日々是迷々之記
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2007年04月13日(金) 趣味の夜

最近は本を読む時間もでき、精神的にかなり安定している。早起きは相変わらずしんどいが、「○○しなければならない。」と考える事をやめるように心がけているので、「だめならだめ」ということで割り切るようにしている。すると日々はかなり楽だ。

早く眠らなければならないが、遊びたいときは遊ぼう。というのが最近のモットー。遊ぶといっても私の夜遊びは「オタクな時間」なのであるが。

今週はカブの整備と包丁研ぎに精を出した。車庫はあるが、電灯はないので、日没後の整備はキャンプ用のランタンを吊るして、ヘッドランプを頭に点灯させてやる。今回はチェーン引きとテールのバルブ交換。でもまあ、暗いとやりにくかった。どうにかして車庫に電灯をつけたいものだ。

包丁研ぎはたまにやりたくなる。

私が普段使用しているのはヘンケルスの果物ナイフ、堺包丁の小さめの万能包丁、スノーピークというアウトドアブランドの小出刃である。堺包丁は鋼で、その他はステンレスだ。

中くらいの砥石と仕上げ用の目の細かい砥石に水を含ませ、しゃかしゃかと研ぐ午前1時。研げたと思うと何か切りたくなって、大根のきれっぱしをさらに刻み、なぜかみそ汁を作る。そして気がつくと、4時間くらいしか睡眠時間がなくなっている。

春になったら、朝顔を植えて、庭で家庭菜園をやって、バイクの方はサーキットの練習会に参加して…などと考えているが、それだけの時間があるんだろうか。人生は長いようで短いのかもしれない。


2007年04月06日(金) 先週読んだ本

久しぶりだが、思うところあってこっちの日記も書くことにした。まず、最近読んだ本のことから。

「フロン 結婚生活・19の絶対法則」(岡田斗司夫著)
http://www.amazon.co.jp/ フロン?結婚生活・19の絶対法則-岡田-斗司夫/dp/4907727194


今まで読んだ家庭論の中で、一番現実を見据えているな、と感じた本。私は結婚しているのだが、「何だかおかしいな。」と思ったことがこの本ではうまく説明されていた。

この本で提案されている、夫婦別居状態を家人の単身赴任という形で経験したものとしては、旧来の結婚体系(同じ家に住み、形だけでもだんなは一家の大黒柱)はあまり合理的でないことが経験上わかっている。

「運命のひと」「この人しかいない」、そういった幻想が人生を生きにくいものにしている。この本に書かれたように、生まれたときから選択の自由があった世代の人たちには、日本古来の結婚生活は何でがまんばっかりしないといけないの?ってなるのは事実だ。今日はごはんは重たいから、朝はヨーグルトを食べよう、と思うのと同等に、今日は残業してしんどいから、だんなとの会話はさっと切り上げて寝ちゃおうと思うのは普通なんではないだろうか。

それよりもお互い余裕のあるときに、会って会話や食事を楽しむ方がいいというのは前向きな選択であるという意見には賛成だ。

ただ、現実として、別居すれば2世帯分の維持費が必要であり、妊娠、出産をしようとすると、フルタイムの収入を継続することが難しく、なおかつ男性側に「父親としての経済的任務を遂行する意志」がしっかりと備わってないと、大変なことになってしまう。

乱暴な意見かもしれないが、男性は女性ほどに物を深く考えてないと思う。女性は子供の頃から夢を見たり、夢に破れて途方に暮れてみたりを繰り返しておばさんになってきているのだ。

一方男性は、あまりにもその場のことしか考えてない傾向にあると思う。例えば子供がおらず、両親のいない私にとって、老後どう生きるかというのは今から考えるべきことなのだが、家人は楽なものである。年齢差、性差を考えると先に旅立つのは家人の方で、一人になることを考える必要もなく、ただ毎日仕事と趣味のことばかり考えて生きている。

それが結婚生活の現実なのだ。「ともに幸せな家庭を作り上げて行こうね♪」というのは幻想であり、子供の頃から個性を尊重され、自分らしく生きることをよしとされてきた世代には、あくまで結婚後も個人であり続けるのだ。

これがいいとも悪いとも思わない。ただ、現実を見ないで幻想だけにすがり続けるのはそれはそれで大変だと思うのだ。


2007年01月14日(日) 日曜日は明日が少し嫌になる

先週だけで10時間の残業だった。まあこれくらい残業をしている人は普通にいるのだろうけど、私はこれがとても堪え難い。というのは、うちの課で残業しているのは私一人なんである。金曜日は定時日ということでみんなは定時に帰る。しかし私の仕事は何日の何時までにこの作業をする。と決まっているものなので、何時だろうがやるしかないのだ。

夜6時を過ぎると誰もいない。一人でひたすらやる。うちの課で正社員でないのは私一人。残業をしているのも私一人だ。わからないことがあっても誰に聞くこともできず、ただつじつまが合うようにやる。

同じことが年末の最終日にもあった。定時になると宴会だからとみんな帰ってゆき、私一人でずっと作業。なんかおなかの方から大きな固まりみたいなものが上がってきて、叫びだしそうになる。ぐっと飲み込むと今度は目から涙が溢れ出しそうになってきた。

「私の工数、全然減らないんですよね。」と入社して3ヶ月くらいのころに会議で言われたことがある。別に私はその人の仕事をやるために入ったわけではないのだが、気に食わないらしい。上司は彼女の仕事を私に少々振り分けた。

そして時に胸が詰まるような日々だった。ちなみに仕事はプログラミング関係だが、別に専門に何かを勉強したわけでなく、コマンド類が書かれたプリントみたいなもんをもらって、なんとなくやっている。わからないことがあっても、教えてくれていた人は別の課に異動してしまって聞くことはできなくなってしまった。

結局全員敵なんだよな、って思うようになった。だれも会社の業務や他人のことなんかどうでもよくて、上っ面だけいい顔しておいて後は保身あるのみ。なんかそう感じる日々だ。社員の皆様は仕事中にヤフオク、ミクシィ、2ちゃんねるは当たり前。なのに派遣社員や委託社員にはネットの接続、社外にメールを送るのに申請書が必要になる。入門証を持った人しか入れない区域に入場したことが判明しても、社員は口頭での注意、外注は始末書。一体それってどうなん?と思わずにはいられない。

別に社員のような特権階級でありたいわけでなく、その風潮が私には合わないのだ。

そんなこんなで明日のことを考えるとうっすらと憂鬱になってくるのだ。


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