日々是迷々之記
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2004年01月22日(木) 分からないことを理解すること

何やら哲学的だが、今日感じたことだ。

夕方、何か経理のシステムにトラブルがあったようで経理のねぇさんはシステム屋さんと電話でいろいろ話をしていた。システム屋さんがシステムの基本部分を改善したファイルをメールで送るので、それを経理のパソコンのHDのしかるべき位置に置くことになったようだ。

私が受信したのでそのファイル(datファイル)をフロッピーに入れて彼女に渡した。(経理のパソコンはセキュリティ上、ネット接続やLANに参加していないのだ。)

そこでまた電話をして、使い方を聞いているようだが、うまくいかないようだ。15分ほどあーだこーだやっていたが結局、システム屋さんが折れたというか、ファイルを見直すことになった。

私は彼女に「どんなことを言われたんですか?」と聞いてみた。すると、彼女は、「ファイルをデスクトップに置いて、選択してから右クリックをして、「名前を変更」を選ぶねん。そこで、今ある名前に「.mbd」って付けたら、アイコンがアクセスの鍵マーク付きになるって言われたけどならへんねん。」と言った。

わたしは、そのとおり彼女のパソコンでやってみた。ふむふむ、分かった。彼女のパソコンは「拡張子を隠す」設定にしているので、右クリックして名前を変更しても拡張子は変えられないのだ。私は「フォルダオプション」の「拡張子を隠す」のチェックを外してから、同じ操作をやってみた。すると、うまくいった。

彼女は何がどうしてうまくいったのかわからないようだった。私は、「拡張子を隠してたので変更できませんでしたが、表示したらうまくいきました。ってシステム屋さんに言ったらわかると思いますよ。」と言った。そして彼女はシステム屋さんに電話をし、その旨を伝えて最後にこう付け足した。「って、そういうことみたいです。私には訳がわからないんですが。」

わたしはその言葉を聞いて少し考えた。私は拡張子の意味もいちおう分かるし、表示しない設定ができることも知っていた。でも、彼女は知らなかったし、システム屋さんは彼女がそういう設定にしていることを考えもしなかったのだろう。それでは話は進まない。

彼女にとってはパソコン=会社で経理をするものという位置づけで、家でパソコンを使っているわけではない。それに使うのはその経理に特化されたパソコン一台こっきりなのだ。それなら拡張子やらなんやらが意味不明でもしょうがないような気もする。

メールやネットが当たり前みたいな言い方をしたりするが、必ずしも皆がパソコンを使っている訳でもなく、携帯電話でそういったことを楽しんでいたり、一切やらないひとももちろんいる。なのにそういうことを忘れて、専門用語(この場合は拡張子)を使ってばばばばっ!と話をしても伝えることはできない。

「(windowsの)パソコンを使ってるのに、拡張子がわからないなんて勉強不足。」なのか、「専門用語を連発されて、訳がわからなかった。」なのかは、その場合と相手にもよるが、教える立場なら理解できるように教える方がいいと思った。

かくいう私も説明は上手でなく、くどいかおおざっぱのどっちかになってしまうことが多い。10年ほど前に初めてパソコンを触ったときのことを忘れないでおこうと思う。(気づかずに「スクロールロック」キーを押してしまい、数字を入力したいのにカーソルが動いて途方に暮れたり、一太郎の「上書きモード」で文章がぐちゃぐちゃになったり、今思うと何で?みたいなことをやったことがある。)

最初っから何もかも分かっていた訳じゃないのだから。


2004年01月21日(水) 灯油を買いに

明日から寒くなるようなので灯油を買いにゆくことにした。

カブの荷台にポリタンクをくくりつけてガソリンスタンドへ。バイクで来る奴なんかあんまりおらんやろうなぁと思っていたら、自転車で買いに来ている人がいた。しかも、折りたたみの車輪の小さな自転車で、かごや荷台はない。ということは手に持って片手でハンドルを握って帰るのだろう。恐るべし。

以前、ガソリンを入れにガソリンスタンドへ立ち寄ったとき、ママチャリのかごに、ストーブの中の灯油缶(縦長のタイプ)だけを入れた若い女性を見たことがある。あの缶だけ持ってきても入れてもらえるようだった。そのとき初めて知った。

うちのストーブは「サロンヒーター」で、灯油缶部分だけをはずすことはできないが。

ということで小雪が舞うような天気でも、家の中は温かく過ごせそうだ。最近よく目にする扇風機型のハロゲンヒーターも気になるところだが。


2004年01月18日(日) 18切符。最後の一枚。

今日は愛知県から大阪に帰る日だ。使うのはいつもの青春18切符。使うたびに思うのだけれど、この「青春」というのは妙に気恥ずかしい。「貧乏旅行」=「若者」というイメージから付けられたのだろうが、今は年齢に関係なく、大名旅行なヒトは大名旅行だし、チープ旅のヒトはチープだと思われる。家族で帰省するのに18切符の一家がいるわけで。

昼過ぎに食事をして、最寄りの駅まで送っていってもらった。そこからは名鉄とJRを乗り継いで大阪に向かう。大阪駅に着いたのは20時ちょっと前だった。アウトドア系の店で山スキー用のジャケットを見てから百貨店でチーズの入ったパンとバゲットを買って家に帰った。

この冬の18切符ではどこも新しいところへ行かなかった。城崎方面、広島方面にも行きたいと思いつつ、また、関西でまだ乗ったことのない和歌山線や、関西線方面も行きたかった。が、時刻表を見て、尻込みをしてしまうのだ。ちょっとローカル線になると乗り継ぎが悪く、電車に乗ってばっかりになってしまうのだ。効率よく遠くへ、と考えると東海道線沿線が一番イイのだ。

例えば、「大阪ー名古屋」という移動を考えた場合、近鉄特急なら3400円で3時間くらい。18切符なら2300円で乗り継ぎを入れても3時間半程度で行くことができる。「新快速」があり、駅を7つも8つも通過してゆくので速いのだ。

その反面、ローカル線は本数が少なくなり、しかもよく混んでいることが多く、始発駅から乗らないと座れないこともよくある。プラス、「普通列車の夜行列車」も全席指定になったり、その列車そのものが無くなったりして様変わりしている。

次の18切符は春休みの時期だ。その時は、滋賀県と愛知県以外のどっかに行こうと思う。


nao-zo |MAIL

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