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2008年02月26日(火) エリザベス:ゴールデン・エイジ

● エリザベス:ゴールデン・エイジ 
監督: シェカール・カプール

出演:ケイト・ブランシェット/ジェフリー・ラッシュ/クライヴ・オーウェン 


女王エリザベスの葛藤を、スリリングに描く

25歳でイングランド女王に即位したエリザベス。父王ヘンリー8世の遺志を継ぎプロテスタントの女王として即位したが、国内にはカトリック信者が大勢おり、不安と憎悪が渦巻いていた。その頃、ヨーロッパ列強はイングランドを占領すべく狙っており、スペイン国王フェリペ2世はことあるごとに圧力をかけてきた。さらにカトリック派のスコットランド女王メアリー・スチュアートの存在も火種となっていた。

イングランド国王の娘として生まれながら、私生児の烙印を押されたエリザベスが運命を切り開いていく姿を描いた『エリザベス』(98)の続編。女王の座に就いてから果てしなく続く内憂外患を解決しながら“ゴールデン・エイジ”(=黄金時代)を築き、真の女王に君臨する姿を浮き彫りにしていく。その様子をスリリングに、かつ大スペクタクル(クライマックスでの、イングランド海軍のスペイン無敵艦隊との壮絶バトルは見もの)で描きだした。前作に続き、コスチューム・ドラマの絢爛豪華さは踏襲しつつも、ダイナミックな宮廷陰謀ミステリーの醍醐味が満載だ。さらにイングランドの歴史的名所や建築物での撮影が、映画にリアリティを与えている。



2008年02月23日(土) ライラの冒険 黄金の羅針盤

● ライラの冒険 黄金の羅針盤 
監督: クリス・ワイツ

出演:ダコタ・ブルー・リチャーズ/ニコール・キッドマンダニエル・クレイグアレックス 


『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのニューラインが贈る2008年史上最大のスペクタクルファンタジー映画!

イギリス・オックスフォード。だがここは、私たちの世界と似ているようで違う、平行世界(パラレル・ワールド)。12歳の少女ライラ・ベラクアは、一心同体の存在である守護精霊“ダイモン”のパンタライモンといつも行動を共にしている。そんなライラの周りでは子供たちが次々と行方不明になる事件が勃発。ライラはパンタライモンと共に、持ち前の好奇心で捜索に乗り出す。手には真実を指し示す羅針盤。旅の途中で出会う、敵か味方かわからない大人たち。ライラを助ける奇妙だけど勇敢な仲間たち。やがて事態は北極での大戦争に…。

児童文学がかつて獲得したことのなかった権威あるウィトブレッド賞や、児童文学界のアカデミー賞ともいえるカーネギー賞など数々の賞に輝き、いにしえより始まったファンタジー小説の到着点との呼び声高いフィリップ・プルマンの傑作ファンタジーを、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのニューラインシネマが壮大なスケールで映画化する話題作。ヒロインのライラに期待の新星ダコダ・ブルー・リチャーズが扮し、ニコール・キッドマンやダニエル・クレイグなど豪華キャストが脇を固める。監督・脚本は『アバウト・ア・ボーイ』のクリス・ワイツ。(作品資料より)



2008年02月09日(土) ウォーター・ホース

● ウォーター・ホース 
監督: ジェイ・ラッセル

出演:アレックス・エテル/エミリー・ワトソン/ベン・チャプリン 


一人ぼっちの少年がネス湖で見つけた不思議な卵

第二次大戦中のスコットランドの小さな村。少年アンガスは、母と姉の3人家族。戦地に行ったまま連絡が途絶えた父親のことがいつも頭から離れず、寂しい思いをしていた。ある日、ネス湖で青く光る不思議な卵を見つける。家に持ち帰ると、孵化して今まで見たこともない生き物が殻の中から出てきた。恐る恐る自分の手で食べ物を与えると、アンガスを親と思って懐いてきた。アンガスは動物にクルーソーと名づけ、可愛がる。あっと言う間に大きくなったクルーソーをネス湖に放し、大人たちの目を盗んでクルーソーに会いに行くアンガス。ひとりぼっちの二人はいつしか信頼と友情に結ばれるが、そんな平和な日々が突然奪われてしまうことに…。

