うう、おマタがひりひりする。 指のおマタが。
夕食後、ダーリンにお茶のおかわりを頼まれて、私は台所に立った。 急須の蓋を左手で開け、右手でお湯を注ごうとして魔法瓶を傾けた。 「ギャー!!」 急須の蓋が鈍い音を立てて落ち、ゴロゴロと床を転がった。 「どうした!?」 と言いながらも、何故か彼は以前のように台所に飛んで来てはくれない。 「うう……火傷した」 急須を目掛けてお湯を注いだのだが、何故か私の左手の位置は蓋を持ったまま急須の真上で止まっており、そのままお湯を自分の左手にダバダバと浴びせてしまったのだった。 「またかあ。気を付けなよ」 彼はそれだけ言うと、また向こうを向いてしまった。 一寸……「また」って何よ「また」って。 慌てて冷水で冷やしたが、真冬の水道水は冷た過ぎ、すぐに手が痛くなったので私は水道を止めた。 その時はまだ、手は赤くなっているだけで何とも無かったのだが、暫くするとヒリヒリして来た。 冷やすと楽になるのだが、お湯に漬けると沁みる沁みる。 お風呂が辛かった。
馬油を塗って只管冷やす。 どうやら人差し指と中指の間の付け根にお湯を注いだようで、落ち着いて来るとそこだけ赤みが残った。 あれが沸騰した薬缶のお湯だったら、こんなものでは済まなかっただろうから、魔法瓶のお湯で良かったと言うべきか。 考えながら物事をやると、こういうへまをする事があるのだが、考え事しないでやるのも難しいと思うのだ。
| 2006年01月23日(月) |
梯子を外されたホリエモン |
夕食を採りながら「八丁堀の七人」を見ていると、ニュース速報が入った。 ライブドアの堀江社長が証券取引法違反で逮捕されたとの事。 強制捜査・家宅捜索から1週間での逮捕かあ、耐震偽装問題とはえらい違いだなあと改めて思った。 明日のワイドショーはこの話題で持ち切りだな、さて20時からは「テレビのチカラ」か♪とチャンネルをそのままにしていると、いきなり 「報道フロアです。この時間は、特別報道番組をお送りいたします」 と小宮悦子が登場した。 ちょ、マテ。
テレビのチカラは!?
そんなのあと2時間もすりゃ古舘の報道ステーションでやりゃあいいだろ! 身柄確保されたホリエモンより、現在行方知れずで家族が困っている人達の方が優先じゃないのか!? 私の週に1度の楽しみをこんな形で奪うなんて許せん、テレビ朝日! 東京地検もどうせ逮捕するなら、面白い番組の無い火曜日にしてくれれば……。 いや、検察は悪くない、悪いのはテレビ朝日だ。 ニュース番組に切り替えているのはあとはNHKだけで、他民放は平常通りの番組をやってるじゃないのさ。 どうして、ヘンな所で協調性が無いんだ。
と私が怒り狂ったが、ダーリンはニヤニヤしていた。 「さて、細木数子がどう出るかな。こないだの正月番組でも、散々堀江社長の事を褒めていただろ」 「私は、『華麗にスルー』に1票!」 「それもあるが、『ほらあ、私の言う事を聞かないからこうなったのよ!』と言いそうだな」 と何故か彼は楽しそうだ。 「うーん、細木って堀江を褒めていたのは覚えているけれど、何かアドバイスなんてしてたっけ?」 「『ほらあ、だから礼儀は大事だって言ったでしょ!』とか言い出しそうだな。明日には間に合わないだろうけれど、金曜日の番組で何と言うかが楽しみだな」 すっかり細木ウォッチャーになっている……。 私もそれは楽しみだけれど(笑)。
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