日々是迷々之記
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目が覚めてみると外はどんよりとしている。しかし、今日こそ洗濯をしないと一度で干せなくなってしまうので、シーツをはがし、マクラカバーを剥ぎ、洗濯をした。
干そうとベランダに出ると、「ハクシュ〜ン」とマンガのようなくしゃみがでた。ううう、寒いではないか。さっさと干して家に入る。朝食を済ませて自転車で病院へ。背中にかいた汗がひやりとする。またくしゃみをしてしまった。うう、嫌な予感だ。
新年からの就職に備えて新聞を購入する。うちは新聞を取っていないのでこういうときはコンビニで購入するのだ。しかし、結構高い。一部130円、150円もする。宅配の新聞は割安なのだなぁ。
家に帰って手作り即席カレーなどというナゾのものを作りつつ、新聞を読む。いくつか良さそうなものがあったので面接のアポを取る。年齢制限がかなりぎりぎりなのでどうなるかはやってみないとわからない。
豚コマキャベツカレーができたのでゴハンにかけて食す。簡単なわりにレトルトよりおいしいのでまた作ろうと思う。元々は椎名誠氏の本にあった、キャベツカレーに豚コマを投入したものなのだが。
カレーを食べるとどよんと眠くなってきた。布団はシーツをはがされて横たわっているので、禁断のコタツコードを引っぱり出し、電源を入れた。ううう、ぬくい。電気の入ったこたつは常夏なのだ。どーんとネムリに落ちる。
のぼせて目が覚めたのは2時間後だった。いかん、体がだるい。ほんとに風邪を引いてしまったようだ。やっぱり昨日の疲れだろうか。昨日の滋賀のお昼の気温は0度だったらしいし。
ぼんやりと2時間連続でビートたけしの番組を見る。夕食は、豚コマキャベツカレーの残りに、ペンネ(マカロニ)の湯がいたのを入れ、グラタン皿に入れ、チーズとパセリを振ってトースターで焼いた。疑似カレーマカロニグラタンだろうか。ハフハフと食べる。
ひといきつくと、友人からメールが来た。この日記を読んでくれており、いつも美味しそうなものばっかり食べているねぇと褒められてしまった。確かに、最近食べる話が多い。最初は「怪我からの再生と復活」をメンタル的な面をからめつつ叙情的に綴るつもりだったのだが、知らないうちに焼酎や、豚コマの話になってしまった。いやはや。
…背中がぞくぞくしてきた。寝よう。今週の木曜日は唯一の忘年会があるのだ。それに備えなくては。
| 2001年12月16日(日) |
バカにも等しく朝は来る |
テントに当たるサンサンとした朝日に起こされた。テントのジッパーを開けて外を見ると、昨日の嵐が嘘のような快晴だ。湖畔には白鷺が静かに朝日を浴びている。
アッハッハ昨日はすごかったねぇなどと言いつつ、インスタントのチャイを入れる。パンをつまもうとすると、1つ足りない。ダンナさんが夜半に目が覚め、お腹が空いたので焼酎を飲みつつ、チーズパンを食べたのだそうな。信じられない行動だ。
トイレのために外へ出る。風はつめたいが気持ちがいい。ふと見ると山がうっすら雪をかぶっていた。ダンナさんの住む家の丁度裏手の山だ。「前から積もっとったっけ?」と聞くと、「積もってへん。昨晩積もったんや。」とのこと。いやはや、昨晩は本当に強烈な気候だったのだ。
戻ってくると今度は日本茶を入れ、なんとなくクルマの話をする。クルマを買うことは買うのだが、何にするかというのは本当に悩みどころだ。走りで言えば、某S社の280馬力スポーツワゴン、装備、クルマの中で眠れることで言えば、某N社のこれまた280馬力高級スポーツワゴン。しかし、うちの使い方なら、ワンボックスが一番!という感じなのだ。多分、来年の春まで悩み続けることになるだろう。
次はコーヒーを入れ、昨日の鍋に残ったオニギリを入れて雑炊にすることにした。しかし、オニギリが固くて難儀した。そりゃそうだ。気温がマイナスの戸外に放り出してあったザックの中に入れていたのだ。多分晩に凍ったのだろう。どぼんと鍋の汁の中にオニギリを投入して、ふつふつとぬくめ、お箸で突き崩してどうにか雑炊を食べた。
お腹が一杯になったのでよっこらせと重い腰を上げてテントを片づけた。思った通りテントのポールはゆがんでいた。やはりレジャー用テントは暴風の中では耐えられなかったのだ。荷物山積みのカブと記念写真を撮ってダンナさんと別れた。私はここから歩いて約5キロ先の駅まで行くのだ。
