日々是迷々之記
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先週は2件の面接に行ったが、今日返事があった。両方とも不採用。軽くショックを受け、熱いココアを飲みながら少しだけ泣いた。
今回はこっちからの条件は出さなかった。毎月役所にはんこをもらいに行くのは親戚のおばちゃんが嫌々ながら引き受けてくれたからだ。「どうして親に反対されたのに(今の相方と)結婚なんかしたの?こういうことがあるから、親と仲良くやれる人を選ばなあかんねんで。」と説教されるのと引き替えであったのだが。最近の私には怒りという感情はない。ただ、あきらめみたいなものが深く広がっている。何を言われても別にどうでもいい。ただ静かに悲しくなったり、落ち込んだりするだけなのだ。
話はそれたが、条件を付けなかったのに断られる、というのはひとえに自分の実力不足なのだろう。よく考えれば私は特に売りがない。何が得意ということもないし。
今日明るいところでふと鏡に映った自分の顔を見てびっくりした。目が充血して真っ赤だし、口の横に深いしわが目立つ。右目の下には大きなくまができており、笑ってみたが口角は上がらない。ああ、それなりに年をとったんだなぁと思った。それに少しも明るさがない。これでは初対面の人にいい印象を与えることは難しいだろう。そういうことを全部ひっくるめてなかなか仕事が見つからないのだと思う。
しかし、これは全部自分そのものなのだ。33年かけて積み上げてきたものだ。いくらそれが醜くてもそれを受け入れなければならない。
あと人生50年とかある予定なのだが、どうやって生きていくんだろう。貯金だってなくなるし、いつか相方もいなくなってしまうし、そこから先に何か価値なんかあるんだろうか。こういうことを考え出すと、後頭部の右耳の後ろが決まって重くなってくる。
寿命って40年くらいでいいんだけどなぁ。やりたいことは大体終わったし。
金曜日の晩はカレーライスを食べた。
今晩は、そのカレーの残りを使ってカレーうどんにした。カレーが2センチほど残ったキャセロールにかつおだしを入れ、しょうゆ、みりんで味を調え、ざく切りにした長ネギとあげを投入。片栗粉でとろみを付けてうどんを別鍋で茹でる。
スーパーで売っている茹でてある麺がお手軽でいいが、冷静に考えると高く感じる。今日使っているうどんは讃岐うどんでかなりコシがある。これが5束入りで158円とかである。茹でうどんは3つで100円くらいだが、ふにゃふにゃである。私は猫舌なんで、食べるうちに麺が伸びる傾向がある。なので、ちょっとコシがあるほうが、私には良いのだ。
6分ほどでうどんがいいあんばいになった。丼にゆがいたうどんを入れ、カレーダシをかける。七味唐辛子を振っていただく。わっと汗をかきながらざざっと食べる。このざざっと感がやはりうどんの醍醐味だ。パスタなんかだと、ざざっとたべるのは何かマナー違反なかんじだが、うどんはざざっと頂くほうがいい。
鍋はきれいになるわ、おいしいわ、でカレーうどんはなかなかやるなぁと思った。が、しかし日記の目次を見てみたら、11月9日もカレーうどんを食べている。うーんメニューがパターン化しているようだ。許せ、相方よ。
こないだ書いた派遣の顔合わせに行ってきた。駅の4番出口で派遣会社の担当Fさんと待ち合わせ。電話では気のいい関西弁のおねえちゃんという感じだったが、実際に会ったら安野モヨコのまんがに出てくるキャリアウーマンみたいな人でびっくりした。髪の毛はひっつめ。ばきっと音がしそうなきっちりメイク。シンクロナイズドスイミングの人みたいだった。自転車でそこまで行った私とはちょっと女としてのレベルが違いすぎた。
面接前の打ち合わせでも、まるで教育ママみたいでびっくり。いや、アドバイスは嬉しいんやけど。「背筋を伸ばして。」とかって小学生ちゃうんやから。「いや、それ、背脂ですから。」とギャグの一つでも言おうかと思ったが、とてもそんな雰囲気ではなかった。
このFさんは35歳らしい。で、わたしは33歳なんでそれほど差があるようには感じない。が、「背筋を伸ばして。」の他に「もっと自分の能力をアピールするように、自信を持ってくださいね。」とか色々言われた。そんなにヘタレに見えるんだろうか。まぁ、確かにヘタレだけど。
面接自体は可もなく不可もなく普通。そのFさんのテンションの高さというか、ビジネスマナー遵守命のオーラが一番光っていた。まあ、ひじきマツゲの女と比べると絶対Fさんの方がまともなんだが、私には絶対できないきっちり感であった。面接の結果は月曜日とのこと。
こういう面接をするたび思うのだが、私は会社員に向いているんだろうか?いや、もう10年くらいやってるんだが。面接なんて15分くらいで職務経歴を説明するだけで何がわかるんだろう。最も派遣の場合ある程度能力で選別された人間が面接に来るわけで、人当たりなんかを見てるだけかもしれないが。
が、非常に醒めてしまう。事務系の仕事の場合、自分の仕事に意味を感じられない一瞬みたいなもんがあって、その積み重なりでモチベーションを保てなくなることがある。その点、配達屋さんだとか、デザイナーだとか、ライターなんかの仕事の場合、明らかに成果や達成感があり、モチベーションは保ちやすいように感じる。しかしまぁ、やる気なくても会社に来るだけで給料がもらえるのが会社員で、やる気なかったら一銭も手元に入らないのが体や頭を使う仕事なのだが。
もし何の仕事でもできるのなら、成果や達成感に溢れていて、ある程度収入に安定性があり、しかも休みが多い仕事がいいような気がする。そんな仕事思いつかないが。
とは言いつつももし男に生まれていたら、ボクサーか素潜り漁師になりたいなぁと思う。あ、宮大工とかプロのレーサーもよさそうだ。わがの能力で勝負するっていうのがかっこいい。
安定したものがいいと言いつつも、一発何かに秀でた物に憧れてしまう。それが吉と出るか凶と出るか、それはなかなかわかんないのである。
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