● ネコナデ 監督: 大森美香
声の出演:大杉漣/もたいまさこ/原日出子
一流企業の人事部長・鬼塚太郎(大杉漣)。職場でも家庭でも自分自身を厳しく律し、社員はおろか家族にさえ甘えを許さない。冷酷な社長・辰巳孝四郎(鶴見辰吾)の元、会社に必要のない社員を容赦なく切りつづけ、全社員から恐れられていた。 鬼塚は、人生に安らぎなど必要ないと考える一方で、実は、ひそかに胃痛に苦しむ日々を送っていた。 そんなある晩、鬼塚は立ち寄った公園で、捨てられた子ねこをみつける。 そのウルウルとした愛らしい瞳。 気がつくと、鬼塚は子ねこを抱き上げ、自宅前に立ちつくしていた・・・。
家に連れ帰ったはいいが、頑固一徹で通してきた手前、妻の静子(原日出子)や娘に打ち明ける事ができない。熟考の末、鬼塚の出した結論は、会社の研修用施設の一室で、こっそり子ねこを飼い始める事だった。
家族にも、職場にも決してバレてはならない、ひとりと一匹のうれしはずかしな毎日が始まる……
● カンフー・パンダ 監督: マーク・オズボーン/ジョン・スティーブンソン
声の出演:山口達也/笹野高史/木村佳乃/中尾彬/MEGUMI
自分を信じろ!ドリームワークスが贈る、アクション・アニメーション大作
中国の山深い村に住むパンダのポーは、村の“龍の戦士”の言い伝えを信じていた。父親はラーメン屋を経営していたが、ポーの憧れはカンフー。村のヒーロー、マスター・ファイブのようなカンフーの達人になるのを夢見ていたが現実は厳しかった。ある日、極悪カンフー・ウォリアー、タイ・ランが龍の巻物を狙い、村にやってくるという噂が流れる。巻物を守る“龍の戦士”が村から選ばれると聞き、ポーは武術大会に出場することに…。
『シュレック』シリーズ、『マダガスカル』のドリームワークス作品に、新しいヒーロー、パンダのポーが誕生。カンフーおたくのポーは、カンフーの夢をかなえるため、シーフー老師に入門する。ポーやマスター・ファイブが見せるカンフーの型は正に本物。CG技術も素晴らしく、特に色彩はこれまでのアニメには見られなかった美しさ。さらに、人も動物も、自分を信じれば夢を掴めるんだというポジティブなメッセージも含まれ、「心技体」揃った最強のエンターテイメントに仕上がっている。声優には、ジャック・ブラック、アンジェリーナ・ジョリーなど豪華キャストが。日本語版は、山口達也がポーを演じるなど、どちらも文句なく楽しめる仕上がり。
2008年07月22日(火) |
ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌 |
● ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌 監督: 本木克英
出演:ウエンツ瑛士/北乃きい/田中麗奈/大泉洋
ゲゲゲの鬼太郎、実写版第2弾!
