日々是迷々之記
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| 2004年03月14日(日) |
厄年女にひとつぶの乙女心 |
今日は懸案の部屋の掃除にとりかかった。寝室、リビング、パソコン部屋。全ての部屋がまんべんなく散らかっている。そのほとんどが本、雑誌、マンガ、通販カタログなどの印刷物である。種類ごとにまとめて本棚のある部屋に持っていったら入らなかった。当たり前である。買うだけ買って、ほとんど手放さないのでこうなるのだ。
ということで一念発起。本を整理することにした。でも、基本的に読みたいから置いているのであって、どれを手放すのか決めるのはむずかしい。そこで、文庫版などが出ていて、今後どこかで読めそうなものから手放すことにした。
すると、手元に残ったのは古き良き少女まんがとマニアック系?と古典になった。最近の松本大洋全部とか、佐々木倫子のおたんこナースとかは手放す方に入れた。が、「動物のお医者さん」「林檎でダイエット」なんかの古いほうは保存版に入れた。マニアック系はみうらじゅん、松本充子、蛭子能収、サイバラなどなど。このへんは手放すと二度と読めない気がするのだ。
あと、手元に残ったのは、「りぼんマスコットコミックス」「マーガレットコミックス」「ぶ〜け」の類だ。萩岩睦美、小田空、小椋冬美、高橋由佳里、有閑倶楽部以前の一条ゆかりとか、今読むとあまり小学生向けな感じはしない。一気に読むと結構ヘビーな内容だし。
「マーガレット」の方は、くらもちふさこの「いつもポケットにショパン」「いろはにこんぺいと」「ハリウッドゲーム」「東京のカサノバ」、それと紡木たくの「ホットロード」とそれ以前の作品、岩館真理子は全部残した。
「ぶ〜け」は吉野朔実と松苗あけみ、耕野裕子、佐藤真由は全部残した。吉野朔実と松苗あけみは今でも他誌で描いているみたいだが、耕野裕子、佐藤真由は最近見かけない。また描いて欲しいなぁとしみじみ思う。
ふと気が付くと、岩館真理子の「森子物語」を読んでいた。ついでに松苗あけみの「純情クレイジーフルーツ」も読破。本の片づけはいつもこんな風に手が止まってしまう。
そんなこんなで昼前から片づけを始めたのに古本屋に行くのは夕方になってしまった。結果47冊で1070円也。たまにこうやって整理しないとあかんなぁ。
夕方から近所のスケートリンクに行って来た。ほぼ6年ぶりくらいである。
実はマイシューズを持っているくらいスケート好きなのだが、バイク事故に遭ってから膝が思うように動かなくなり、スケートなんか一生やらないだろうと思っていた。が、スキーを始めると、冬つながりか、スケートのことを思い出し、ひさしぶりにやる気になったのだ。
もっとも、私はスキーで止まれない(涙)のだが、止まり方はスケートと一緒らしいのでそれを体に思い出させる目的もあった。この場合の止まり方とは、滑ってきて足を滑る向きと直角にしてエッジを効かせてかきっと止まるアレである。正式名称は不明だが、雪や氷を舞上げつつ止まるやつである。
最初の1時間はぼろぼろだった。それもそのはずで、折れた方の右足で片足立ちを意識してやったのは事故後、今日が初めてだったのだ。やってみたら出来たけど微妙に恐怖感があった。だんだんとストライド(歩幅?)を広げて、大きく、力強く、スピードに乗って滑れるようになると楽しい。でもここまでで1時間半くらいかかった。中に着たTシャツはすでに汗ばんでいる。
ここで強敵が出現した。近所のスポーツサークルの中年軍団が乱入してきたのだ。皆、揃いの白いシャカシャカナイロンジャージを着ている。30名くらいか。みんなで列になって手すりを磨いている。まぁ、磨いているうちはいいのだが、インストラクターのヒトが手すりから手を離すようにと指示をすると、その辺でおたけびを上げながら、おっちゃんおばちゃんがころがったり、倒れたり、地獄絵図だった。
こけた瞬間、携帯電話にタバコにライターにって持ち物を氷の上に落とし、滑っていったそれらを必死で集めようともがいてまたこけるヒトがいたのには顔が引きつってしまった。遊びなんだけど、一応スポーツなんだから、自分の実力を見極めてちゃんと準備せーよと思う。
