天上天下唯我独尊

2006年01月04日(水) 初夢2006

そういや一昨日の晩、初夢を見たのだったが、富士や鷹どころか、電波少年のなすびすら出て来なかった。
私が見た夢は、物騒な内容だった。

日本が北朝鮮に、核ミサイルを発射したのだった。
但し場所は日本ではなく南米で、日本の植民地から北朝鮮の領土へと次々に頭上を飛んで行くミサイルを見ながら、私は焦っていた。
イラク戦争では、劣化ウラン弾の搬送に携わっていた米兵が被曝している。
ここにいてはヤバい。
ミサイルの見えない所に逃げなければ。
私は走って国境へと向かった。

夢占いではどういう診断になるのか知らないが、こうして考えてみると、結局逃げるのね……私。
日頃、「日本も最近は物騒になって来た。海外へ移住したい」などと言う輩を見ると「祖国を捨てて逃げるのかこの非国民が。日本がそんなに嫌ならイラクか北朝鮮にでも行きやがれ!」と思っていたのに、実は私が非国民でした☆アハハ!

昨日は細木番組を録画して、リアルタイムで「太田光の私が総理大臣になったら…秘書田中」を見たのだが、それで正解だったかも。
細木番組は内容が薄くて、早送りしながらでも充分だった。
私は爆笑問題が余り好きではなかったのだが、こういう番組をやるという事は、彼等も真剣に政治について考えているのだろう。
勿論意見の相違はあるが、私としては興味深く見る事が出来た。
自分の考えを持つ事は大切だが、自分とは異なる意見を持つ人々の言い分を聞くのも勉強になる。
例えば、教師を格付けするというのに、私は反対だった。
誰がどのように教師を評価するのか。
生徒や父兄がやってはならない。
年齢的にも経験的にも生徒が正しく教師を評価出来るとは思えないし、現場を見ていない父兄に全てが解る筈も無い。
教師の上役が評価するにしても、上役自身にどれだけ能力があるか判らないし、どうしてもそこには不公平が生じるため、システムとして上手く機能しないだろう。
一方主人は、ある程度の格付けには賛成だと言う。
現実に学力不足の教員が存在するため、その連中を教育、場合によっては排除するためにも、教員の学力テストは必要だと。
なるほどねえ。
但し、我々2人の意見が一致する所もあった。
学校は基本的に勉強を、そして協調性を学ぶ所であるという点である。
校内暴力が流行し出した頃、学校は、教師は体を張って対処して来た。
しかし殆どの場合、原因は学校ではなく家庭にあり、親が親としての役割を放棄する事によって子供が非行に向かうのである。
やがて学校の体力が限界に来て、教師が対処し切れなくなった時、親は自らの責任を省みず、全ての責任を学校に押し付けているのが現在の状況である。
勿論授業すらまともに出来ない教員がいる事は否定しない。
このままでは受験に支障を来たすから担当を代えて欲しいと、生徒が校長や教頭に訴えるほど、教え方に問題がある教員もいる。
しかも、受験の過去問を解いて生徒に点数を訊かれたところ、馬鹿正直に正解率6割と答えたと言う……呆れて物も言えない。
教師なら、嘘はいけないが、嘘でも全部出来たと言うべきではないのか。
例外的にそのような人物もいるが、教員の話に耳を貸さずに教室で遊ぶ子供がいるのは、やはりそれは親の躾の問題である。
「教師は生徒達を見て(本質を見ると言う事。面倒を看る、ではない)、時に手助けをしてやるコーディネーターでいいんだよ」
と主人は言った。
それには私も賛成である。

教育問題だけではなく色々な議題が上ったが、なかなか面白い番組だった。
こうして専門家でもないタレント達が政治を語るようになったのは、中身の希薄な小泉チルドレンや、TVタックル等の討論番組で甲高い声で同じ内容を繰り返し喚くしか能の無い議員のお蔭かも知れない。
あいつ等にまともな政治が出来るものかと有権者が気付いて、国会議員の数を減らそうという方向に向かえばいいなと思う。
役所の公務員の数を減らすのも必要だが、無駄に頭数の多い国会議員も、同時に減らすべきなのだ。



2006年01月03日(火) 南総里見八犬伝

2晩連続で、里見八犬伝のドラマをやっていた。
しかし私は観なかった。
八房がいない八犬伝なんてあるかっ。
やはりアレか、TV局としては教育的に宜しくないと判断したのか、獣(以下自粛)
一方、主人は全部観ていた。
「面白かった?」
と私が訊くと、彼はうーんと唸った。
「微妙。NHKでやっていた人形劇の方が面白かった」
「へえー、人形劇なんてやってたの」
「昔、辻村ジュサブローの人形で『新八犬伝』や『真田十勇士』をやってたんだよ。その流れで『プリンプリン物語』とかあったでしょ。そっちは違う人の人形だけど」
「貴方も『プリンプリン物語』観てたんだ」
「……いや、その頃はもう観てない」
そなのか。
私は子供の頃から何故か人形が苦手で、人形劇というものを観なかった。
ぬいぐるみは好きなんだけどなー。じゃじゃ丸とかピッコロとかポロリとか。(古過ぎ?)
もしかすると、喋る度に人形の口が顎ごと真下にパカッと開くのが怖かったのかも知れない。

南総里見八犬伝は、小学生の頃に読んだ。
親戚の家に遊びに行った時に、従妹の本を借りたので、子供向けに書かれたものだったと思う。
それでもちゃんと八房は出て来た筈なんだがな……。
最後まで読んだ筈なのだが、私は肝心のストーリーを覚えていない。
何故だろうと考えて、思い当たる節が。

私は小学校高学年で、夏休みに1人で叔父の家に遊びに行った。
夜、私は布団の中で寝そべって、従妹の「里見八犬伝」を読んでおり、叔母と遊びに来ていたその母親と姉は、隣室で話をしていた。
読書に集中していたのだが、やがて叔母が婚家の愚痴を話すうちに泣き始め、私の集中力はすっかり殺がれてしまった。
それどころか襖はばっちり開いているのに、もしかして私、既に寝息を立てている従妹達と一緒に眠っている事にされているのか?という事に気付いた次の瞬間、
「シオンちゃんが眠ってて良かったわあ」
との叔母の声が。
ヒィ、まずいだろこれは。
流石の私も子供心に、ここは狸寝入りをすべきだと察知し、開いた本の上に無理矢理うつ伏せた。
その後数分そのままの苦しい姿勢でやり過ごした私は、寝惚けた振りをして本を押し遣り、布団をかぶって本当に眠ったのだった。

多分、その思い出が強烈過ぎて、八犬伝の内容は全て吹っ飛んでしまったのだろう。
もうとっくに祖母も鬼籍に入り、叔母夫婦は平穏に暮らしている。


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