日々是迷々之記
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| 2003年06月15日(日) |
人が去ってしまうということ |
今日は友人の家に要らなくなった家財道具をもらいに行った。友人を車でピックアップしたあと、何気なく引っ越しでもするの?と聞いてみた。すると友人は「こないだ亡くなったおばあちゃんの家を引き払うねん。それで家の中を整理してるねん。」といった。
私はその場ではふぅん、そうなんかぁと単純に思ったが、現地に着いてから私はうーんと考え込んでしまった。中途半端な時間で止まっている手巻きのぼんぼん時計、半分ほど使われた化粧水、ちいさなくずかごには使用済みのお化粧用コットンが入っている。年代物のしっかりしたタンスの上の箱には「○○さんよりXX」といった感じで、住んでいた人の几帳面な人柄を感じさせる記述がある。ここには確かに人が生活していたのだ。
そんなことは当たり前かもしれないけれど、人が暮らしていた場所から人だけが消えてしまうと何だかそれはとてもかなしい空気が流れているように感じた。何もかもが主人を失ってしまったように手持ちぶさたな空気が流れている。
私には家族といえばダンナさんと妹くらいのもので、どちらにしても私が突然死んでしまっても路頭に迷うことはないのだが、こういうふうに「人だけがいなくなってしまった風景」を実際に見てしまうと、気持ちはフクザツである。
私はおばあさんの家から扇風機とちいさなちゃぶ台、電話機そして買い置きのティッシュペーパー5個組を戴いた。実は手巻きのぼんぼん時計も欲しかったけれど、うちの家はマンションで柱がないからかけるところがないので断念した。
| 2003年06月14日(土) |
雨の日、バイクで映画を見にゆく。 |
そんなことをするのはオロカ者であると今日思った。
先週封切りになった「マトリックス・リローデッド」を見に、「Movix六甲」というシネマコンプレックスに行ってきたのだ。わざわざ六甲の海側(兵庫県)まで行かなくても、大阪にも映画館はある。だが、ここまで行くにはワケがあって、立ち見で入場させないようになっているので入れさえすれば、座って見られるのである。
「駐車場はどうせ有料なのでバイクで行こう。」と言い出したのはダンナさんだった。朝起きると一応雨は降っていなかったのでバイクで行った。するとちょうど到着した頃、ぽろぽろと雨は降り出した。
カウンターで前売り券を入場券に引き替えると衝撃の事実が判明。映画を見に来たヒトには駐車場料金が2時間無料だったのだ。webサイトで上映時間を調べたついでにそれぐらい調べろよ…と私のぼやきは映画後に「なめこおろしぶっかけうどん」を食べるときまで続くのだった。
「なめこおろしぶっかけうどん」は昼食のメニューである。映画を見た後、映画館の下の階のレストランフロアで食事をすることにしたのだが、これが何か決め手に欠けるフヌケなラインナップの店ばかりで非常に迷った。同じ迷うのでも、焼肉屋で生キモの造りにするか、ユッケにするのか迷うのとは違う、わくわく感に欠けた迷いなのだ。
そこのレストランフロアは「串揚げ食べ放題の店」「創作和食の店」「泳ぎふぐの店」「本場下町洋食の店」「とんかつ屋」「とりわけ系イタリアンの店」「カフェ系の店」そして「讃岐うどんの店」といったラインナップだった。
まずエレベーターを降りると目の前に「カフェ系の店」がある店といっても仕切がオリみたいな鉄の門しかないのでなんだか牢屋で食べている感じがする。オープンカフェならこんなもんだろうけどここは埋め立て地の張りぼてファッションビルである。メニューも「カツカレー」「石焼きビビンバ」「パニーニ」「カフェラテ」「生ビール」とかなり迷いを感じる。ここはとにかくパスである。
