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2006年05月25日(木) 明日の記憶

● 明日の記憶
監督: 堤幸彦(『溺れる魚』『ケイゾク』)
出演: 渡辺謙/樋口可奈子/坂口憲二/吹石一恵/木梨憲武


失われていく記憶の隙間に、生きることの美しさを描いた感動の物語

広告会社の営業マンとして働く雅行は、時に家庭を返り見ないほど仕事に没頭してきた50歳を前に、大きなプロジェクトと娘の結婚を控え忙しい日々を送っていた雅行は、ある日、原因不明の体調不良に襲われる。ミーティングを忘れたり、部下の顔が思い出せず、心配になった雅行は病院を訪れ、医師から「若年性アルツハイマー」の診断を受ける。そんな雅行を、妻の枝実子は献身的に支え、一緒に病と闘うことを決心する…。

私の頭の中の消しゴム』でも注目された「若年性アルツハイマー病」をテーマに、病を背負った働き盛りの男性と、彼を支える妻の絆を描いた感動作品。当たり前だった風景が記憶から消えていく恐ろしさを、渡辺謙が卓越した演技力で見せている。また、辛さを心の内にひた隠しながら、最後まで夫の傍にいることを決めた妻を、樋口可奈子が熱演。監督は、ユニークな映像で独特の世界観を発揮する堤幸彦。複雑な感情表現が必要なドラマで、新境地を開いている。原作は、第18回山本周五郎賞を受賞した、荻原浩の同名小説。忘れてしまうことの恐れと、忘れられてしまうことの痛み、それらを乗り越え、なお笑顔を見出していく夫婦の姿が、深く心に残る。



2006年05月06日(土) かもめ食堂

日本人3人の女優さんの飾ってなさが自然ですごく良い。
もちろんフィンランド人の方たちもすごくいい味出してた
あと出てくる雑貨、食器、インテリア、洋服、そしてフィンランドの風景
何もかもがステキに見える
かもめ食堂。それは、フィンランドのヘルシンキの街角にある食堂です。
こころをこめた「いらっしゃいませ」と、おにぎり。
毎日ふつうで、おいしくて、小さいけれど堂々とした
日常的なようでそうでない、不思議な物語が始まります。
● カモメ食堂
出演: 小林聡美/片桐はいり/もたいまさこ


フィンランド、ヘルシンキの街角でオープンした小さな食堂。主は日本人女性のサチエさん。メインメニューはおにぎり。でもお客さんはなかなかやってきません。サチエさんは扉が押される日を待ちながら、食器を磨き続けます。ある日、ついに初めてのお客さんの青年トンミがやってきました。日本かぶれの彼に、「ガッチャマン」の歌詞を聞かれたサチエさんは出だししか思い出せません。続きが気になって仕方ないサチエさんは、カフェで見かけた日本人女性に声をかけるのでした。



2006年05月04日(木) アイス・エイジ2

● アイス・エイジ2
出演: 山寺宏一(マンモスのシド)/太田光(ナマケモノのシド)/竹中直人(サーベルタイガーのディエゴ)


世界で大ヒットを記録したあの『アイスエイジ』の仲間たちが帰ってきた!

温暖化が進み、氷河期(アイス・エイジ)が今終わろうとしている。氷の世界から水の世界へと移る中、ウォーター・スライドや波のプールがある公園は、日光浴をしている動物たちでいっぱい。われらがヒーロー達、マンモスのマニー、ナマケモノのシド、サーベルタイガーのディエゴも暖かくて氷が溶け出した世界の恩恵を存分に受け、新しい世界を楽しんでいる。しかし、そのうちにヒーロー達は、温暖化には1つの重大な問題があることに気づくのだった。多くの氷が溶けることによる、間近に迫った大洪水。彼らが楽しく暮らす世界の隣には、明日にも決壊しようとする、まわりが薄い氷だけになったダムがあった…。



2006年04月21日(金) 子ぎつねヘレン

● 子ぎつねヘレン
監督: 河野圭太
出演: 大沢たかお/松雪泰子/深澤嵐


北海道を舞台に、目と耳が不自由なキタキツネを育てる少年と家族の絆を描く感動の物語。

ある日少年は、ひとりぼっちの子ぎつねに出会った。待ち望んだ春の陽射しを浴びて緑に輝く北海道の大地で…。母ぎつねの姿はどこにもなく、子ぎつねは道端にうずくまったまま動こうとしない。少年は、そんな子ぎつねを思わず抱き上げる。東京から引っ越してきたばかりの少年の名は太一。カメラマンとして世界中を飛び回る母・律子に置いていかれ、たった一人で北海道の森の動物診療所に預けられた自分に、ひとりぼっちの子ぎつねの姿を重ねた太一は、思わず話しかける。「お前のお母さんも自由人か?」