湖の水面から頭を持ち上げて泳ぐ首の長い動物――。誰でも一度は見たことがある有名な写真だ。スコットランドのネス湖に伝わる伝説の生物の写真は、現在まで世界中で様々な論争を巻き起こしたが、トリックであるという説が優勢だった。関係者からの告白もあり、今では偽装だと信じられている。本作は、この写真から生まれた伝説の生物と少年の心温まる物語。ニセモノ写真の裏側に隠された本物の感動秘話である。主演は、『ミリオンズ』のアレックス・エテル、『ライフ・イズ・コメディ ピーター・セラーズの愛し方』のエミリー・ワトソン、『トゥー・ウィークス』のベン・チャプリン他。監督は、『マイ・ドッグ・スキップ』のジェイ・ラッセル。



2008年01月26日(土) スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師

● スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師 
監督: ティム・バートン

出演:ジョニー・デップ/ヘレナ・ボナム=カーター/アラン・リックマン 


そこは、二度と出られない悪魔の理髪店――

19世紀、ロンドン。フリート街で理髪店を営むベンジャミン・バーカーは愛する妻と娘と共に幸せに暮らしていた。しかし、美しい妻に恋をしたターピン判事の陰謀で、バーカーは無実の罪を着せられ、投獄されてしまう。15年後、妻と娘を奪われたバーカーはスウィーニー・トッドと名前を変え、フリート街に戻って来た。理髪店を構え、パイ店の店主、ミセス・ラペットの協力を得て、ターピン判事への復讐を始める。

『ビッグ・フィッシュ』、『チャーリーとチョコレート工場』など、このところファミリー向けの作品が続いたティム・バートン監督が、『シザーハンズ』以来の朋友、ジョニー・デップと組み、久しぶりにダークでゴシックな世界に戻って来た。18世紀のロンドンに実在したと言われる伝説の人物、スウィーニー・トッドを主人公とした、英国では150年以上のロングランを誇るミュージカルの映画化である。本作もセリフの半分以上が歌という本格的ミュージカルで、ジョニー・デップも見事な歌いっぷりを披露している。共演は、私生活でもバートン監督のパートナーであるヘレナ・ボナム=カーター、アラン・リックマン、ティモシー・スポールら。



2008年01月12日(土) アース

● アース
監督: アラステア・フォザーギル/マーク・リンフィールド

ナレーション:渡辺謙 


46億歳、地球。奇跡の星の、見たこともないドラマを体感する究極のノンフィクション。

50億年前、まだ若かった地球に巨大な隕石が衝突した。この衝突事故は、惑星そのものを23.5度も傾けてしまったが、それは今日の世界と、生命の誕生に重大な役割を果たすこととなった。この傾斜がなければ、現在地球上にある驚くべき多様な地形や、寒暖の極端な差、四季の移ろいはもちろん、生命にとっての条件も揃わなかっただろう。旅をナビゲートするのは、ホッキョクグマ、象、ザトウクジラの親子。北極を基点に、この星を縦断するかつてない旅が今はじまる。

大ヒット海洋ドキュメンタリー『ディープ・ブルー』、驚異的な視聴率をたたき出した「プラネット・アース」シリーズのスタッフが結集。次に挑んだのは、地球丸ごとのドキュメンタリー! 制作に5年、撮影日数のべ2000日、撮影場所全世界200ヶ所以上。最新の撮影技術を駆使し、最高のハイビジョンで描いた映像は圧巻!かのベルリン・フィルのフルオーケストラにのせて出会う命のドラマは、見るものに計り知れない驚きと感動をもたらしてくれる。(作品資料より)