雨のそぼ降る丑三つ時に“かごめ歌”を聞いた若い女性が失踪、現場には必ず“銀の鱗”が残されているという怪事件が続発していた。その事件に巻き込まれた女子高生・楓と共に、謎の解明に乗り出した鬼太郎たちは、その原因が千年の時を経て蘇った悪霊の仕業であることを知る。悪霊の呪いを封印するために必要な古の“楽器”を求め、古地図に記された「天」「地」「海」の場所へ旅立つ一行。だが、この事件の裏側には、かつて許されざる境を越え、無残にも引き裂かれてしまった妖怪と人間の悲しい恋物語があった…。
2007年に実写化された『ゲゲゲの鬼太郎』の続編。鬼太郎を演じるのは、前作で既存のイメージを覆し、妖しくも儚い鬼太郎像を見事に作り上げたウエンツ瑛士。もちろん田中麗奈、大泉洋、間寛平、室井滋、田の中勇(目玉おやじ・声)と、超豪華メンバーが再結集!また、千年の呪いに立ち向かう女子高生・楓役に北乃きい、鬼太郎に過酷な運命をつきつける宿敵・大妖怪ぬらりひょんに緒形拳、人間と恋に落ちた妖怪・濡れ女に寺島しのぶ、その恋人・海人に萩原聖人、ぬらりひょんの側近・蛇骨婆に佐野史郎、そして井戸仙人に笹野高史と、実力派オールスターキャストが新たに“鬼太郎ワールド”に参戦する。(作品資料より)
● 奇跡のシンフォニー 監督: カーステン・シェリダン
出演:フレディ・ハイモア/ジョナサン・リース=マイヤーズ/ケリー・ラッセル/ロビン・ウィリアムズ
音楽と絆を信じる心が、夜のNYに奇跡を起こす
両親が必ず迎えに来ると信じながら養護施設で暮らしていた、孤児のエヴァン。鋭い音感を持つ彼は、ある日、不思議な音に導かれるようにNYのマンハッタンへと向かう。そこで“ウィザード”と名乗る男にギターを習い、ストリートミュージシャンとして音楽の才能を開花させていく。一方結ばれぬまま別離したエヴァンの母ライラと父ルイスも、それぞれの想いを胸にマンハッタンを目指し……。
天才的な音楽の才能を持つ孤児の少年エヴァン、彼と意図せず離れ離れとなってしまったチェリストの母ライラと、元ミュージシャンの父ルイス。それぞれがそれぞれの想いを抱きながら、運命の再会を果たすために奔走するドラマ。音楽を愛し、信じる3人が、その音楽によって奇跡のように引き寄せられていく姿を感動的に描いてく。主演のフレディ・ハイモアはエヴァンをピュアな演技で表現。ギターを弾くシーンは音楽の楽しさを全身で表していて、観ている側も心が躍る。ライラ役のケリー・ラッセル、ルイス役のジョナサン・リース=マイヤーズもそれぞれ見事な演奏シーンを披露。壮大な狂誌曲と共に訪れるラストシーンは純粋な感動を与えてくれる。
● ザ・マジックアワー 監督: 三谷幸喜
出演:佐藤浩市/妻夫木聡/深津絵里/綾瀬はるか/西田敏行
役者は揃った!命がけの大芝居が今始まる
港町・守加護でクラブ「赤い靴」の支配人を任されている備後は、ギャングのボス・手塩の情婦・マリに手を出したのがバレて大ピンチ。5日以内に幻の殺し屋・デラ冨樫を探し出して連れて来なければ命はないと脅される。が、デラの居場所に皆目見当もつかない備後は替え玉を仕立てる苦肉の策に出る。そこで白羽の矢が立ったのが売れない俳優・村田大樹。主演映画を撮りたいと村田を騙し守加護へ連れて来るのだった。
「マジックアワー」とは夕暮れ時のほんの一瞬、世界が一番美しく見える瞬間のこと。映画のセットのような港町を舞台に、ウソの映画撮影を交えながら登場人物それぞれの崖っぷちの葛藤が展開する本作は、これが監督第4作となる三谷幸喜の映画愛に溢れたノンストップコメディだ。主演はこれまでにないお茶目な一面を発揮し新境地を開いた佐藤浩市。日本を代表する美術監督・種田陽平が手がけた見事な「つくりものの街」で、降って湧いた主演映画に飛びつく売れない俳優に扮し、一世一代の大芝居となる「マジックアワー」を見せてくれる。中井貴一、唐沢寿明ら主演級の豪華な役者陣がワンポイントで登場する劇中映画の数々も楽しい。
2008年05月31日(土) |
僕の彼女はサイボーグ |
● 僕の彼女はサイボーグ 監督: クァク・ジェヨン
出演:綾瀬はるか/小出恵介/桐谷健太/田口浩正/吉高由里子
強くて可愛い! 僕を命がけで守ってくれる、最強の“彼女”
20歳の誕生日、祝ってくれる友達もいないジローは、街で“彼女”と出会う。最高に楽しい一日を過ごすが、誕生日が終わる頃、彼女は姿を消してしまい、それから会うことはなかった。1年が過ぎ、去年と同じように一人で誕生日を祝っているジローの前に、“彼女”は現れた。必ずまた会えると信じていたジローは喜ぶが、再会した彼女は何だか去年と違うような…。実は、“彼女”は未来から送り込まれたサイボーグだったのだ!
