日々是迷々之記
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郵便受を覗くと、大きな水色の封筒が入っていた。取り出して中を見てみると、「アンケートにお答えいただいたらギフト券1000円分プレゼント!」と書かれている。
家に帰ってよく読んでみると、近所にできる日本一背の高いマンションのデベロッパーがこの地域に関する情報を集めるために行っているもののようである。
アンケートの中身はおすすめのスーパー、病院、学校の雰囲気などそれらしいものも確かにある。が、しかし、以下のような項目があった。どういう目的でこんなことまで書かなければいけないのか、理解に苦しむ。
・現在の家賃、もしくはローンの返済額 ・年収 ・現在の家以前はどこに住んでいたか
もちろん、氏名、年齢、職業、家族構成、住所、電話番号も書かなければならない。たった1000円のためにここまで漏洩させる人間なんているんだろうか。私は「あほくさ。」と思い、紙の資源ゴミの中にそのアンケート用紙を突っ込んだ。
春になったせいか、毎日が非常に眠い。が、夜は眠くない。一番眠いのは昼食後、その次が朝の10時過ぎというどちらも目を三角にして働かなければいけない時間だ。
今の職場では持ち回りで郵便の開封作業がある。これがまた異常に多い。多分200通くらいあるだろう。それを海外からのと日本国内からのとを分け、海外からのは日付印を押して、内容を解読し、しかるべき部署別に振り分ける。最初は、「こんなんで給料くれるんだったら楽でいいよな。」と思っていたら大間違い。単調な作業なのでめちゃくちゃ眠くなるのだ。
内容を解読しないとだめなので、前ページをめくって斜め読みをするのだが、すぐにふっと瞼が落ちてきて、日付印を昨日の日付のままとか、逆さまに押したりする。こんなことではだめである。
もう一つの睡魔を誘う作業は文書の照らし合わせる作業だ。郵便で送ってきた書類は前もってファックスを送ってきている事が多い。そのファックスで手続きを進め、後で郵送されてきた原本と差し替えるのだ。差し替えるだけならいいのだが、ファックスを送ってから、文章を手直ししたり、図を増やしたりする場合がある。なので、差し替えるだけではだめで、ちゃんと照らし合わせなければならない。
右手にファックス、左手に原本。同時に1ページづつめくる。しゃっ、しゃっという紙の音でだんだん眠くなる。実は全然照らし合わせができてないというのもしばしばだ。
前の仕事場みたいに自分一人で何もかも判断してやらざるを得ないのも疲れるが、今回みたいに機械的な作業をするのも実は疲れるのだなぁと痛感した。社員の人はもう10年とかこういう作業を続けているのだから気が遠くなる。
私が鈍牛のようなペースでもさ〜っと作業をしていると、社員の女性が早送りのようなスピードで作業をこなす。封筒は一度に5枚くらい開封している。中身の文書が切れていそうで心配になるが、そこはプロ。そんなことはないらしい。日付印もいちいちスタンプ台を使わない。5枚くらい横に並べてすぱぱぱぱん!と5連打する。少しくらい薄くてもいいらしい。何よりも内容を読んでいないのに分けている。何で内容が分かるのかと訊いてみたら、特定の英単語が見えたら多分あの内容だろうなと当たりを付けてその部署に振り分けているとのこと。間違えないんですか?と訊いてみると、間違ったら帰ってくるからそれからちゃんと読んで正しく分ければいいらしい。
うおー!そうだったのか。それならばとわたしもチャレンジしてみた。が、結果はあまり変わらず。特定の単語を探そうと、文書の上を目が左右に泳いでしまい、余計に手間取るのだった。いやはや。
何事も一朝一夕にはできないもんである。当たり前なんだけど。
| 2004年04月04日(日) |
春にバイクの夢をみる |
今日はヤマハのバイクの試乗会へ行く予定だった。が、夜半から雨で、目覚めても雨。雨が止んだのは夕方4時を過ぎた頃だった。雨天決行かどうかも分からなかったので結局試乗会には行かなかった。
だんなさんははるばる愛知県からこの試乗会のために大阪に帰ってきた訳だが、結局99円ショップに行き、バイク屋で保険の更新をしただけで愛知県に帰っていった。ごくろうさんである。
さて、春になるとバイクに乗りたくなる。特に今年の冬はスキー三昧で遊びでバイクに乗らなかったので余計とそう感じる。事故に遭い、趣味でバイクに乗るのを辞めてからもうすぐ4年になる。ぼちぼち乗ろうかなと思いつつ、二輪業界があんまり元気がなくなってしまい、それほど乗りたいバイクがないのでまぁいいやとカブでうろうろしていた。
が、出たのである。ヤマハのトリッカーというバイクでちょっと異端児系オフロードバイクという雰囲気だ。試乗会をかなり楽しみにしていたのに、今日の雨である。
「試乗した乗り物は買わない。」の法則が我が家にはある。クルマならスズキのグランドエスクード、日産のステージア、スバルのインプレッサ、レガシィB4、現行のフォレスターSti(6MT)。バイクならBMWのR1150GS、F650GS、スズキのDR-Z400、KTMのアドベンチャーR、Dukeなどなど。クルマの場合は半分本気、バイクの場合はほとんど好奇心で試乗をするわけだが、結局実車を見もせずに何か別のものを購入することになる。
多分「乗ったことがない。」のでどんなんだろうという好奇心が沸いてしまうのだろう。となると、何のための試乗なのかわからなくなるのだが、世の中の大半の人は試乗して良ければ購入を検討するのだろう。
ということは今回試乗できなかったトリッカーを私は買ってしまうのだろうか?結婚してからバイクやクルマを複数台所有することによって、春になると多大な出費に悩まされてきた。自動車税に保険の更新、それに車検。もう鼻血も出まへんわ!というのが本音である。
が、しかし、30歳を過ぎてから保険の掛金が飛躍的に安くなったのも事実。私がはじめて自動車を買ったのは21歳くらいだったが、一年で10万円以上払っていた記憶がある。が、今は3万5千円程度で収まっている。年をとって得したなぁと思う数少ない瞬間だ。
ついでに今はクルマがあるんだから灯油を買いに行ったり、素潜り三点セットを運ぶことを考えなくてよいので、あんまり物が積めなさそうなバイクでもいいのだ。というわけで、かなりこのトリッカーが気になってしまうのだ。
ヤマハトリッカー http://www.yamaha-motor.jp/mc/lineup/sportsbike/tricker/index.html
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