バイクなら一瞬の距離だけど、歩くとそれなりに発見があって楽しい。沈みかけの夕日から、沈むまでをじっくり見ることが出来、寄せる波に遊ぶ水鳥を見ているとほのぼのする。そうやってゆっくり1時間を歩いた。
帰りの電車ではすっかり寝てしまったけれど、濃い週末だった。ダンナさん曰く、北琵琶湖は「べしゃべしゃのカナダ」なのだ。まさにその通りだと思う。
朝から風が強く、海に注ぐ川は逆流していた。しかしわたしはさほど気に止めずにオニギリを8個作り、魔法瓶にお茶を入れ、病院へ向かった。今日は病院が終わったら滋賀へ行き、琵琶湖畔でキャンプをするのだ。
病院へ行くと、思ったより空いていた。寒いからみんな家にいるのかな〜などと呑気なことを考えていた。病院が終わるとターミナル駅へ出て、アウトドアショップでカセットガスの寒冷地用を購入し電車に乗った。
京都を過ぎた頃からなんとなくうとうとしてしまい、電車は新幹線との分岐を過ぎ、北陸へと向かった所で目が覚めた。ギョギョ〜、外は横殴りの雨、たまに雪混じりである。駅へ着くとダンナさんが、真冬のバイク装束で待っていた。
開口一番、「テント、朝張って来たけど、風で倒壊してるかもしれんわ。」確かに、風速は10メートルを超えている感じがする。「まぁ、行こか。」ヘルメットをかぶって、カブ90の荷台にまたがる。久しぶりのバイクだ。ひゅんひゅんとカーブを抜ける感じが楽しい。
大きなショッピングセンターで夕食の買い出し。今日のメニューは、鰺のおつくり、たこのキムチ炒め、コロッケ、ハムチーズフライ、メインは鶏肉とキノコのコンソメ洋風鍋。お酒は芋焼酎に紹興酒、ということになった。
買い物を終えて外へ出ると、雨は止んでおり、夕焼けがまぶしかった。ほっとした気持ちでキャンプ場へと向かったが、キャンプ場へ着くと、また雨が降り出しどよんとした気持ちになる。しかも風は横殴りだ。テントはかろうじて立っていた。
とにかくジャケットも脱がずにテントの中へ転がり込む。気温が低く、ガスランタンが点火しない。手でガスカートリッジをぬくめてどうにか点火する。体が冷え切っているので紹興酒をビンごと燗することにした。
しかしなかなか温度があがらない。しびれを切らした私たちは、鍋にどくどくと注ぎ、直接ぬくめることにした。そのほうが早いのだ。火にかけると思いっきり酔いそうな蒸気がもくもくと上がって来た。「ううう、来ますなぁ。」などといいながら、コロッケを網で炙る。
突然、ごごごー、ばきん!と音がした。そとでキャンプ場の立て看板か何かが飛んだようだ。確かにテントも少し傾いでいる。テントに当たる雨音が、何か固形物が当たる音のような感じがする。ダンナさんが、タバコを吸うために少しテントのジッパーを開けてみると、外は横殴りの雪だった。
ザックに付けているキーホルダーになった温度計を見てみると丁度零度だった。これは飲んで暖まるしかない。ラードで揚げたコロッケに舌鼓を打ち、鰺のつくりを食べ終わる頃、早くも紹興酒は空になった。次は焼酎だ。
たこのキムチ炒めを作りつつ、傍らでお湯を作り、焼酎お湯割りにしてみた。しかし、この焼酎、口当たりが軽く、フルーティな芋の風味なのでイマイチ物足りない。紹興酒一本分の酔いが回った私たちは、焼酎も鍋に注いで燗することにした。
この蒸気が殺人的に強烈だった。お酒の飲めない人なら倒れてしまうだろう。焼酎の蒸気が充満したテントの中で、無神経な私たちはワハハと笑いながらたこキムチをつつき、ハムチーズフライを食べ、鍋の準備をしつつ、二度目の焼酎直燗酒をしていた。
この鍋が絶品だった。コンソメにタマネギのぶつ切り、ニンニクの皮を剥いた物を3かけ、タカノツメを4本、鳥足ぶつぎりでだしをとり、第一ラウンドは鴨肉としめじ、第二ラウンドは鶏もも肉とマイタケで勝負した。途中で私が持ってきたしゃけのオニギリをほおばりつつ、鍋を堪能。気が付くと焼酎はあと1センチほどしか残っていない。
頭の中がハレハレ〜となり、そとは嵐だ。温度計は氷点下。しかし寝る前にはトイレということで外へ出ると、嵐の洗礼を受け、アタマからつま先までびしょぬれだ。でも、酔っているのでさほど気にならず、オヤスミアハハ〜などといって、各自寝袋でネムリに落ちた。
ごごご〜、ざざざ〜、外は嵐。でも、酔っぱらいキャンパーには関係ないのだった。
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