天上天下唯我独尊

2005年11月24日(木) ただいま

嗚呼疲れた。
暴動の国・おフランスから、無事に帰国。
結局暴動を見る事は無かったが、トゥールーズの治安が悪そうな雰囲気は堪能して来た。

感想:ツアーなんて行くもんじゃないね。
2度と御免だぜ。

これまでも海外に行った事はあるが、往復航空券と宿だけのフリーツアーで、所謂「ツアー」は今回が初めてだったのだ。
こんな詰め込みハードスケジュールだと知っていたら、行くなんて言わなかったのにさ。
エコノミーで機中泊なんてするもんじゃないね。
それに移動のために4時起床って、あんまりなスケジュールじゃないか?
それで皆バスん中で寝てるんだもんな。
慌しく移動して、摘み食いみたいにあっちこっちをちょこっとずつ観て回るなんて、そんなんで楽しいのかい?と思っちゃったよ……。
まあ、参加者の殆どは爺さん婆さんだったので、冥土の土産として色んな所を観ておきたいんだろうな、と解釈しておいた。

それにしても、ジジババどもの厚かましい事と言ったら!
道の真ん中に広がって歩くなよ!
時間ぎりぎりまで買い物してんじゃねえよ!
便所は早目に行けよ!
若者みたいに走れないんだからさ、それじゃ集合時間に間に合わねえだろうが。
添乗員もよく切れないもんだと感心した。私には向かないな。
あの仕事は、合わない人は胃に穴を開けてすぐ辞めてしまうが、合う人には色々と袖の下だのがあって美味しいのだと聞く。
でも大変な事は大変で、あれじゃあホルモンバランスも崩れちゃうよ、と女性添乗員を見ていて思った。
妊娠を望むなら辞めた方が良いだろう。

と、内心は文句たらたらだったが、それなりに楽しんで来た。
申し込んだものの、実は出かける前から何故か気乗りがしない旅行だったのだ。
それでもダーリンに送り出して貰ったんだし、行ったからには楽しまなきゃ勿体無い。
色々な人とお話出来たし、日本とは違う町並みや景色を観られて、良い思い出にはなった。
でもやはり、私は団体行動に向かない。
と言うか嫌いなのだよ。
何故「折角皆で来たんだから」と自由時間にも集団で行動せにゃならんの?
それこそ折角の自由時間なんだから、好きな所に行かせてくれよ。
そんな大勢で行動したら、周りにだって迷惑だろう。
そこまで足並みを揃える事は無いんじゃ……と凄く疲れた。

帰宅してメールボックスを開けると、ダーリンから1通のメールが届いていた。
私がネット環境にない事を知っていた筈なのに、何故?と訝りながら開けると、こんな文章が。

題名:風邪ひいたっぽい。。。

 独りはやっぱヒマだぞ。
 早く帰ってこ〜〜い(T_T


10日近くも連絡取れずに放っておいてごめんよ。
もう2度と、貴方を長期間置いて出掛けたりしない。



2005年11月23日(水) おフランス旅行記録

飛行機に乗った。
貧乏人御用達のエコノミー席なので、肌が乾燥するとか足が冷えるとか浮腫むとか、色々と聞いていたので、事前にある程度の対策を立てた。

・乾燥対策として、化粧水シートパックを持ち込む。
 →そんなに乾燥していなかったので、使わず。
・履き物として、ボロボロになった自宅用トイレスリッパを持ち込む。
 →機内にスリッパは用意されていたので、無くても良かった。飛行機会社にもよるのかな。
・レッグウォーマー代わりにユニクロフリースから切り取った袖を履く。
 →なかなか良い。袖を切り取ったマイクロフリース・ハーフジップは、マタギ風チョッキとして使用。袖がごろつかないので、細身のコートの下にも着れる。今回限りしか使わんので、レッグウォーマー買うのは勿体無かった。そして成田でポイ。

失敗した〜と思ったのは、マスカラ。
今まで使っていたのがスカスカでどうにもならなかったので、新しいのを持って行ったのだ。
往きの飛行機で観た映画は、「隠し剣 鬼の爪」。
藤沢周平だよ。(読んだ事無いけど)
これで泣かずにいられますか。
松たか子、いい女優だなあ。リアルでは私の大嫌いなヘビー・スモーカーらしいが、そんなのは微塵も感じさせない。
観終わってトイレに立って、あら吃驚。
涙でマスカラが落ちて、パンダになっていた……。

教訓:マスカラはウォータープルーフかどうか確認する事。仮令撥水使用であっても、マスカラコートは必需品!

幸い綿棒は携帯していたので、必死で落としましたとも。

因みに、帰りの飛行機で観たのは「チャーリーとチョコレート工場」。
原題は「Willy Wonka and the Chocolate Factory」なのに何故チャーリーが取って代わったのだろう。
子供向け映画だから、子供を主役っぽく仕立てた方が子供受けが良いという、配給会社の魂胆か。
それでも、まあまあ楽しめた。
ウィリー・ウォンカのぶっ飛びっぷりがいい。
勿論、「隠し剣」>「チャーリー」だけど。

今の飛行機って、映画や音楽だけでなく、ゲームも付いているのね。
ただ、画面が小さ過ぎて、目が疲れてしまう。機内は暗いし。
折角おフランスの田舎の景色をバスの窓から見て、目に優しい生活を送って来たのに、全部相殺されてしまいそう。寧ろマイナスか?
そしてエール・フランスなので、説明は全部仏蘭西語か英語……ゲームしようにもルールがわからないなあと思っていたら、一緒のツアーのご婦人が詳しい事!
何と、お孫さんとよくゲームをなさるそうで、一寸やってみれば大体わかるんだとか……凄いわあ。しかも強い。しかもハマってるし!
実はゲーマーだったのか……と、意外な一面を垣間見る事が出来た。


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