日々是迷々之記
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2002年10月22日(火) 何だかなぁの女

今日の仕事はいつものようにどたばたと忙しく、ふらふらとフロアのトイレに行った。フロアには4社ほど入っており、女子トイレには3つの個室と3つの洗面台がある。これが何とも立派で、暖房便座にウォシュレット、音姫まで装備してある。そして、洗面台の横には、ちょうど風呂屋のロッカーみたいに15センチ角くらいの小さなロッカーがある。ここに化粧ポーチや、歯ブラシなどをしまえるようになっている。

何だか便利なものがあるなぁと思い、どれか使わせてもらおうと思ったのが昨日だった。わたしは30個ほどあるロッカーの中で、名前も書いていない、シールも貼っていないもので、空っぽのロッカーに歯ブラシセットを入れた。ちなみに一番右の列の上から3番目である。

これは昨日のことで、今日、夕方トイレに行くと、私が歯ブラシセットを入れているロッカーに張り紙がしてあった。要は、「ここは私のところの会社の陣地だから勝手に使うな。」ということなのだが、どうもその書き方がうっとうしい。こんな感じなのだ。

「いつもお世話になっております。
ご存じかとは思いますが、このロッカーの右一列は全て「株式会社○○」の割り当てとなっております。弊社女性一名のためひとりじめする気もなく、下の方についてはご相談によってはご使用いただいてもかまわないと思い、黙認しておりましたが、上の3つくらいは弊社で使用したく思いますのでご遠慮願えませんでしょうか。よろしくお願いいたします。
何かご意見、ご相談等ありましたら○○の××まで。」

こんなに長い文章が、10センチ角くらいの紙にちっこい文字でぎっちり書いてあった。余りにもコワイのでひっぺがして持ってきてしまったのである。(捨てて呪われても嫌だし。)

別に「お世話」したこともないし、トイレのロッカーくらいで「黙認」とか「ひとりじめ」とか何だか大げさやなぁと思ってしまった。こんなものをロッカーの扉に貼り付けないでも、中に入れとけば開けたときにでも見るのにって感じた。きっと、これを書いた人が学校の先生だったらみんなの前で説教するタイプの先生になるに違いない。

確かに、適当に使われていないところに入れる方も悪いのかもしれないが、「トイレのロッカーで天下取ったつもりかよ?うぷぷ!」と私は心の中でひっそりと思っている。ということで、私は歯ブラシを鞄の中にしまった。こんなに気を遣ってまで歯ブラシをロッカーに入れる気もしないし…。

しかし、この「株式会社○○」はヒマなんだろうなぁ。女子社員がたった一人で、しかもこんな長文メモを几帳面に仕事中に綴れるヒマがあるんだから。


2002年10月18日(金) ヨレヨレの日

今の仕事に就いて約2週間とちょっと。なんとなく分かってきたのは、金曜日は忙しいということと、この会社のパソコンとかのシステムはいろんな意味で進歩しているということだ。

朝からじゃんじゃかじゃんじゃか電話が鳴る。私の仕事は問い合わせに答えたり、予約を取ったりするのが主な仕事だ。いきなり、「バーレーン、ブリティッシュアメリカホンコンまで○○を明日の早出しで、35キロの0.025エムです〜。」とか言われてビビる。後半は理解できるが…。結局、「バーレーン(コードはBAH)まで○○を送りたい。」ってことだった。国際輸送業界ではよくこういう言い方をする。BとかDとかTとかって電話だとよく間違えるから、「ブリティッシュB、アメリカA、ホンコンH」みたいにその単語で始まる有名な地名を挙げて言うのだ。これは全世界そうなっていて、アメリカでもカナダでも、日本でもTは東京のTなので「T for Tokyo」と言うのだ。

これがまた咄嗟に出てこないのだ。まぁ、修行不足なんだけど。前の会社にいた新入社員の子もこれが苦手で、「淡路島A」とか「都島M」とか言って伝説になっていた。全部関西なのが泣かせる…。

そうこうしているうちにお昼休み。同じ島の人たちはスペースの調整で死にそうにテンパって仕事をしている。私はお弁当を持って談話室のようなところで静かに食べた。今日のおかずは、餃子の中身の余りで作った謎のハンバーグがまた余ったのでそれを卵焼きに入れた謎の中華風卵焼きと、キャベツを湯がいてゆかりとじゃこで和えたもの、それに焼いた鮭だ。食べ終わるのに15分もかからない。暇なので気分転換に本屋へ行った。

