日々是迷々之記
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| 2004年01月17日(土) |
スキーだ、わーわー! |
昨日の金曜日の夕方に大阪を出発し、夜中にだんなさんの車に拾ってもらい、土曜日の丑三つ時にここ、岐阜県のスキー場にやってきた。
到着したときは氷点下10度くらいだったが、焼酎を飲み、羽毛の寝袋に入るとすやすやと寝てしまった。目が覚めると、自分の吐いた息が車の内側でばりばりと凍っていた。
その中で湯を沸かし、カップめんを食べ、コーヒーを飲んでスキーに出かけた。
今回来たのは「チャオ御岳」スキー場だ。新しいこともあって、妙高や木曽福島とはまったく違う、まるでカナダかどっかのスキー場風だった。ICOCCAみたいな非接触式カードのリフト券だし、リフトもゴンドラも空いている。スキー場のスタッフも若くてきびきびした人ばかりで、おばちゃんに「ハイっ!次!ここまで来て!」と手招きされることもない。
それにカフェテリアの食べ物がうまいのが気に入った。私はハンバーグ定食、だんなさんはデミグラスソースのオムライスを食べたのだが、「まいう〜」だった。ビールも生のモルツだし。
午前と午後で10回くらいこけて、帽子のひもがちぎれたり、背中から雪が入ったりして私はぐったりしてしまった。車に戻るとすっかり雪に埋もれており、疲れた体にムチ打って雪をどかして氷をこそぎとってしたらもうボロ布のように疲れた。
帰り道は3桁国道の雪道で、時折吹雪がばしばしと車にあたるという状況だった。が、クルマいいこととだんなさんの運転がうまいので少しも恐ろしくなく、すべることも無く、るんるんのドライブだった。
カナダに住んでいたとき、私は自分の車でスノボに行っていたが、路肩の吹き溜まりに突っ込むこと2回くらい、下りのカーブで横向いたこと数知れずという状態だったので、ちゃんとやればちゃんと走れるんだなぁと感動した。
話は脱線するが、雪の降る地方に住んでいる人に、スバルのフォレスターはおすすめである。ターボ車のくせにリッター10位走るのもエライ。近日、6MTで2500cc、265馬力のSTi仕様が出るらしいので雪国に住む、走り好きの人はいかがですか?車中泊、車中自炊、引越し、雪道を安全に走ることが可能で、しかも、走りも楽しめるのである。すごいなぁ。
帰り道に、何だか昔風の旅館の立ち寄り湯の看板が見えたのでよってみた。500円で、客は私たちしかいなかった。そこ、「木曽温泉」はよくあったまるいいお湯だった。
だんなさんの家まで約5時間ほどかけて帰り、ビールを飲み、録画していた「でぶや」を見るとすぐに寝てしまった。
明日は大阪に帰るのだ。
| 2004年01月14日(水) |
最近のすばらしい買い物 |
なんかもう激しく眠いので今日は最近のお買い物について書こうと思う。って全然日記ではないのはいつものことか。
ユニクロのエアテックジャケット
別に絶対必要という訳ではなかったが、羽織ってみたらとてもぬくく、値段も普段着ているモンベルのパーカーの十分の一以下だったので思わず購入。モンベルのパーカーはスキー専用にしようと思う。(ってスキーもバイクもすべてこのモンベルのパーカーで済ましていたわけです。しかも4年くらい。)防風性もそこそこあり、カブ程度のスピードなら、Tシャツとセーターとこのジャケットだけで十分バイクに乗ることもできる。一時期、ユニクロが低迷していたのは、質のよいものを安く売りすぎたからではないかとふと思う。
ユニクロの5本指靴下
とうとうユニクロにも5本指靴下が登場してうれしい限りだ。私は5本指靴下が圧力鍋と同じくらい好きである。(いまいち良さが認められていないところも似ているし。)いつも足ゆびがさらっとしているし、スキーの時はこれを履いてからスキーソックスを履くとぬくいしいい感じである。が、一般的にはまだまだマイナーみたいで、いつもホームセンターの作業着売り場で真っ黒のものを選んで購入していた。5本指の他にも、豚足風、もとい足袋風の二つに分かれたものもあったので次はこれを試してみたくなった。
パックスナチュロンのリップクリーム
ふつうのリップクリームの場合、最初は潤って良いのだが、3日ほど使い続けるとさかむけが出来てくる。そこで、一時期ナチュラルオタクだった私はこのリップクリームを購入。それからはこれ一本である。値段は550円なので、たたき売りのリップクリームの5倍の値段なわけだが、それなりの価値はあると思う。においもほのかに美味しそうだし。
ジャパンの幸麺
「こうめん」と読む。ジャパンとは親父顔がトレードマークのディスカウントストアである。幸麺はタイの工場で生産したジャパンオリジナルのラーメンである。袋麺なら24円、カップ麺なら69円と不安になるほど安い。が、けっこうウマイのである。味は醤油味でもとんこつでもない「新しい味」で食べ始めるとじんわりと汗が出てくるが激辛ではない。量はサッポロ一番の7割くらいで少なめでいかにも「スナックとしてのラーメン」といった感じだ。トミーズ雅が番組でほめ倒したらしく、袋麺は品薄なようだった。日清Goota一つと、幸麺カップ入り四つと同じくらいの値段だが、どっちを選ぶかは個人の好みだと思う。(私は幸麺派だが。)
という感じで新年早々ビンボくさい話が連チャンで少し悲しい。もしや今年一年を暗示しているのか!今年こそは穴の開いた靴下を繕わずに、換気扇やガス台を掃除するのに使って、ぽいと捨てられるくらいビッグになろうと思う。
、、、。むなしくなってきたのでこのへんで。
| 2004年01月12日(月) |
いい日バカ旅「琵琶湖周遊の巻」 |
今日は旅行に行かなければならなかった。というのも青春18切符が余ってしまうからだ。年末年始に2枚使って、来週末に2枚使う。が、期限は今月の20日までである。ということで今日は旅に出る日なのだ。
目的地は琵琶湖。一周するのがある意味悲願だった。今まで、バイクや自転車などで試みたことはあったが、いずれもどんくさいため一周には至らなかった。が、電車である。余裕だろうと最初は考えていた。だから家を出るのも遅い。朝のワイド番組を見てから家を出た。
大阪駅に到着したのは11時過ぎ。そこから湖西線の近江今津行に乗る。1時間16分の行程だ。京都まではそれなりに混んでいたが、そこからはローカル線そのものである。

