天上天下唯我独尊

2006年01月22日(日) 証人喚問の意味

先週火曜日の証人喚問のゲストはヒューザーの小嶋進社長、木曜日の参考人招致は元請け設計会社・スペースワンの井上正一社長だった。
私は興味があったので、火曜日は自宅のTVで、木曜日は移動中は車のラジオ、帰宅後はTVで、その様子を聞いた。

いやあ、小嶋進、只者じゃないな(笑)。
証人喚問なのに証言拒否ばっかりじゃ、全然話が進まないだろ。
参考人招致じゃ偽証罪に問えないからと喚問が決まったのに、これじゃ一体何のための証人喚問なのさ。

そもそも国会で参考人招致や証人喚問を行うのって、何のためなのだろう。
日本国憲法62条では「国政に関する調査」のためとあるが、国政に関する調査って何だろう。
今回のもこれに当たるのだろうか。
国会で糾弾しても、どうせ自民党が庇うんだろうから、国会以外の所が遣るべきだと思うんだけど、そういう訳には行かないのかしら。
司法に任せるべきだ、って言ってる人もいるよねえ?
一連の耐震偽装問題は、司法・立法・行政のどれで裁くべきものなのだろう。
教えて!アルムの樅の木よ〜♪

木曜日の民主党による質問は、嫌〜な気分になった。
この問題で最近TVにも出るようになった下条みつという鰐淵を髣髴とさせる細目の議員が質問に立っていたのだが、こいつがすんごく高圧的なのだ。
公的な舞台で声を荒げる、タメ口になる、恫喝する。
限りなく犯罪者に近いスペースワン社長が相手とは言え、一応参考人として国会に招かれた人間に対して、何その態度。
アンタ何様よ?
幾ら正義の味方ぶったって、こういう人間は私は嫌いだ。
しかも激昂し過ぎたのか、台詞カミカミだし。
もっと冷静に責める事の出来る人物はいなかったのか民主党よ。
「こういう奴って、相手によって態度を変えるのよね。あー嫌な奴!」
ニュースを見ながら私がそう言って怒ると、ダーリンも同意した。
「うん。うちの職場にもこういうのいるけどさ、腰は低いんだけれど決して頭は低くないんだよね」
解るようでイマイチ解らなかったので、訊いてみた。
「腰が低いのと頭が低いのって、違うの? 腰が低いって、脚が短いって事??」
「違う。腰が低いってのは、腰だけ低いの。こういう感じ」
と彼は膝を曲げて、エヘエヘと揉み手をする胡麻擂りポーズを実演してみてくれた。
「んで、頭が低いのはこう。頭を垂れる」
ああ〜、なるほどねえ。
とっても解り易い解説である。
つまり、やっぱり人間的に駄目駄目と言う事だな……。



2006年01月21日(土) 午前様

土日なのに、ダーリンは日帰り出張が入っていて、みっちりお仕事。
「駐車場が無い所に行かなきゃなんだよね。シオン、車で送ってくれる?」
と言われたので、出発時刻を訊いたら朝の7時だそうで……なぬぅ。
タクシーで行けよと思ったが、送って欲しそうだったので、頑張っていつもより1時間も早起きした。
送って行く途中で、センター試験を受けに行くらしい高校生の集団を見掛けた。
いいなあ、懐かしいなあ。

送った序でにスーパーで買い物を済ませて帰宅すると、もう「ワッツ!?ニッポン」が始まるところだった。
内容はライブドア事件と宮崎死刑判決がメインで、驚いた事に、今週火曜と木曜に行われた耐震偽装事件の証人喚問は、ほんの1分程度しか触れられていなかった。
しかも伊藤公介議員の名前は全く登場せず。
同じ伊藤でもテリー伊藤出演の映画の話は長々と取り上げたくせに、一体何なのさこの比率は。
どちらがより重要なニュースか普通は判る筈なのに、フジテレビは敢えてこの話題に触れたくないのか?と裏を勘繰りたくなるようなバランスの悪さだった。
これは、ライブドア強制捜査をヒューザー小嶋社長の証人喚問前日にぶつけてわざと話題をずらしたという噂も、案外本当かも知れないと思えて来る。

夜10時、接待中のダーリンから電話で、遅くなるかも知れないから先に寝てていいよと言われた。
いつもなら、どんなに遅くなっても22時には帰宅する人なのに、今日は帰して貰えないのか?
23時になっても帰って来ないため、先にお風呂を済ませ、破れた枕カバーの修繕をしながら帰宅を待つ。
久し振りにNHK「ラジオ深夜便」を聞いた。
ゲストはワイドショーのコメンテーターで御馴染みの、作家の吉永みち子。
文章を書く事が得意な人は大抵話が下手なものだが、この人は流石に話も上手い。
アパートの真上の部屋が空室なのを良い事に、夜中なのにミシンカタカタしていると、終盤に差し掛かって糸調子がおかしい。
キィ!と怒りながら絡まった糸と格闘しているうちに、日付けが変わってしまった……。
ダーリン未だ帰らず。
どうしたんだろう、車で事故った? それとも凍った道で滑って転んで病院に運ばれた?
と心配になった頃、やっと玄関で鍵の音がした。
結婚して初めての午前様だったダーリンは、頗る御機嫌だった。
接待の相手と意気投合して、随分盛り上がったらしい。
以前から知っている相手で、この人はどんどん上に行く人だと目を付けていたらその通りに出世して、今では一流どころで働いているのだそうだ。
ふうんとダーリンの話を聞きながら、この人の慧眼は凄いなあと思ってしまった。
「今まで伊達に投資していた訳じゃなかったのね。ごめんね、無理解な妻で。これからは、家計に響かない程度でどんどん買っちゃって下さい」
と私が職業費の事を言うと、彼はエヘヘと笑った。


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