日々是迷々之記
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2003年10月10日(金) 愛知県旅日記・第一日

目が覚めるともう七時を余裕で過ぎていて、私はとりあえず弁当箱にご飯とかつおぶし、醤油に海苔をのっけて蓋をして、家から飛び出した。会社に到着したら8時01分。遅刻だ。でもラッキーなことに今日、会社の鍵を開ける係の人も遅刻していて、私は時間通り来たような顔をしていた。

今日は家に帰ったらすぐに愛知に行く日だ。

5時になると同時に会社を出て家に戻った。予定では6時に家を出て、7時発の特急に乗る。すると10時半ごろ目的地に着く予定だ。

が、帰るなり予定外のことが起こった。書留が来ていたのだ。しかも来たのはほんの三十分くらい前のようだ。速攻郵便局に電話をかけたらもう局に戻ってきているという。私は服も着替えずにダッシュで家を出た。自転車だったので汗まみれになり、5時45分に家を出て、戻ってきたのは6時05分。ひえー!

そこから弁当箱を洗い、忘れ物がないか確認して、家を出たのは6時30頃。駅へ行くと地下鉄は出たところだった。特急に乗り換えるべく、近鉄難波駅に着いたのは7時05分。間に合わなかった。しょうがないので次の特急の座席指定を取った。

そして名古屋に着いたのが9時50分。そこから地下鉄を2本乗り継いで、最後の私鉄のところでタイムアウト。終電は11時06分とのことだった。大阪的にはアホちゃう?というくらい早いが、地方都市のこれまたローカル線だとこんなもんらしい。ここから旦那さんの住むアパートまでたぶん七キロくらいだが、タクシーだと3000円くらいかかるらしい。しょうがないので車で迎えに来てもらった。

今日は長い一日だった。一日中急いでばかり。地下鉄の中で死神と明石家さんまを合体させた顔で体が叶姉妹の姉みたいな人を見たり、とにかく疲れる一日だった。

明日からは近場にキャンプに行くつもりだが、どうなることやら。

その日はビールを飲んでさっさと寝た。


2003年10月09日(木) 完璧な主婦労働者

別に完璧であろうとしているわけではないのだが、よくあろうとすることは難しいと思う。

ご飯を食べたり掃除をしたり、仕事をしたりといったやらねばならないことに、さらに自分のやりたいことがある。これは別に「世界征服」とかそういう大儀なことではなく、「鍋でごはんを炊いて食べたい。」「自転車で秋の空を満喫したい。」「ゆっくりネットで調べものをしたい。」など、ほんのささやかなことである。

が、働き出すと状況が許さないのは私だけだろうか?こっちを生かすと、あっちが出来なくなりどうにもこうにもイヤになってしまう。たとえば、私は目覚めに体操と踏み台昇降を日課にしていたが、働きだしてからはどっちもやっていない。朝起きたら弁当を作って、叫びながらバイクで飛び出してゆく。その繰り返しだ。

家に帰ると風呂に入り、弁当箱を洗って、食事の準備。食べて片づけて、弁当の下ごしらえをやったらもう十時前。洗濯物をたたまなきゃとか、シャツにアイロンをかけようかなとか、リサイクルのブツをまとめなきゃとか、どうでもいいことをやっているうちに、家計簿をつけ忘れたり、残高を通帳記入して帰ってこなきゃいけなかったのに忘れて家に帰ってきてしまったことを思い出す。

そんな繰り返しだ。

今日はそんな毎日を打破すべく弁当も料理もやらなかった。優雅に?7時に自転車で家を出て、渡し船を乗り継ぎ、五十分以上かけて会社に行った。お昼は自転車で海を渡り、ホカ弁を買いに行った。帰りも行きと違った道を通り、通りすがりのコンビニで担々麺を買って帰った。家では担々麺と冷や奴を食べながら焼酎を飲み、ネットをやり、白い巨塔を見た。なんだか楽しかった。お金は使ったけど。

家庭料理は無駄のかたまりみたいな考え方もできるなぁと思ってしまった。買い物に行かなければいけないし、料理して、片づけて。弁当がある場合は使い回しも考えなくてはならない。半分残ったきゅうりと卵一個を消費するために、冷麺の麺とハムを買って、「何か残り物をそのまま食べたほうがよかったかも。」とか思うこともしばしばだ。(私だけかもしれないけれど。)