右を見ると琵琶湖。

左を見ると比良山系。今日はぬくいので山に雪がない。
近江今津で長浜行に乗り換えるが、乗り継ぎが63分もあった。…、と思いながらも駅の周りをうろうろすることにした。駅を出て、とりあえず浜の方に向かって歩き出す。すぐに左手に「琵琶湖周遊の歌・記念館」があった。「琵琶湖周遊の歌」をガンガンに流しているが、見渡す限り歩いているのは私だけだ。
すぐその向こうに今津港がある。琵琶湖に浮かぶ竹生島行きの遊覧船が出ているらしいが、オフシーズンだった。が、その分、港には人気もなく、水もきれいだった。

そこからちょっと北向きに歩く。駅の案内書で手に入れた冊子によると、この町はヴォーリズという建築家のヒトが有名らしい。10分ほど歩くと資料館があるとのこと。そこに行ってみることにする。
途中、ネコにじっと見つめられたり、

謎だが納得のリフォーム屋さんを横目に見ながら町をうろうろする。

この町ではテニスプレイヤーがラケットをフライパンに持ち替え、日本の食文化を守ろうとしていた。

そしてヴォーリズ記念館である。ああ、こぎれいな建物だなと思い、重い扉を押し開けると、お総菜のニオイが充満していた。テーブルを囲んでいたおばちゃん軍団が一斉にこっちを向く。微妙にざわめいたりしつつも、「ご自由にご覧下さい。」と言われた。
洋風建築に総菜のニオイが充満している。干し椎茸のダシと思われる。そんな中でアメリカから英語講師として明治時代にやってきたヴォーリズ氏について思いをはせるのはちょっと大変だった。一体あのおばちゃん軍団は何だったんだろう。
記念館を出て、胸一杯にきれいな空気を吸い込むと、駅に向かった。結局これだけで50分くらい費やしてしまったのである。途中のコンビニでカルビー堅あげポテトを購入する。私はこの味が好きなのだが、地域限定らしく、大阪では購入できない。和歌山県、愛知県、岐阜県では売っていることを確認したので、そっち方面に行くたびに購入しているのだ。
駅に着くと、すぐに電車は発車した。私はすぐにうとうとしてしまった。そして気が付くと終点長浜駅だった。いかんいかんと気を取り直して、多分本日のメインイベント「長浜盆梅展」に向かった。盆梅とは言ってしまえば「梅の木の盆栽」だが、しだれ柳のようになっていたり、樹齢400年だったりと、なかなかほうほうと思わせるモノがあった。入場料は500円だが、十分その価値はあると思った。
が、しかしである。私のココロに残ったのは可憐な梅の花ではなく、お土産屋を仕切る押しの強いオバハンだったのだ。ちょっと土産物に目をやるだけで、試食をさせようとする。名物じゃないただの佃煮じゃんとか思いつつ、静かに断るが、客の90%以上がおじおば軍団という性質上、勧められたタダの食べ物を断る人間はほとんどいないのだろう。変な顔をされてしまった。食べ物に関して言えば、長浜駅前の平和堂(スーパー)で、もっとまともな値段で売っているものばかりだった。
そこに、梅の絵が描いてあるぐい呑み(1000円)があった。ぼてっとしていて私好みだったので一つ購入しようかと手にとって見た。平らな棚の上に乗せてみると何かおかしい。糸底が斜めになっているようで、置くとコトコトゆれるのだ。デザインはいいけど、不良品じゃんと思い、結局何も買わずにそこを離れた。
観光施設は何らか、毒されているのだ。
再び、電車に乗ると、気が付いたら大阪駅だった。ああ、写真撮影を忘れていたなぁと思ったけど、大阪駅の雑踏なんか撮ってもしょうがないのでまぁいいことにする。帰りに551の豚まんを購入して家に帰った。
家に帰ったら豚まんを食べて、土曜日に仕込んだきずし(しめさば)を食べてと考えていたが、疲れていたようで、どっちも食べずに寝てしまった。
総移動距離、(多分)300km弱。使ったお金、(切符以外)1000円以下。脱力感、プライスレス。そんな感じの一日だった。
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