日々是迷々之記
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2004年02月15日(日) こうして風邪をひきました

木曜日くらいから風邪っぽくなり、葛根湯液を飲んだり、うがいをしたりしながらごまかしていたが、金曜日に職場に社長夫人がやってきて全て台無しになった。

「わたしは風邪でもがんばってるのよ!」といった風情でコマネズミの如く狭い会社内を歩き回っている。駐車場の掃き掃除なんて普段やりもしないのに。ああ、うざい…と思いつつ仕事をしていたらとんでもないのが来た。

近所の同業者のおっさんでモロ関西のたたきあげ!といった風情のおっさんだ。梅宮辰夫のガタイにケーシー高峯の顔をくっつけたというような外観だが、それに反し、しゃべりはKABA.ちゃんが入っている。「アタシねっ!」ってやめろ!しかも携帯電話の着信メロディは「犬の鳴き声」だ。

「う〜、ワンワン!きゅ〜うん。くぅ〜ん。う〜、ワンワン!きゅ〜うん。…(以下略)」

「ちょっと待ってね。」とうちの社長に言い、電話を取る。「おお、ワッしゃ。すぐ帰るから。」変わり身の早いこと。それからおっさんはコーヒーをおかわりして帰っていった。私はコーヒーを片づけて、たばこ臭い部屋を換気しようと窓を開けた。すると社長が、「何で窓開けるねん。暖かい空気が逃げるやんか。」といつものお言葉だ。「たばこ臭くてあったかい空気」と「ひんやりするけど新鮮な空気」とどっちがいいのか問いつめたくなった。

それより何より、石油ストーブで暖房をするんだったら一時間おきに換気するのは常識ではないのか。

私は自分の中で限界が来るのを感じた。もうあかん、ここにいたら死んでしまう。ほら、今もそこで社長夫人がストーブを消さずに給油をしているではないか。傍らでは社長がソファーにのけぞって口を開けて熟睡中だ。経理のねぇさんはヒマをもてあまし気味に通販のカタログを見ている。そして私は「お気に入り」を家から持ってきて巡回している。今日は昼から電話が鳴っていない。受話器を耳に当ててみるがちゃんと通じている。メールもメルマガしか来ない。

私は5時になるやいなや、ささっと会社を出て家に帰った。そして徒歩で近所の内科へ。先生にもうちょっと早く来なあかんでと言われ、筋肉注射に、点滴、のどに蒸気を当てる治療をされて、締めて2660円。痛い。痛すぎる。給料日は16日。財布の中には2800円くらいしか残っていなかったのに。

かくして私はそこらへんの小学生にも負けないくらいのビンボくさい財布をふところにしまい、病院でもらったトローチをなめながら家に帰った。

そして土日は寝て暮らした。フトンの周りには電話の子機、まんが、コップ、薬、はなかみ、そしてeMacまで運んできた。

明日、月曜日は2日ぶりに外へでることになるだろうが、SF映画みたいに世界が全然違う何かになっていればいいのにと思ってしまう。


2004年02月11日(水) 今、教育の現場はすごい!

と、思った。美容院で隣に座った女性の話を総合すると。

隣の女性は私と同じ位の年だった。私が髪の毛に薬剤をしみこませ、浸透するまで待っていると、隣の女性が担当の美容師さんと会話を始めた。彼女は近所の小学校の先生らしい。

女性「授業参観がやりにくいんですよ。」
美容師「子供たちが話を聞かないとか?」
女性「いえ、そんなことは全然無くて、父兄がうるさいんです。」
美容師「はぁ?」

女性は堰を切ったように話し出した。あーら、奥さん素敵なお洋服、とか、お休みはどちらにいらしたの、とか、授業中なのに。あまりにずっとしゃべってる方には廊下へ出ていただく(!)んですけど、それでもまだしゃべっていて、だんだんハイになって廊下に響き渡る声で「おほほほほ!」とか談笑してるんですよ。とのことだった。

