夕暮塔...夕暮

 

 

夢のよう - 2014年06月01日(日)

うつくしい夢のようだと思う。
わたしの手をとるかわいらしい小さな、あたたかいてのひら。
「ママ、おそら、きれいだね・・・この空を、夏と呼ぼうか」と呼びかける声。
「雲はどこへ行ったんだろう・・・どこかでねんねしてるのかなあ」
そうだね、きっと遠くで、遠い国で、眠っているんだね。

おだやかで、やさしい初夏の風。
恋しい街からはせつないほど遠く、同じようにみどりの木陰、透明な夕暮れ。
けれどわたしはもう、この粒子の一粒になって消えてしまいたいとは思っていない。



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起動不可 - 2007年06月16日(土)

無事一緒に帰国したはずだったPCが、起動しなくなってしまった。PCとお揃いみたいな素材のデスクも、座り心地のいいPCチェアも、今日届くのに…。


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1年 - 2007年05月16日(水)

夢のような、と今になってもまだ思う。久々にここにログインしてみれば、最後に日記を書いてからちょうど1年。長い旅を終える時、この街が自分にとって帰りたいと思う場所になっていることに気付いて、そこを離れるせつなさと日本に帰り立つ喜びの間に立ちすくんでいる。





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きみと住む街ならどこもふるさとと思うみどりの風の旅路で


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遠くへ - 2006年05月15日(月)

遠くへ行こうと、約束した。命尽きるまでを誓う指輪と一緒に。
だから、色んなものを投げ出して海を渡るための準備をしている、仕事も友人も家族も、この街の雰囲気や初夏のみどりの香りも、どれ一つとってみても離れがたいものばかりで、それでもことを期日通りに進めなくてはならないことに多少の焦りを交えながら、できる限りのスピードで準備を進めている。
人生を指輪ふたつに縛られていると思うほど、ネガティブ思考のロマンチストではない。それでも、きらきら光るこの美しいかけらが、自分の信じたものや感情の表象だという感覚だけを頼りにして、遠く美しい街へ向かおうとしている。


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- 2006年03月04日(土)

引き出物のカタログギフトで頼んだ、電動のコーヒーミルが届いた。もともと使っていたのは木製のレトロな形の手動ミルだったけれど、途中から故障気味になってしまったために使わなくなって久しかったので、とうとう電動のを注文してしまった。これで、毎回その時必要な分だけ挽いて飲むようになったら、ダイニングに香ばしい薫りが広がって、とても幸せかもしれない。早く使いたいな。いつも豆を買っているお店が週末はお休みなので、月曜が楽しみ。


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きみの窓辺で - 2006年02月28日(火)

銀の霧たちこめる夢の朝方にきみの窓辺でつぼむ白梅



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雨の利休忌、菜の花とミモザが雫を震わせている。生まれ月を前にいくつかの手続きを済ませ、準備が静かに(それでも着実に)進んでいく。この錦紗の箱の内にどんなものが詰まっているのか、開いてから時間が経ってみないとわからないことも沢山あるだろうけれど、少なくとも今の時点では、思ったより慌ただしくないことにかなり安堵している。


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発熱 - 2005年12月30日(金)

午後の新幹線で帰省してみると、自宅近くに雪は積もっておらず、その代わりに冷たい風が轟々と音を立てている。母と夜遅くでかけた本屋さんでざわざわと悪寒に見舞われて、これは熱が出るかもと思って帰宅してみれば、予感通り、それは就寝頃までには壮絶な寒気に変わってしまう。厚着した上に何枚お布団や毛布を重ねても、震える程寒い。これはちょっと久々に本格的に発熱する、と思いながら風邪薬を飲んで眠る。2005年最後の厄落としみたいなものかと思えば、気持ちは少しばかり楽になるものの、もちろんそれで熱が下がるわけではなく…。


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凛々と - 2005年12月09日(金)

手を取ればどこもひなたのようなれど 凛々と雪の降る夜を恋う




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師走来て - 2005年12月02日(金)

気がつけばもう師走、着々と色んな事が決まっていく、その渦の中にどうにかおさまっている。とりあえず一人で遠くへ行くという選択肢は消えて、「よかったじゃない」とフィードバックされた後にようやくそれと実感できる。来年の今、どこにいるのだろうと思う。


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雪の香 - 2005年11月22日(火)

こぼれおちるごとく咲きたる山茶花のひとひらに淡き雪の香を知る



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