| 2005年12月31日(土) |
Mr.ハンコックの不幸 |
大晦日だが、紅白歌合戦を見なかった。 何故なら、主人が「TVタックル超常SP200X年地球大崩壊!?ビートたけしの恐怖の大予言!!人類滅亡への驚愕のカウントダウン」を見ると言い出したからである。 そんなあ〜。 私は「今夜生でNo1を決定!!輝け!2005年・お笑いネタのグランプリ!!」を見たかったのにぃ。
お笑いを1時間だけ見た後、主人はいそいそとチャンネルを変えた。 私は超常現象は好きだがそれは霊現象だけで、UFOも宇宙人も信じていないので、この番組のどこが楽しいのか理解出来なかった。 しかし暫くすると、パネラー達が怒鳴り合い貶し合い、これぞTVタッコーな雰囲気に。 主人が言うには、元々のTVタックルはこういう番組だったらしい。 それがいつの頃からか、政治や経済が中心の番組になって、本来の超常現象系は年末の恒例行事になったのだそうな。 聞いた事も無いオカルト系の人々(流石に主人は誰がどんな人なのか知っていて、解説を加えてくれたが)がパネラー同士で喧嘩する番組だと思えば、それはそれで面白い。 ノストラダムス研究家が、大予言の「空から恐怖の大王が降って来る」を、「天井からアスベストが降って来る」と解釈したのには、流石に腹を抱えて笑ってしまった。 この人達、どこまで本気なんだろう……。
それにしても気の毒だったのは、特別ゲストのグラハム・ハンコック。 著書「神々の指紋」は余りにも有名だが、私はこういうレポート系の書物が苦手なので、実は読んでいない。(入院でもして書物に飢えれば読むかも知れないが) そんな世界的有名人がわざわざ来日したというのに、他人の怒鳴り合いを聞かされて、本人も「こんな低レベルな議論で私の言いたい事を言う時間を潰されるとは」と大層ご立腹の様子だった。 TVタックルがどういう番組か知らずに出てしまったんだろうな。 真面目な検証番組だと思って参加したのかも知れないが、実に気の毒であった。
というか、ダーリンに付き合ってこんな番組で2005年を締めてしまって良かったのだろうか……。
何となく、「上田晋也の日本の宿題」を見た。 ゲストは鈴木宗男、世耕弘成、永田寿康、平沢勝栄、福島みずほ、舛添要一、山本一太。 くりぃむしちゅーの上田が国会議員達と、靖国問題や経済について討論するという番組だった。 意外だったのは、ムネオちゃん以外の全員が、耐震偽装マンションの住民達を税金で救済すべしと考えているという事。 ムネオちゃんの主張は、天災で家を失った人達には公的資金で援助していないのに、マンション住民達には援助するというのでは公平さを欠くというものであった。 言っている事が私と同じ……一寸ショック。 いや、その点については同意するぞ。 頑張れムネオちゃん!
靖国問題については、上田はどうやら公的参拝反対派らしい。 私はそんなのどうだっていいじゃねえかと思うんだが。 でも、他国がどうこう言うのは内政干渉だと思うぞ。 それから、分祀というのは神道的にあり得ないんじゃ? 既にカミサマとして全員一緒に祀っちゃったんだから、それを後から分けるってのはおかしいでしょ、宗教的に。 つまり、ここまでこじれちゃったのは、A級戦犯の遺族達と金に目が眩んだ靖国神社が悪いのだ。 あと、「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」とかいうのがあるが、ありゃ金魚の糞みたいでみっともないな。 自分の信条で参拝するなら、他人など関係ない。 1人で参拝すれば良いのだ。
夜は、「江原啓之スペシャル・天国からの手紙」を見た。 このシリーズ、好きなのだ。 我が家の霊能者(=主人)はこの人を下師と並ぶ本物だと言っている。 しかし今回は重かった……犯罪被害者の遺族が登場したのだ。 盗みに入って火を放ち、2人を死亡させたにも拘らず、犯人は無期懲役で刑に服している。 しかも再犯なのだ。 こんな奴が生きていて、神を信じていた善良なクリスチャンが苦しんで酷い死に方をするなんて、世の中の不条理を感じた。 それでも尚、死んだ彼女は犯人を恨まず、「罪を憎んで人を憎まず」の心境らしい。 信仰というのはそういうものなのか。 「理解出来ない。私なら犯人に取り憑いて、呪い殺してやりたいね」 と私が呟くと、主人に 「まあシオンはそうかもな」 と言われた。
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