天上天下唯我独尊

2006年01月27日(金) 細木数子の読み方

毎週金曜日は、20時からフジテレビ系列の「幸せってなんだっけ」を見るのが我が家の習慣だ。
ゲストの芸能人の星回りなんてどうでも良い。
一般視聴者からの悩みに細木が答えるコーナーが好きなのである。

本日の相談は、父から貰った遺産の額を妻に告げるべきか内緒にすべきかというもの。
相談者は、鬼嫁を持つ入り婿夫である。
同級生だった妻とは同い年(だから妻も強く出るのか)、子供は娘ばかり3人(絶家の家系か)。
小遣いは週に2千円で、家計は妻が握っている。
そんな相談者に、思わぬ話が転がり込んだ。
某社の社長であるところの父が死に、妾腹の子である彼も遺産を貰えるのである。
しかしこの話は彼の妻の知るところに。
彼宛に届いた手紙を、妻が勝手に開封してしまったのである。
正直に話したら、どうせ鬼嫁に全部持って行かれてしまう。
……一部だけ妻に渡して残りはこっそり自分で持っていたいのだが、正直に言うべきでしょうか細木先生。

「駄目くさだな、この夫……」
「妻も鬼嫁だけどさ、この夫もそんな妻を補って余りあるヘタレじゃない。割れ鍋に綴じ蓋って言うか、これはこれでバランスの取れてるいい夫婦なんじゃないの〜?」
いつものように細木以外のメンバーが解決策を講じる間に、ダーリンと私は口々に感想を言い合った。
「社長の遺産と言っても、高々2千万でしょ。まあこのご主人にとっては1万週分の小遣いだけど〜。ええと、電卓電卓」
と私がうろうろ探しているうちに、ダーリンはさっさと暗算をしていた。
「200年分近い小遣いか! そりゃ凄いな。普段が普段なだけに奥さんに渡したくない気持ちは解るけどさ、やっぱり配偶者なんだから言わなきゃ駄目でしょ」
「そうよねえ。特にこの奥さんの事だから、もし後でばれたら余計酷い目に遭いそう」
全くの他人事(ひとごと)なので、我々は勝手な事を言って笑っていた。
さて、細木はどう出るか。
「細木数子は何かあるとすぐ『墓参りに行きなさい』と言うから、『遺産で墓を建てなさい』か『先祖供養をしなさい』に一票!」
と私が自信満々に断言すると、果たして
「『お前のご先祖様のために遣おう』と言って、全部奥さんに渡しなさい。そうしたら奥さんは感激して『有難う貴方、そこまでうちの事を考えてくれて。このお金は全部貴方のよ』と言って全額貴方に戻します。そしたら新しいいいお墓をご先祖様のために建てて、残ったお金を貴方達家族のために遣いなさい」
という回答であった。
「シオンも大分読めるようになったね」
「フフフ、どうよ」
得意気にピースサインを出してみせたが、後半部分はいかがなものか。
「でもさ、この奥さんの事だから、そう簡単に大団円とは行かないんじゃないのかしら」
「うん。『ハァ、墓? そんな事に遣うなんて、馬鹿じゃないの? 寝惚けた事言ってんじゃないわよアンタ!』と全額取り上げられるに一票だな」
「私もそう思う〜」
他人の遺産話で一頻り盛り上がった、金曜日の夜であった。

ところで細木数子の実弟、細木久慶が詐欺罪で逮捕された事件、全然TVで見ないのは何故だろう。



2006年01月26日(木) 男を共有する女達

東京都東大和市の自宅で集団生活に加わるよう誘った女性を脅したとして、警視庁捜査1課は26日未明、自称元占師の渋谷博仁容疑者(57)を脅迫容疑で逮捕した。
同容疑者は6年ほど前から女性と同居を始め、現在10人と「一夫多妻」生活をしており、警視庁は集団生活の実態や背景などの解明を急いでいる。

その後の調べで同居女性は11人になった訳だが、容疑者宅からは催眠術の本やスタンガンが見付かっているという。
記者会見ではあれほど「夢の呪文」(確かに、もてたい男達からすると、夢の呪文に違いない)がどうのと言っていたのに、蓋を開けたら催眠術か……。
霊的なものを否定しない私としては、一寸がっかりである。
但し、夢のお告げはあっても良いが、この男の場合お告げが本当だとしても、これでは濫用・悪用であろう。

民法第732条(重婚の禁止)

配偶者のある者は、重ねて婚姻をすることができない。

日本では一夫多妻は認められておらず、一夫一妻制が採られている。
辞書によってまちまちだが、結婚も婚姻も殆ど同じ意味のようである。
婚姻の方が堅い言い方で、法律ではこの言葉を遣っている。
では婚姻とは何か。

同第739条(婚姻の届)
�〆О�は、戸籍法(昭和22年法律第224号)の定める
ところにより届け出ることによって、その効力を生ずる。

つまり、婚姻届を出さないものは婚姻ではないのである。
しかし世間には、渋谷のように同時に沢山の女と性的関係を持ちながら一緒に暮らしている男もいれば、婚姻届を出していないのに「結婚しました」と言っている有名人もいる。
内縁関係というやつである。
何故籍を入れないのか、理由は人それぞれだろうが、法律的にはこれは婚姻ではない筈だ。
それなのに、受給権者の男が重婚的内縁関係にあった場合に、遺族共済年金の支給を受けるべき配偶者に当たるのは内縁の妻であるとした事例なんてのがある。
法律で「籍を入れないと結婚ではないよ」と言いながら、「籍が入っていなくても結婚とみなしてOK」と判決を下しているのは矛盾している。

今回この渋谷と言う親爺は脅迫容疑で逮捕されたが、11人の女との重婚的内縁関係では罪に問われない。
しかし、これは倫理的に駄目だろうと思わないか?
彼女等の中には、渋谷との不思議な関係を親に話していない者もいると言う……そこにはまだなけなしの理性と言うか、後ろめたさが残っているのだな。
当たり前だ、この関係は異常なのだ。
しかし彼女達は口を揃えて言う。
「私達はこの状態で幸せなのです」
大した事に、この男、女達に平等に接していたらしく、女同士での嫉妬によるいざこざは無かったのだという。
その点では偉いと思うが、そういう話ではない。
男はすぐに釈放されるだろう、そして戻って来た時、女達は再び彼と暮らし始めるだろう。
本人達が幸せならいいだろうと言う人もいるが、果たしてそうだろうか。
幸せと言うのは各人の価値観によって異なるが、それは周囲に迷惑をかけない事を前提として認められるべきである。
私は、「内縁関係」というのは倫理的に周囲に迷惑をかけると思っている。
実際にそういう人とはお近付きになりたくない。
自分さえ良ければ社会的ルールなんてどうでも良いというその態度が嫌いなのだ。
「内縁関係ってのは、子供にどう説明していいか困るよな。そういうとこの子供はうちの子供と友達になって欲しくないな」
と言った知り合いがいたが、まあそれもあるだろう。
差別は良くないと言うが、差別されたくなかったら差別されるような事はしなければ良いのだ。

取り敢えず、法律に基づかない婚姻はこれを認めないとして、事実婚は禁止すべきである。


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