こういう状況なので2時間ほどで切り上げた。結局止まる練習までは行けなくて、なんとなくやり方を思い出したくらいか。
ちなみに入場料は1400円。すごく高いような気がするのは気のせいか。前は600円とかだったよなーと思ったが、それは小学校の時なので四半世紀も昔のことなのだった。
| 2004年03月11日(木) |
派遣社員という生き方 |
「生き方」なんて大層なもんでもないが、他にうまい言い方が思いつかなかったのでとりあえず。
最近いろいろと問題をかかえていて、解決の糸口を見つけるべく派遣の雇用について考える勉強会をネットで見つけて参加してみた。3時間、その道のプロと、当事者が話し合いをする。15人ほどで一つのケースについて意見を出し合い、どのようにして解決してゆくかを話し合う。大変建設的だ。裁判にならない限り、一切無料というのが信じられない内容の濃さだった。
わたしのケースは私の見解が正しく、法律的にも正しさが裏付けられたので、終わってみると足下のごろごろとした石が小さなかけらになって歩きやすくなったような感覚だ。
現段階では具体的に書けないけれども、派遣会社が、というより私の担当者はかなり問題があるなぁというのが皆の意見だった。全て解決したら顛末をここに記そうと思うが。
私のケースについて話し合ったあと、他の人のケースについても耳を傾けていたが、専門家の人の言葉で印象に残るものがいくつかあった。
「派遣会社はスタッフをお客とはつゆほども思っていない。」 「派遣会社はうるさく言ってくる人間にはちゃんと対応するけど、何も言ってこない人は放りっぱなし。」
悲しいけれどこれらは真実だと思う。極端な話、給与明細とタイムシートをつきあわせただけで微妙なずれがあるのは良くあることだ。が、時間数が正しいかどうかをチェックすらしない人もいるし、おかしいなと思っても声をあげない人もいる。それが自分の中で納得できていればそれでいいと思うけれど、私はそういったものは正しく、クリアであるべきだと思っており、ちょっとしたことでも言うし、時に声を荒げることもある。
「何もかも思い通りになるとは思わないでくださいね!」と言われて電話をたたき切られたこともある。ずっと3ヶ月更新だったのに、来月からは1ヶ月更新にしてくださいと言われたとき、それなら更新はしないと言っただけなのだが。結局派遣先から「辞められたら困る。」ってことになり、そのまま3ヶ月更新になった。
その後、飲み会かなんかのときにそれとなく、派遣先の所長になんで一ヶ月更新に変えたいと思ったのか聞いてみたら、「いやー、最近、めっちゃ景気悪いやろ?」とのことだった。それだけかよ…と思いつつ、考えの浅い経営者とはこんなもんだと知った上でそれを諭すのが派遣会社の営業の腕の見せ所ではないのかと思った。
もちろん派遣会社にも立派な営業はいるが、私の経験からして、若くて安物のスーツを着て、笑顔が変にサワヤカなやつは大体変な奴である。
企業にもスタッフにもいい顔をしようと人当たりだけはいいが、底が浅く、勉強もしないから、誠実な対応ができずにボロが出る。そこで本性が出てしまい、(本人はフレンドリーな感じを出しているつもりらしいが)タメ口をきくようになり、後は子供としゃべっているような状態になってしまう。怒ると口からでまかせで嘘を吐き、困り果てるとだんまりを決め込む。子供ならしょうがないのかもしれないが、派遣会社の営業は大学を出て、それでメシを食っているのである。そういう奴に限って嫁も子供もいたりするから世も末である。
ということで、派遣を続けていくのなら今以上の理論武装をしなければいけないし、自分に自信をもって毅然といなければ負けて(騙されて)しまうと感じる。(派遣関係の法律はころころ変わるし派遣会社も把握していないことがよくある。だからといってスタッフ側が知らなくていいわけではもちろんない。)
愛嬌より仕事能力、知識、自信。派遣社員の必要なものはこの3つだと思う。
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