私の両親も主人の両親も細木数子が嫌いで、彼女の番組は全く見ないと言う。 (それでも私は見たいから、どちらの家でも見せて貰ったけれど) 我々夫婦は細木信者ではないのだが、言っている事には一理あると思って、いつも見ているのだ。 今日も「幸せって何だっけ 大反響!!細木VS母子50人これが真の子供教育だ2」を見た。 細木に罵声を浴びせられると判っていて、よく子供連れて番組に出るよなあ……と半ばその勇気に感心し、半ば呆れながら見ていた。 しかし、最近の親は皆こうなのか? 番組が終わり、落ち着きが無くて終始細木に怒鳴られていた男の子の母親の感想。 「いつも他の人に叱られるという事が無いけれど、私が叱るよりもこうして他の人に叱って貰う事は、子供にとって良い事だと思いました」 おいおい……。 「それってどうなのよ? まるで、自分は子供の教育を放棄するみたいな発言じゃない?」 と主人の方を振り向くと、彼も呆れていた。 「うん。そう聞こえるな。自分の子供なんだから、他人に言われる前に親が責任を持って躾けるべきなのに」 一体何を勘違いして意味を履き違えているのだ、この女は。 それと、「ブスと言われたら、どう言い返したらいいですか」と質問した女の子がいたが、その子の母親は学校の教員だという。 「アンタ学校の先生なのに、子供にそんな事も教えないの」 と細木に言われると、 「いや、虐められるのは学校ではなく学童(保育)なんですが」 と頓珍漢な返答をし、案の定 「学校も学童も関係無い!」 と細木に怒られていた。 「この親もなんだかなあ……」 「質問が解っていないのか、或いは意図的に自分の責任の所在をはぐらかそうとしたのか。いずれにせよ、最近教員の質が低下していると言うけれど、こういう教員がいるってのは、推して知るべしって感じだな」 と主人も呆れていた。 私は、この人が、自分の子供は学童に預けておいて、他所の子供の面倒を看ている事に疑問を感じた。 でも教員なんて皆そんなものなのだろうか。 一見まともそうなお母さん達なのに、中身がこんなでは、子供達がまともに育つ筈が無い。 学校の責任をどうこう言う前に、親はまず親としての責任を果たすべきだ。
♪神様ありがとう 僕に爪を付けてくれて〜 (「フランダースの犬」の主題歌「よあけのみち」の節で)
夕食後に主人と「西村京太郎からの挑戦本格ミステリークイズ芸能界推理王決定戦!」を見ながら栗羊羹を切っていたら、庖丁を上から押さえていた筈の左手の指が、次の瞬間、何故か庖丁の下にあった。 テレポーテーション!? 私のただならぬ気配に気付いて、主人がこちらを振り返った。 「どうした。また切ったのか」 「うん……指が滑ったみたい。血が出て来たよ」 表面張力で血が膨れ上がる傷口の延長線上、人差し指の爪にも刃物の痕が付いていた。 羊羹でべたべたする指を洗いながら、私はそこに爪があった事に感謝した。 もし爪が無ければ、庖丁はざっくり骨まで達していたかも知れない。 べたべたを落としたものの血がどんどん溢れるので、台所の流しまで持って来て貰ったティッシュでぎゅっと傷口を押さえる。 「切った時は何とも無かったのに、段々痛くなって来たよう。死ぬかも」 手を頭の上まで上げて、大袈裟に言ってみたが、彼の反応は冷たい。 絆創膏は出してくれたが……箱から出してくれよう。 「ねえ、何だか今日は冷たいのね。絆創膏剥いてよっ」 そう抗議すると、彼は絆創膏を剥きながら、 「病気だったら心配するけれど、それは怪我でしょ。シオンのミスだから、心配しない」 と言ったのだ。 「何よそれっ。じゃあ私が瀕死の重傷を負っても、自分のミスだろと貴方は鼻でせせら笑うの!?」 「そんな事言ってないでしょ」 「今の流れからするとそういう事じゃないのさ」 「じゃあシオンは僕にも一緒に騒げと? 2人でパニクったって仕方ないんだから、1人は冷静にならないと」 冷静と言うより、貴方の態度は冷たいと思ったんだけどな。 まあいい、洗い物は頼んだ。 お米も研いでおいてね!
プロスキーヤーの三浦敬三さんが、101歳で亡くなった。 数年前、TVでその存在を初めて知ったのだが、お肌が綺麗でとても驚いた。 毎日体操を欠かさず、酢卵と黒胡麻と蜂蜜とヨーグルトを混ぜたオリジナル・ドリンクを飲んでいるからだと仰っていた。 それで私も酢卵作りに挑戦したのだが……ある日ダーリンがジュースと間違って飲んで大変な目に遭ったので、それ以来作っていない。 また始めようかなあ。 あのお肌を見たら、続ける価値あり!と思ってしまう。
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