すると新刊書のコーナーに「心が雨漏りする日には」(中島らも著)があったのですかさず立ち読みをする。そしておもしろかったので購入してしまった。本当は「カヌーライフ」を買いに来たのに。もう12:55だ。会社に戻ることにする。

昼からの電話攻撃は殺人的だった。本来、明日のフライトに載せるものは今日の14:00で締め切りのはずなのだが、なし崩しになっているようでじゃかじゃか入ってくる。うぐぐっ!だんだん何をしゃべっているのかわかんなくなってきた。

そこで前の席に座っている人が、話しかけてきた。「今日はもう、電話が200本を超えてますよ。そのうち受けることができたのが70%っていうところですかね。やはりなおぞうさんが来てから劇的に上がりました。来る前は50%くらいだったんですよ。」電話の本数まで管理しているのにびっくりしてしまった。どういう仕組みか知らないけれど、パソコンでリアルタイムに確認できるようだ。すげ〜、でもがちがちに管理されすぎ!って気がしてしまった。しかし、昼からは営業に出てしまう人がいるので、3人で外線4本を受け持っている。それで70%ならこんなもんじゃないかと思った。

こうして終業時間を迎えた。でも帰るのは私だけである。わたしはふわ〜っと生き霊のようになって帰路についた。疲れ切っていてスーパーに行く体力もない。家に戻ると焼酎を3杯飲んで、ヒヤゴハンと朝焼いて残った鮭を食べると、本を読みながら眠ってしまった。

3時頃、のどが渇いて目が覚めたのだが、冷蔵庫のお茶はからっぽだったので、何故かグラスにワインをどぼぼぼと注いでうぐっと飲み干してまた寝てしまった。いくら「平日禁酒」といっても「休日まとめ飲み」では意味がないような気がするがどーにもこーにも…。そのうちアルコール性肝炎にでもなりそうだ。


2002年10月16日(水) 暴力紹興酒

うちのリビングにはひっそりとカメが置いてある。動物のカメではなく、お酒の入ったカメである。この中には小判がどっさり!ではなく、紹興酒がなみなみと約10リットルほど入っているのだ。

これは去年、某ネット通販で購入したのだ。ある中華料理屋でカメ入り紹興酒というのを飲んで大変気に入ったので、ネットで探してみたらあったのだ。そこで購入。が、これがまた、ごっついシロモノだったのである。

まず、カメを開けて中をうかがったときの香りが忘れられない。どか〜んと鼻孔を突き破るがごとく押し寄せる紹興酒の香り。そして小さなおちょこに注いで口に含んでみた。ど〜ん!なんか泡盛並に酔うのだ。

うむうむ何故だ!と夫婦で話し合った結果、これはまだ「若い」という結論になった。ということで元通りふたをして、そのまま機が熟すのを待つことにした。そして、今で一年弱だ。

夕方私はいつものようにリビングに掃除機をかけていた。カメは丸いので掃除機をかけるのに、いまいち邪魔である。邪魔やなぁと思いつつも、あの芳醇な紹興酒はまだかな?とひさしぶりにふたを開けてみた。

すると、ちょっとまろやかな香りに変わっている気がした。ふふふ…。今晩はこれを飲むか。とおもわず独り言が出てしまった。冷凍庫の作り置きカレーで夕食を済ませ、おもむろにグラスに紹興酒を注いだ。そして口に含んでみた。ちょっとまろやかになっている、と思ったのはほんの一瞬でやっぱり泡盛かウォッカのようにどーんとのどを焼いて胃袋に滑り込んでいった。アルコール度数が異様に高いのである。

その後、どーにもこーにも眠くてたまらない。最近始めた自転車通勤のせいもあるだろうけど…。あなどれじ、紹興酒である。

新たなる懸念は、果たしてなおぞう夫婦が生きている間にこの紹興酒はまろやかになるのだろうかという謎である。「中国4000年の悠久の時を経て」という言葉がアタマの中をぐるぐる回るのは気のせいか。とにかく寝るべし。


nao-zo |MAIL

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