2008年01月11日(金) アイ・アム・レジェンド

● アイ・アム・レジェンド 
監督: フランシス・ローレンス

出演:ウィル・スミス/アリーシー・ブラガ/ダッシュ・ミホック 


地球上最後の男の孤独な闘いを描いた、SFスリラー大作。

2012年、人類が死滅してしまった地球でたった1人、有能な科学者のロバート・ネビルだけが生き残る。彼は究極の孤独と闘いながら、愛犬サムとともにほかの生存者の存在を信じて無線で交信を続ける。太陽の光が消え去ると、いっせいにうごめき出す不気味な影、“ダーク・シーカーズ”の脅威と闘いながら、途切れそうになる希望をたぐり続ける日々。そんなある日、ネビルは、ある驚くべき事実に気づく。

不朽の名作であるSF小説をもとにした、3度目の映画化。ホラー、SF、アクションなど、さまざまな要素がストーリーに取り込まれているが、これまでの作品と違うのは、主人公の繊細な人物描写に重点が置かれているところ。SFというジャンル独特の設定でありながら、観る者は主人公に心から同情し、強く引きつけられる。そんな大役を見事にこなしたのは、主演のウィル・スミス。言葉を使うことなしに、表情や体の動きを通して考えや感情の多くを伝えている。もちろん、誰もいない荒廃したニューヨークの風景、そして肉食性の感染者たちとの戦いなど、緊迫感あふれるアクション・シーンや斬新な視覚効果も満載であるが、本作のもっともパワフルな要素は、主人公の心の動きを細やかに追っているところだろう。SFスリラー大作でありながら、ひとりの人間の心情を丁寧に追っている二面性は興味深い。



2007年11月17日(土) めがね

● めがね
監督: 荻上直子
出演: 小林聡美/市川実日子/もたいまさこ/薬師丸ひろ子 


旅とは、たそがれること。

春の浅い頃、タエコはとある海辺の町の空港に降り立った。大きなトランクを一つ提げて、民宿「ハマダ」に宿をとった。観光する所もない田舎町だが、ハマダの近くには不思議な人々が集っていた。毎朝、浜辺で行われる「メルシー体操」、近所でぶらついている高校教師のハルナ、笑顔でカキ氷を振舞うサクラ。彼らのマイペースさに耐え切れないタエコは、ハマダを出て、町でもうひとつの民宿「マリン・パレス」に移ろうとするが…。

『かもめ食堂』の荻上監督が描いたのは「旅」。都会から一人旅でやってきた主人公が、海以外に何もない田舎町で、ちょっぴり奇妙な人々と交流する事で、自分を見つめていく。『バーバー吉野』など、どこにでもある町と人々を温かく見つめてきた荻上監督。本作では、「旅」をモチーフにして、本当の豊かな気持ちとは何なのかとメッセージを送っている。出演は、小林聡美、もたいまさこという、もはや荻上作品に欠かせない実力派女優に加え、本作から市川実日子、光石研、加瀬亮らが新しく迎えられた。中でも個性派、市川実日子の存在感は格別。この作品をもっと観ていたい気持ちにさせてくれる。キャスト全員、めがねというのもなかなかないかも。



2007年11月04日(日) 自虐の詩(じぎゃくのうた)

● 自虐の詩(じぎゃくのうた)
監督: 堤幸彦
出演: 中谷美紀/阿部寛/遠藤憲一/カルーセル麻紀/西田敏行 


そんなアンタを愛してる!悲劇のどん底ラブストーリー

ひなびたアパートに住むイサオと幸江。イサオは無口な乱暴者で、仕事もせずに酒とギャンブルに明け暮れる。内縁の妻の幸江がラーメン屋で働き生計を立てていた。少しでも気に入らないものが並ぶとちゃぶ台をひっくり返すイサオだが、幸江は彼を心から愛していた。幸江は幼い頃、母が家出し、父が銀行強盗で捕まったという過去があり、自分は不幸の星の下に生まれたのだと思い込んでいた。しかし、幸江が妊娠している事が分かり…。