『猟奇的な彼女』のクァク・ジェヨン監督と日本スタッフが組んだ、繊細でパワフルな“彼女”と、ちょっと頼りないジローのピュアで切ないラブストーリー。恋愛初心者のジローは、未来から送り込まれた“彼女”と共同生活をすることに。大食いで力が強く、ちょっと風変わりな“彼女”に、いつか恋している自分に気付くジロー。しかし、サイボーグの“彼女”に、気持ちが伝わるのか? 終盤に向かうに連れ、ジローの一途さが切ない。主演は、「ホタルのヒカリ」の綾瀬はるか、『恋空』の小出恵介。綾瀬はるかの小悪魔っぽさもキュートだが、小出恵介の三枚目っぷりもチャーミング。ダメ男もスマートに演じられるのが本物のイケメンの証なのかも。
2008年05月24日(土) |
チャーリー・ウィルソンズ・ウォー |
● チャーリー・ウィルソンズ・ウォー 監督: マイク・ニコルズ 出演:トム・ハンクス/ジュリア・ロバーツ/フィリップ・シーモア・ホフマン
たった一人で世界を変えた、お気楽政治家の世紀のプロジェクト! 下院議員チャーリーは、酒と女が好きなお気楽政治家。しかし、その内面では、平和を愛するゆるぎない心を持ち、ソ連の攻撃に苦しむアフガニスタンを常に気にしていた。国防歳出小委員会がアフガニスタン支援に500万ドルしか用意していない事を知ると、委員会のメンバーである彼は、予算を倍にするよう指示する。そこに、テキサスで6番目の富豪で、反共産主義者のジョアンが目をつけ、アフガニスタンを救うよう彼に訴える。 米ソが対立する冷戦時代、たった一人のの破天荒な男が世界を大きく変えていく、国際政治ショー。人生を楽しむのがモットーのお気楽政治家チャーリーが、セレブで反共産主義のジョアンとはみ出し者CIA捜査官ガストと組み、おおらかな人柄と人脈で人類史上最大のプロジェクトを成功させる。一見遊び人だが、実は誰よりも政治家らしい政治家、チャーリーには男も女も惚れちゃうこと間違いなし。主演は、トム・ハンクス、ジュリア・ロバーツ、フィリップ・シーモア・ホフマン。フィリップ・シーモア・ホフマンの化けっぷりに注目。『魔法にかけられて』のエイミー・アダムスの可愛らしさにもため息が。監督は、『卒業』の名匠、マイク・ニコルズ。
2008年05月03日(土) |
スパイダーウィックの謎 |
● スパイダーウィックの謎 監督: マーク・ウォーターズ
出演:フレディ・ハイモア/サラ・ボルジャー/メアリー・ルイーズ・パーカー
かわいいだけが妖精じゃない! 謎の本をめぐって妖精VS人間の戦いが勃発するミステリアス・アドベンチャー
双子の兄弟ジャレッド&サイモン、姉のマロリーは母のヘレンに連れられ、朽ち果てた屋敷にやってくる。両親の仲違いから、母親と子供たちは大昔に行方不明になった大伯父スパイダーウィックの屋敷で、新生活を始めることになったのだ。この家にやってきた直後、壁の裏に何かがいる気配を感じたジャレッドは、さっそく屋敷を探検。屋根裏部屋で「決して読んではいけない」と警告のメモが張られた本を見つけ、思わずページをめくってしまう…。
