日々是迷々之記
目次|前|次
| 2003年12月29日(月) |
もちがまずい/映画を見た |
今日は夕方から年末用の買い物に行った。といって正月はだんなさんの家にゆくので、ちょっとした正月気分を味わうモノを買うだけだ。
まず、近所の食料品店へ行き、するめの足のみともちを購入。ここは昔ながらの食料品店で、売っている品物も昔風だ。するめの足は10パイ分で250円。もちは1キロ280円。何か安すぎるなぁと思いつつ、餅屋で買うと1キロ1000円くらいしてしまうのでまぁいいやと購入。りんごや、みかんを別の店で買い家に帰った。本当なら野菜類も欲しかったのだが、年末相場で異常に高い。
家に帰ってからツタヤにビデオを借りに行った。借りたのは「ストレイトストーリー」という作品。アメリカの片田舎が舞台で、体の弱りかけたじいさんが、600キロ離れた土地に住む、これまた体の弱った兄さんに会いに行くという話。目が悪くて、免許を持っていないじいさんは、トラクター(作品中では乗用草刈り機だったけど。)に乗ってそこを目指す、いわゆるロードムービーだ。
これがめちゃくちゃよかった。わたしも将来はこのじいさんのようにゆっくりとベタな旅がしてみたいと思った。途中でトラクターが壊れたり、家出中の妊娠少女と野宿したり、いろんな人との出会いがあるのだが、年齢を積むことの良さのようなものを感じた。大金は持っていないが、たかるわけでもなく、かといって意地を張って周りの人間によけいと気を遣わせるようなことはない。こういうじいさんってかっこいいなぁ。
映画が終わって小腹が空いたので早速もちを焼いた。砂糖醤油に浸して、海苔を巻く。うん、何だかうまくない。率直に言ってまずいのだ。水っぽくて妙に柔らかい。袋を見ると「餅米50%、餅粉50%」とある。これはもちというより餅と白玉だんごのあいのこのようなものであることが判明。
フランスとかでは「フランスパン」として売るにはたくさんの決まりがあると何かのテレビで見たことがある。それなら日本も「もち」として売るなら餅米100%と水のみしか使ってはいけないとか決めて欲しい。一体どうすればいいのか、この水っぽい餅を。安物買いの銭失いとはまさにこのことである。「近所に安い店がない。」と言って「生協のきねつき餅」などという高級品を食べているというだんなさんが今ほどにくいと思ったことはない。値段3倍くらいするらしいけど。
ということで年の瀬はこんなふうにショボく暮れてゆきそうである。とほほ。
| 2003年12月28日(日) |
何だかテレビがうっとうしいんですが |
会社も終わり、テレビを見る時間が増えた。が、テレビを見ると何だか不愉快なんである。
まず、歌番組。なんかよくわからない集団が楽しそうに画面の中で暴れてるのが目立つ。ラップ風に韻を踏んでいるが、全体で意味を成してないの、こいつら一体何が言いたいねんと感じてしまう。あとおきまりのモーニング娘系の人たち。「派手に行くべ!」ってハイハイどうぞとしか思えない。ついでにこのヒラメちゃん似の人は紅白歌合戦で「オリビアを聴きながら」を歌うらしい。何でもオーディションの時に歌った思い出の曲なんだそうな。
紅白は「夜もヒッパレ」ではない。とりあえず、自分のアルバムに入ってる曲を歌えよと思う。
次にテレビCMがやたらとうっとうしい。年末恒例どんべぇCMは年々その鼻につき度が高くなっていると思う。だいたい「どんべぇ」なんか定番なんだからCMなんかしなくていいと思うのだが。
武田鉄矢も雨上がりも何だかなぁと思ったが、今年の女は最強だ。目つきも悪いし食べ物のCMに出るようなタマじゃないと感じる。この女は「損保ジャパン」「ザ・テレビジョン」のCMにも出ているようだが、まさにマーケティング先導で選ばれたのだろう。芸もないし、はやりのモテる顔なだけである。(美人とかかわいいというわけではない。)ジャスコのティーン向け衣料品売り場に並んでいる安物のペラペラ服を着て、マクドでブタみたいにふくらんだプリクラ手帳をテーブルの上に置きながら、ケバイ携帯電話でメールを打つが、財布はルイビトンみたいなタイプだ。
まぁ、そういうファン層に受ける人なんだろうからそれはそれでいいんだろうけど。私のような流行モノにきゃーきゃー言う世代をとっくに超えた人間からしたら滑稽に見えてしまう。
CMといえばAUのアレもどうにかして欲しい。茶室で着信音は平井堅だろうが何だろうがマナー違反だろう。それに松下由樹にああいう役をやらせるってのはちょっとアレじゃあないだろうか?30歳以上の女性には割とあの人は人気があると思うのだが。仲間由紀恵が第三世代で、松下由樹が時代遅れってあんたそりゃやりすぎだよ。松下由樹じゃなくて泉ピン子とか柴田理恵系の汚れキャラな人にしときゃよかったのに。
ドコモの「無料通話が持ち越し出来るから、彼氏に振られても大丈夫。」とか、ボーダフォンのテレビとかデジカメとかの機能ばかりを押し出したCMもうざいが、その中でもAUはまじめというようなイメージを持っていた。が、これである。ちょっとくらい新規加入者数が増えたからって調子に乗るのもいかがなもんか。ツーカーにはつぶれないようにがんばって欲しいものである。(@ツーカーユーザー)
んで、ごたくもこれで最後だが、こないだの「ねるとんクリスマススペシャル」を見ての感想だ。半分くらいまでこれに出ている人が有名人だとわからなかったのは私がおかしいのだろうか?マギー審司、高見盛、さとう珠緒、くらいは芸能人というか、有名人であることはわかったが、その他は一体誰なのさ?と思ってしまった。M字開脚が売りの女はハンパじゃなく肌が荒れて、張りがないのでそこいらのねーちゃんかと思ったくらいだ。(だいたい、M字開脚が売りってどんなんだ?)