連載開始以来、多くのファンに支持された業田良家のコミック、「自虐の詩」が映画に。監督は、「ケイゾク」、「トリック」の堤幸彦。酒飲みで無職のイサオと、ひたすら尽くす幸江の悲しくも愛しい愛の物語だ。無口で乱暴な、こんな男のどこを好きになったの?と思ってしまうが、後半でそれが逆転する。不幸を愛する自虐的な女を皮肉った作品ではなく、幸せとは何かと問いかける。主演は『嫌われ松子の一生』以来、薄幸のイメージがついた中谷美紀と、堤監督いわく、「日本一、ちゃぶ台返しがうまい男」の阿部寛。働かない、金はせびるのダメ男イサオだが、見れば見るほど愛おしくなってくる。これも、阿部寛の演技の妙だろう。



2007年10月20日(土) ヘアスプレー

● ヘアスプレー
監督: アダム・シャンクマン
出演: ジョン・トラボルタ/ミシェル・ファイファー/ミシェル・ファイファー 


カラフルでハッピー、誰もがゴキゲン! 史上最重量級(!?)のシンデレラ・ストーリー!

ヘアスプレー企業が贈る、ボルチモアで最高にホットなTV番組「コーニー・コリンズ・ショー」出演を夢見る16歳のトレーシー。ダンスだってオシャレだって申し分ない彼女には、ひとつだけ問題が…。それは、彼女のBIGすぎるサイズ! でもそんなことは一向に気にせず、明るく前向きに生きるトレーシーは、TVショーのオーディションに参加。なんとレギュラーの座を射止め、番組の人気者となるが、美人でスリムなライバル母娘の罠にハマり…?!

『シカゴ』の製作陣が贈る、ノンストップ・ハッピーミュージカル。1987年のオリジナル映画からの2つの伝統ムヒロインは新人を起用すること、母親のエドナ役は男性俳優が演じることムは、今回もしっかり踏襲。ヒロインを演じるのは、1000人以上の中から大抜擢されたシンデレラ・ガール、ニッキー・ブロンスキー。さらにエドナ役には、『シカゴ』への出演を3度断ったジョン・トラヴォルタを、約1年かけて口説き落とした。この母娘2人の息が、不思議なほどピッタリ! 特にニッキーの発散する“幸せ”オーラは強烈で、人種差別というシリアスな問題が顔を出しても、ハッピーな作品の雰囲気はまったく色あせないのがスゴイ。ミシェル・ファイファー、クリストファー・ウォーケンら、豪華な脇役陣も最高!



2007年10月08日(月) 幸せのレシピ

● 幸せのレシピ
監督: スコット・ヒックス
出演: キャサリン・ゼタ=ジョーンズ/アーロン・エッカート/アビゲイル・ブレスリン 


主演キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、完璧主義な女シェフに訪れた人生の転機を描くハッピー・ストーリー!

NYでも1、2の人気を誇る高級レストラン“22ブリーカー”。店の評判を支えるのは、完璧な料理を振る舞う女料理長ケイトだ。厨房でもプライベートでも隙のない彼女に、突然人生の転機が訪れる。たった1人の肉親である姉が事故死し、9歳の姪ゾーイを引き取ることになったのだ。しかも数日ぶりに仕事場へ戻ると、彼女の聖域だった厨房には新たに雇われた副料理長ニックの姿が。今までの規則正しい生活を乱され、ケイトは困惑するが…。

自信と不安、寂しさの間で心揺れるキャリアウーマンを、『シカゴ』でアカデミー賞助演女優賞に輝くキャサリン・ゼタ=ジョーンズが好演。卵料理も作れなかったという彼女は、料理技術とプロ料理人の身のこなしを特訓。動きにムダがなく、凛としたシェフを堂々と演じきった。ライバル心むきだしの彼女を柔和な態度でなだめ、距離を縮めていくニック役には、キュートな魅力全開のアーロン・エッカート。また突然母を亡くしたゾーイ役には、『リトル・ミス・サンシャイン』でアカデミー賞助演女優賞に史上最年少でノミネートされたアビゲイル・ブレスリン。この3人のアンサンブル、画面を彩る料理たち、つややかなオペラの調べと、大人の女性の心をくすぐりまくるハッピー・ムービー!


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