ジャレッドが見つけた“謎の本”をめぐり、邪悪な妖精たちと姉弟が攻防を繰り広げるミステリアス・アドベンチャー。「決して読んではいけない」本には何が書かれているのか、妖精たちはどうして本を狙うのか、行方不明の大叔父さんはどこに行ったのか…? 次々と登場するユニークな造形の妖精たちと、全編にちりばめられた謎解き要素で、最初から最後まで目が離せない作品。たくさんの魔法や妖精たちの秘密は、大人でもワクワクさせられるはず。主演は、『チャーリーとチョコレート工場』で世界的な人気子役となったフレディ・ハイモア。しかもワンパクなジャレッドと大人しいサイモンという対照的な双子を一人二役で演じており、さすがの演技力を見せつける。
● 紀元前1万年 監督: ローランド・エメリッヒ
出演:スティーブン・ストレイト/カミーラ・ベル/クリフ・カーティスエイミー
ローランド・エメリッヒが描く、遥か昔の未知なる世界
神々の息吹が世界に満ち、巨大なマンモスが大地を揺るがしていた紀元前1万年。山奥の集落で暮らす若きハンター・デレーは、不思議な運命を持つエバレットと惹かれあい、結ばれようとしていた。しかし集落が謎の部族に襲撃され、エバレットは連れ去られてしまう。仲間と共に彼女を追ったデレーは、恐鳥やサーベルタイガー、他の部族と遭遇しながらも、なんとかエバレットの待つ、ピラミッドがそびえる地へとたどり着くが……。
『インディペンデンス・デイ』『デイ・アフター・トゥモロー』のローランド・エメリッヒ監督が描くSFスペクタクル・アドベンチャー。1人の若き狩人が愛する者を助けるために旅を続け成長していく姿を、壮大なスケールで映し出していく。舞台となった紀元前1万年の世界は、CGや大規模なセットを用いて、細かな部分まで克明に創造された。特にマンモスやサーベルタイガーといったクリーチャーの存在感は、とてもCGとは思えないほどだ。スティーブン・ストレイト演じる主人公のデレーが少しずつ勇気を獲得していく姿も清々しい。頭を空っぽにして、驚きと共に悠遠の昔の世界を楽しみたくなる作品だ。
● 魔法にかけられて 監督: ケヴィン・リマ
出演:エイミー・アダムス/パトリック・デンプシー/スーザン・サランドン
アニメのプリンセスが現代のニューヨークで見つけた真実の愛
アンダレーシアで動物たちと暮らす美しい姫、ジゼルは、運命の人と出会い、結婚する事を夢見ていた。ある日、怪物に襲われたジゼルは、エドワード王子に助けられる。お互い一目惚れし、出会ったばかりにも関わらず、完璧なデュエットを披露し、翌日結婚する約束をする。しかし、王子の結婚を喜ばない継母のナレッサ女王は、魔女を送り込み、ジゼルを井戸に突き落とす。なんと、その井戸は、現代のニューヨークに繋がっていた!
『美女と野獣』、『アラジン』など、数多くのプリンセス・ストーリーを生み出してきたディズニーが、全く新しいプリンセスを誕生させた。心優しいアニメのプリンセス、ジゼルが実写の世界に迷い込み、本当の愛について学んでいく。ジゼルは、動物と話が出来、突然ミュージカルのように歌い出し、ピンチを切り抜ける、ディズニープリンセスの集大成といえるキャラクター。しかし、ラストでは予想外の選択をする、メッセージの隠し味がされたファンタジー。主演は、『キャッチミー・イフ・ユー・キャン』のエイミー・アダムス。おとぎ話には欠かせない意地悪な継母を演じたスーザン・サランドンの怪演にも注目。監督は『102』のケヴィン・リマ。
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