ということで私はビデオを借りてきた。年末はテレビガイドでチェックした番組だけを見て、その他はビデオやDVDを見るつもりだ。その方がココロ安らかに過ごせそうな気がするがどんなもんだろうか。
朝から電話対応に追われつつ、佐川急便のにいちゃんを待っていた。先日ついにBフレッツ対応のルーターを通販で購入したのだ。
思い起こせば12月18日。我が社にBフレッツが導入されてから、ネットにつなぐ人間がLANケーブルをBフレッツのモデムに差し込むというものすごくアナログな方法でネットにアクセスしていたのだ。何度か専務は買いに行ったがそのたんびに、「雨でクルマを置くところがなかった。」とか、「ヨドバシ梅田にはなかった。」とかいろんな理由で手に入れることは出来なかった。
しびれを切らした私が、昨日、「ネット通販で購入すること。」を必死にプレゼンしてその場で注文するのにこぎ着けたのである。
なんか、めちゃくちゃ保守的なもんで、会社創立以来、通販での買い物はアスクル(文房具)以外初めてなんだそうな。領収書を会社の名前で発行してもらえるのかとか、いろいろと心配だそうだけど、一番心配なのは「安すぎるし、送料無料って、それって怪しい店なんじゃないの?」ということらしい。
私は押し切って強引にやっても良かったけど、店舗を持たないで営業することで、どれだけ経費がかからないかを説明した。どうも社長を初めとする会社の人たちは「店舗を持たない=それだけの力量がない」と考えていたようだ。…古いよ。
何だかんだで昨日25日の13時50分に注文をし、17時過ぎに発送完了のメールが来た。配達は26日の午前中指定だったが、佐川のにいちゃんてんてこまいで26日の13時過ぎにルーターは到着した。代引きでもちろん社名の領収書ももらえるし、早いしで、みんなびっくりしていた。
セットアップは簡単で、ファイヤーウォールの設定はややこしいが、とりあえず基本的な設定だけならマニュアルどおりでいいので10分くらいで完了した。みんな感動の嵐だった。とにかく当たり前だけど早いのだ。ルーター無しで80Mbps、ルーターを入れても50Mbpsは出ているように感じた。フレッツISDNからしたらものすごく早いのだ。(当たり前?)
で、次なる目標はルータに付いているIP電話機能をみんなに納得させて導入することだ。マイラインさえ何も登録していない会社なので、電話代は劇的に減ると思われる。が、IP電話だと携帯にかけたときに、番号が出ないのがネックらしい。んー、どうにかならんだろうか。社内の人間に関しては「番号が出なかったら会社から。」って思ってくれればいいと思うんだけど。小さな会社なんだから、出るところをきっちり締めないと、なんぼ儲かってもじゃじゃ漏れだとどうにもならないのに。
と、こんな感じで週明けの月曜日29日はルーターを導入したので模様替えと30日は大掃除。そうやって私の中で年末はくれてゆくはずだった。しかし、社長は大胆な一言を言い放った。
「あ、なおぞうさん、どうもご苦労様。今年はもうええわ。月曜日は内輪で掃除だけやから。年始も5日は挨拶だけだから仕事ないし。6日から出勤でかめへんで。」とのこと。
…。それだったら今日からスキーに行くんやったのに。ダンナさんは今日から休みなので夕方から新潟に行ってしまった。私が休みだったら今日の夜中に愛知へ行けば一緒に行けたのに。うがー!
確かに直接社長に「年末年始の休みはいつからいつまでですか?」と確認を取ったわけではなかったが、例年30日が大掃除で31日と三が日は休みとのことを専務や、経理のねぇさんから聞いており、お客さんからの問い合わせにもそう答えていた。なのに何なのさと言う感じである。
専務や、経理のねぇさんも聞かされていなかったようで、「え?お得意さんたちに30日までは出社してますよって言ってますけど?」と言った。が、どうせモノは動かせないんやから、休んだらええねん、わしも出張続きでちょっと疲れたし…とあっさりと言い放った。
…。家族経営の会社ってこんなもんだろうか。ついでだから言うが年始の5日にしても一族の交歓会とでもいうのだろうか?社長と奥さん、専務とヨメと子供達などが、晴れ着を着て会社に集まって宴会をするらしい。そこにお得意さんたちが挨拶をしにくるとのことだ。それって全然会社じゃないじゃんと思ってしまうのは私だけだろうか?
まぁ、今どき給料は現金手渡し、しかも全てピン札という会社なので何もかも体制が古いってことなんだろうけど。ちなみに社長は皮の長財布にいつもピン札で10万円入れている。外出から帰ってくると経理のねぇさんが財布をチェックして小銭を出し、おつりなどで返ってきた折り目の付いた札をピン札に換えているのだ。めんどくさー。
私はそういう習慣にどういう意味があるのかわからない。極道の人とかだったら見栄張ってナンボだろうけど、普通の会社じゃあんまり意味がないのではないか?誰も他人の財布の中身なんか見ていないと思うが。ピン札なんて一枚一枚出しにくいし、余計とめんどくさいと私は思ってしまう。
とまぁ、話は逸れたが、この会社はこんなふうで私は意味無く疲れている。そして、こんなふうに私のさえない会社生活は年の瀬を迎えたわけである。来年はぜひ別の会社で年末を迎えたいものである。
|