「串揚げ食べ放題の店」は店の前を通っただけでパスである。油くさくて嫌だったから。例えれば昼前のガード下の食堂街のにおいである。「ふぐ料理」は季節はずれ、「とりわけ系イタリアン」はそんな気分ではないのでパス。(さっさとどばどば食べたかったのだ。)その他の店は一品で1000円以上、定食にする(ご飯と汁物を付ける)と1500円オーバーは確実なので却下。ということで引き算的選択の上、「讃岐うどん」の店にした。
ここはうまかったと思う。ただ、異常に混んでいたので注文の「なめこおろしぶっかけ定食」がなかなか出てこず、空腹のボルテージが一気に高まってしまい、妙に腹立たしかった。玉ダブルとかごはん大盛りとかのオプションもなかったし。
私は帰りに寄った地元のコーヒー屋でダンナさんに私の思いをぶちまけた。何故あんなにしょぼいラインナップの店しかないのか?、何故それなのに混んでいるのか?、あんな創作料理なんかどうでもいいから、ザ・めし屋、まつ屋に、なか卯、ニンニクラーメン天祥、バーミヤンなんかの方がずっと普通でいいのにと力説した。すると思いも寄らない答えが返ってきた。
「デートスポットやからなぁ。定食とか受けへんねん。」
…ががが〜ん。そういえばカップルと家族連ればかりだった。にしても、あんなもの(って言ったら食べ物に失礼かもしれないが)食べてほんとにうれしいんだろうか?特にカップルの男の方なんかかなりの確率でおごらされるワケで、彼女が「私石焼きビビンバとアイスオーレ!トモ君は?」「…俺、カツカレーっと(えーと、大盛ないねんなぁ。飲み物なんにしよ?コーラ350円!うわ、高っ!)えー水下さいっす。」いや〜若者のデートって悲惨だなぁ。勝手な想像だけど。(^_^;)
ということで「Movix六甲」は映画館としてはいいところだけど、飲食設備が妙に好みでないのだ。大阪の映画館は昔ながらのぼろくて立ち見あり、床は何だかベトベトといったところが多いが、映画の後の飲食は選択肢が多い。
さてどうしたもんか…。とよく考えると全然「マトリックス・リローデッド」の感想は書かずに日記は終わってしまった。感想はまた後日。
会社帰りにでっかい酒屋に寄った。ここはお酒だけでなく輸入食料、業務用の大きな食料も置いているのでお気に入りである。今日は米を買いに来たのだ。
残念ながら「近江米5キロ」は売り切れだったので、ぶらぶらと店内を見て回る。私はビールの冷蔵棚を見ていてあることに気が付いた。何と缶ビールの500ミリリットルは瓶ビールの500ミリリットルより高いのだ!
銘柄にもよるが10円ほど差があるようだった。しかし冷静に考えると半端じゃない価格差である。ヱビスの500ミリリットルの缶なんか、キリンラガーの大瓶(633ミリリットル)とほとんど同じ値段である。私は特価のハートランドビア(1本245円)を2本かごに入れた。
じーっと見ているとそれ以上の矛盾に気が付いてしまった。1リットルの缶や、3リットルのミニ樽のビールよりも1ミリリットル当たりの値段で見ると500ミリリットルの缶ビールの方が安いのだ。たくさん買った方が単価が高いって、何かの本で読んだアラブの路上のボールペン売りくらいのもんである。彼らにとって一人に全部売ってしまうと、仕入れに行かなくてはならなくなるから、めんどくさくて高くしているらしい。いやはや。
話は逸れたが、個人的に1リットルの缶は好きではない。コップに注ぐときに絶対こぼれてもったいないからだ。こぼした分だけ損なのだ。
家に帰って今日の大発見をダンナさんに熱く語った。が、何故かダンナさんは知っていた。むむ!世間の常識なのか?ダンナさん曰く、「瓶ビールは返しに行くのがめんどうだから、単価が微妙に高くても缶の方が売れる。」と言っていた。が、今となっては発泡トレー、牛乳パック、ペットボトルに空き缶、何でもかんでもリサイクルが当たり前だから、ビール瓶を返すくらいは苦にならないのではないかと思う。返せばお金をくれるわけだし。
ということで冷蔵庫には瓶ビールが冷えている。明日の夜が楽しみだ。
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