと「人造人間」だと思っていた……)とは全く違う話になっていたらしい。
こういうものは何でもそうだが、原作は原作、映画は映画、全くの別物だと思って観るべきなのだろう。
そう思ってみたとしても、「CASSHERN」は私には合わないが。
やっぱり、好みって人によって違うものだねえ。


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