日々是迷々之記
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| 2001年09月24日(月) |
さまようカヌー 完結編 |
目覚めるともう8時だった。速攻荷物をまとめ、家を出る。一路、奥琵琶湖を目指して走る。途中のサービスエリアで食事をして、11時30分、目的地の奥琵琶湖に到着した。
透明な湖水。澄んだ風。小さなニジマスが足下に泳ぐ。天気は快晴。まさにカヌー日和だ。さっさとセットアップして、漕ぎ出す。
まさに天下太平。この世は平和そのもののようだった。トンボが舞い、水面には魚がはねる。数年前に暮らしていたカナディアンロッキーの麓の街を思い出して、うとうと。後部座席のダンナさんもうとうと。
気が付くと、もう2時すぎだった、岸までもどし、お茶をした。魔法瓶入りのコーヒーと、草だんご、ドーナツだ。こんな小さなことだけど、有名なケーキ屋さんでお茶するより、和んでしまった。
「今度は一人一艇づつ持って漕ぎたいね。」「ツーリングに出たいね」と、夢は膨らんで行く。こういう小さな夢が生まれてゆくから外遊びは止められない。
さぁ、次はどこへ行こうか?
それはその場任せの風任せなのだ。
| 2001年09月23日(日) |
さまようカヌー 北上編 |
目覚めると私の鼻は詰まっていた。寒くて寝付くことができず、ちょっと風邪っぽくなってしまった。しかし、ダンナさんは、すでに起きだし、コーヒーを入れ、販売機でハーゲンダッツを購入し食べてから、股火鉢ならぬ、股七輪をしていた。
「おはよ。」「おはよ。」てきとうな挨拶を交わす。今日の朝ご飯は昨日の残りの肉を焼いて食べなくてはならない。炭火にアカセン300グラムをぶちまける。早くも辺りには朝靄の中にこげる脂のにおいが漂う。闘争的朝食の始まりだ。お互いほとんどしゃべらず、口に肉を運ぶ。うまいのだ。「肉はホルモンに限る。しかもアカセンやで。」100g150円でこんなに幸せになれるのだ。
お腹いっぱいになると、どうやってカヌーに乗ったらいいのか話し合った。太平洋はうねりが強いのでだめ、川は鮎釣りの人が多くてだめ、ということで、北上し、絶対乗れる琵琶湖に行くことにした。ここから目的地、奥琵琶湖まで300キロほどだろうか?キャンプ道具を撤収すると走り出した。高速にさえ乗ってしまえば勝負は決まったも同然なのだ。
つづら折りの3桁国道をちびっこビッツちゃんはひゅんひゅんと駆け抜ける。見た目は犬の鼻のような車だが、かなり機敏で燃費もよい。ツーリングだとリッター22km。バイク2台より良い。しかも荷物は満載だ。これで100万円台前半ならかなりお買い得!などといいつつ、高速へ。びゅんびゅん飛ばすが、やはり、お昼からの移動で300キロは無謀だったようだ。夕方4時頃選択を迫られてしまった。初志貫徹で奥琵琶湖に行き、朝一番にカヌーに乗る、もしくは、大阪の家に帰り、英気を養い朝イチで琵琶湖に行く。都会の車の図々しさに辟易したり、700円をケチッて高速を早めに降りてしまい、どよよんとしていた二人は、迷わず後者を取った。
決まれば話は早い。お気に入りのスーパーへ行き、車だからとここぞとばかり買い込む。はっきりいって、琵琶湖に行って、ほか弁で食べて寝たら10分の1で済むやろってくらい買い込んでしまった。しかし、大トロの造り、ウニ、カレイの甘酢あんかけ、アンコウの天ぷら、ローストビーフなど、お目目キラキラ的に美味しかったので後悔はしていない。でも、二度目があるのかどうかは謎である。
それから酒屋に寄り、よかいち米、白角水割、チューハイ、冷酒5合、などを買い込んで家へ帰る。Xファイル・ザ・ムービーを見ながら飲み、ついでにピザまで取る。気が付いたら映画は終わり、シカバネ2体がちゃぶ台のまわりに転がっていた。
あすはカヌーに乗れるのか。
| 2001年09月22日(土) |
さまようカヌー 和歌山編 |
金曜日の深夜に大阪を出発した。車はトヨタ・ビッツ、レンタカーだ。行き先は和歌山県潮岬。本州最南端の地だ。文字にはできないようなくだらなくてどうでもいいような会話をしつつ、南へ走る。深夜なのでびゅんびゅんに走る。
途中で雨が降り出し、ブルーになりかけたが、5時頃潮岬に着くと雨は上がっており、ほっと一安心。車の中で仮眠した。 荷物を半分外に出し、フルにリクライニングさせ、全ての窓を全開に。雨あがりの風が心地よく、寝入ってしまった。気が付くとお昼の12時だ。
「…風あるなぁ。」「そやなぁ。」 うちのカヌーは通称ダッキー、空気を入れて膨らますゴムボートに似ている。だから、直進性は皆無に等しく、風と波に任せることになってしまうのだ。しかも、潮岬は太平洋に面している。ここで、カヌーをだすのはいかにも無謀ということで、シーカヤッキングはあきらめて、リバーカヤッキングに切り替えることにした。目指すは、川湯温泉木魂の里キャンプ場。熊野川支流に位置するお気に入りの場所だ。ここから80キロほどのはず。いざ出発。
途中で買い出し、お昼を済ませ、目的地に着いたのは4時頃。でも、カヌーは降ろせそうになかった。鮎の解禁がまだ続いているらしく、釣り人が林立している。ここへ漕ぎ出したら、石を投げられるに違いない。とりあえずあきらめて、テントを張り、七輪に火をおこし、焼き肉の宴をはじめた。まだ、日は沈んでないが、ビールをぷしゅっと空ける。
「お疲れー」「なにもしてないけどね。(^_^;)」などといいつつ、ギネスビール、冷酒、Two dogs、焼酎、バーボンとアルコールの異種格闘技状態に、タン塩、センマイ、上バラの焼き肉トリオ一キロ攻撃でその晩は撃沈してしまった。
明日こそカヌーなのだ!と強く思いつつも、ずぶどろのネムリに吸い込まれていった。
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