こうやって気が済むまで日記を書けるのも、弁当とかアイロンとかを忘れたふりをしているからである。連日コンビニとかホカ弁てのも若干気が引けるので、明日はおにぎりときゅうりもみを弁当として持ってゆくつもりだが。シャツはアイロンのいらないポロシャツでゆく。どうせ社長も専務も出張でいないのだ。

ああ、楽だなぁと思う反面、ほかの人がなんだか偉大に見えてしまう。電車で通勤してたらほぼ100%毎日同じ景色だし、主婦の人なんかだといくら秋空がきれいでもおいそれとふらふらしたりできないだろう。でもみんな、淡々と日常をこなしているではないか。

ふと会社の勤務表に時給をかけて来月の収入を予想してみた。私が思っているより多いけど、二割ぐらい少なくてもいいから自分の時間が欲しいと思うのは贅沢なんだろうか。別に会社が嫌いなわけじゃないけどね。

というわけで明らかに失格的主婦労働者のわたしは、淡々と会社に通いつつも、新たなる物欲にふつふつと燃えているのであった。

今欲しいもの。
新クリエ(TJ25)
Mac OS 10.3 (Panther)


2003年10月08日(水) XPはお節介なおばさんみたいだ

今日は会社で、明日から中国へ出張に出る人のパソコンのセットアップを手伝っていた。

先日購入したノートパソコンにデータを移してメールのセットアップなどなど。それほど難しい作業ではないと思われた。が、やはり問題発生。異常に動きが重たいのだ。

とりあえず思い当たるものを消し去った。ケバケバしいルナのデスクトップは消してあったが、「デスクトップのテーマ」自体を使用しないようにして、なおかつアニメーションも削除、ウィンドウの外側の影も消す。タスクトレイのアイコンも、バッテリーの残量と、ノートパソコンのタッチパッドのユーティリティ以外殺した。

それだけでも結構軽くなるもんである。が、問題発生。データを移そうとドライブにCD-RWを挿入したら「パラメーターが間違っています。」というメッセージが出て前に進まない。その口の利き方がいかにもウィンドウズらしくて笑ってしまう。パソコンの専門家以外で「ああ、パラメーターが間違っているのか。」とつぶやきつつ、正しい状態に戻せる人間はいるのだろうか。

素人に残されたのは片っ端から開けてみて設定を見ることだけである。

結局30分くらいかけて、そのドライブを右クリックして出てきた「プロパティ」から、「このドライブでの書き込みを許可する」のチェックボックスにチェックを入れ事なきを得た。なんでこんなもん、常時許可するようにできないのか?んで、これのどこが「パラメーターが間違っている」のか?間違ってるのは某「小さくて柔らかい」サンの作り込みやろが。

てなことでどうにかこうにかセッティングは完了した。

が、マイコンピューターからCドライブにアクセスしようとすると、「システム関連のファイルが格納されており、削除や移動を行うと正常に起動できなくなる可能性があります。」とかいう表示が出て、内容を見る前に注意を受ける。何だか鬱陶しい。必要なファイルを捨てないための親切心らしいが、そのわりに、スタートメニューを右クリックして出てくるエクスプローラでは普通にアクセス出来るのはなんでやねんと思ってしまう。

近所によくいるお節介なおばさんみたいなもんだろうか?

こてこてに着飾って、他人を思いやっているつもりだろうが、どこか間が抜けている。なんかそんな感じだ。

確かにMacOSXだって重いけど、デフォルトの状態で普通に使えるようにはなっているし、みたいところを見ることはできる。もちろん、ピリオドで始まるような根幹をなすファイルは見るのにそれなりに知識はいるけれど。

ということで、これからはXPを勉強しなければと思った。

しかし、値段も高いし、すぐにワケの分からない警告は受けるし、何だかケバくてセンスもないし、よくぞこんなものを世の中に出すなぁと思わずにはいられない。仕事だから普通に動けばいいと思っている私のような人間には無用の長物である。

いっそのこと、「XP for Business」とか言ってシンプルなバージョンを出して欲しいくらいだ。Win2000でもっとメモリの管理がしっかりできているやつって感じで。

#しかし、そんなこんなで問題を解決していると、会社の人に感心されてしまった。私はマックの人なのでウィンドウズについて褒められてもなんだか困惑してしまう。どうしたもんか…。


nao-zo |MAIL

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