信じられない話だ。私の世代だと、授業参観は子供に緊張が走り、父兄は何か監視するような心持で参加していたような気がする。それが「おほほほ!」とは。

女性は父兄のものすごいファッションについても語りだした。「学校へ行こう。」の授業参観コーナーに出てくるおばちゃん(エゲツない浜崎あゆみ風の50代なかばのおばちゃんとか)なんて、かわいいもんですよ。夫婦揃って迷彩模様のアメリカ軍みたいな格好でナス型サングラスで安全靴で来る人もいるんですよ。子供たちが、「うわっ、戦争や!見てみ!」とか聞こえるくらい大声で言ったりして。本当に親のほうをどうやって扱っていいのかわかりません。」とつぶやくのだった。

うーん、すごい話だ。授業参観で教室の後ろに軍服の渡哲也夫妻(奥さんがどんな人かは知らないけれど。)が立ってたらそりゃきついだろう。

いやはや、何だか給食費を「ただなんとなく。」とかで払わない親のことを思い出してしまった。

だんだん将来子供を持とうという意思が薄れてきてしまう。子供が嫌いというよりも、そういう世界に仲間入りするのがなんか嫌なのだ。マンションの階段の踊り場や、スーパーの通路のど真ん中で延々とだんなの愚痴を話し合ってるおばさんと同じにおいを感じてしまう。

かくいう私のようにだんなさんと趣味関係の友達しか話す相手がいないってのも問題なのだろうが。(よく考えたら、マンション内に知り合いがいない。)

そんなこんなで、髪の毛を切って、ストレートにして、すっきりしたという気持ちよりも、軍服で授業参観に来る夫婦にココロをわしづかみにされた一日だった。少し損をした気分だ。


2004年02月10日(火) 朝から警察官の人と話してみました

昨晩はイライラにまかせて公僕の人に厳しいことを書きまくったのだが、今日はちょっと感心した。

朝、今日はバイクだったのだが、いつも使う橋(らせん状にぐるぐる上がっていくタイプのもの)が、上り口から渋滞していた。全長2.4キロもあるくせに、上り口から渋滞しているのは地獄である。やっとこさ上りつめたところには、こちらの車線一面コンパネ(コンクリートを流し込むときの型枠用合板。たたみ位の大きさ。)がぶちまけてあった。それをよけるようにしてみんな走っているため、事実上交互通行状態だったのだ。

こんなんあかんやろと思ったがしょうがない。私は20分くらい遅刻して会社に着いた。案の定、社長はぶすーっとした顔でストーブにへばりついていた。とりあえず、橋が詰まっていて遅れましたと言ったが、私の話など聞いていないようだった。

私は管轄の警察署に手短に状況を伝えるため電話をした。するととても丁寧な対応で、今すぐパトカーで様子を見に行くと言われた。私は名前を言い、携帯電話の番号を伝えて電話を切った。(いたずら電話が多いので参考までに聞くらしい。)

すると、20分ほどして同じ人から電話があった。現場にゆくとコンパネは片付けられており、落ちたときの衝撃でできたと思われる、木屑が飛び散っている状況だったとのことだ。多分、落としたことに気がついて拾いに来たのではないかと言っていた。

真面目だなぁ。当たり前のことなんだけど、当たり前のことを当たり前にやらない(できない?)奴が多いのでつい感心してしまった。

ぜんぜん関係ないけど、こういう「ご注進しました。」みたいなことを書くとなんかこいつってクレーマー?みたいな取られ方をすることもあるようだ。クレームをつけてるんだからクレーマーなんだけど、他人をクレーマー呼ばわりする人はもっとネガティブな意味でその言葉を使っている気がする。

「言いたいことも言えないこんな世の中じゃ〜♪」って歌があったことをなぜか思い出した。ポイズン♪(ってこの歌、この部分しか知らないや。)


nao-zo |MAIL

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