妻を亡くして以来、太一が来るまでは中学生になる娘の美鈴と二人暮らしだった動物診療所の獣医・矢島は、律子の恋人だった。矢島と結婚するつもりでいる律子が、ひと足先に8歳の太一を未来の父親に委ねたのだ。



2006年04月09日(日) プロデューサーズ

とにかく落ち着く暇のない映画だった。
面白いのだが、日本のユーモアセンスと少し食い違う場面も多し。
シカゴが上寿司ならこちらは盛り合わせ寿司って感じ。
● プロデューサーズ
監督: スーザン・ストローマン
出演:ネイサン・レイン『バードケージ』/マシュー・ブロデリック/ユマ・サーマン『キル・ビル』/ウィル・フェレル『奥さまは魔女』/ゲイリー・ビーチ


これぞブロードウェイ、ミュージカル!!トニー賞史上最多受賞記録を樹立した傑作ミュージカルが、舞台オリジナルキャストで映画化

最低のミュージカルをプロデュースせよ!? 1959年のニューヨーク。落ちぶれた大物演劇プロデューサー、マックスの事務所に会計士のレオが訪れた。帳簿を調べたレオが、ショウがこけたほうがお金が儲かるという摩訶不思議な事実に気づいたことで、マックスのやる気が充満。レオを巻き込み、大金をせしめようと、初日=楽日を目指す史上最低のミュージカルのプロデュースが始まった! そしてまたとない史上最低の脚本「春の日のヒトラー」が見つかる。

傑作ミュージカルの映画化で話題の本作だが、実はもともと映画作品。メル・ブルックス監督・脚本でアカデミー賞のオリジナル脚本賞受賞、助演男優賞ノミネートに輝く同名作品がオリジナル。映画→ミュージカル→ミュージカル映画、という軌跡を辿っている作品なのだ。ミュージカルは01年度、トニー賞史上最多受賞の12部門を独占。今回の映画化では舞台版の演出家が監督し、主演のネイサン・レイン、マシュー・ブロデリックを含め、オリジナルキャスト4人が出演。見事なチームワークを見せる。新たに加わったユマ・サーマンとウィル・フェレルも抜群の存在感を発揮。ブロードウェイミュージカルをそのままスクリーンに移したような、歌を口ずさみながら映画館を後にしたくなる楽しい出来だ。



2006年03月12日(日) エミリー・ローズ

ガラガラ状態を予想してギリギリに行ったら・・・
意に反してけっこう入ってて、常時指定の最後列通路側が空いてなかった
始めてであります。映画へは1人で行くので、必ず希望の席が取れたのに・・・

それほどみんな興味があったのか・・・
悪霊の存在を信じるのか・・・実話ということも興味深い。
日本でも祈祷してもらって病院へも行かず、クスリも飲まず
とうとう亡くなってしまった子供のことが
つい先日マスコミで騒がれたばかりである。
しかし半分くらいは難しい裁判の場面なので、
睡魔には勝てず時折・・・・^^;

● エミリー・ローズ
監督: スコット・デリクソン
出演: ローラ・リニー/トム・ウィルキンソン/ジェニファー・カーペンタ


実話をもとに、“悪魔の存在”に迫る法廷サスペンス

ある日、エミリー・ローズというごく普通の女子大生が突然、激しい痙攣を起こした。何かが取り憑いているのではないかと思った彼女は、ムーア神父に悪魔祓いを頼むのだが、その甲斐なくエミリーは命を落としてしまう。果たして彼女には悪魔が取り憑いていたのか、それとも単なる病気だったのか。過失致死で起訴されたムーア神父の裁判が始まる。やがて彼は、女性弁護士・エリンにエミリーの身に起こったことを語り始めた…。

実際にアメリカで起きた事件をもとにした法廷サスペンス。最初はホラー映画の様相を呈しているが、映画の半分以上は法廷と証人の証言を回想的に表現している。エミリー・ローズは病気(精神病)だったのか、それとも悪魔に憑依されていたのか・・・。つまり、医療を拒否し悪魔祓いに専念、結果的にエミリーを死に至らしめた神父の行動は罪になるか、どうかという息詰まる論争が展開されるのだ。多分に宗教とも関わってくる“悪魔の存在”論争を正面から描いた本作が、日本でどのように迎えられるかたいへん興味深い。



2006年03月04日(土) ナルニア国物語 第一章:ライオンと魔女

ナルニア国には、人間語をしゃべる動物や、
見たこともない半人半獣の生物たちがたくさん住んでいる。
そしてここにはある予言があり、それによると、
いつか現れる人間たちが、白い魔女(ティルダ・スウィントン)
によってもたらされた100年の冬を終わらせ、

ナルニアの救世主となるという。かくしてこの、
どこにでもいそうなひ弱な子供たち4人は、ナルニアの王、
アスランのもと、白い魔女と対決することになる。

● ナルニア国物語 第一章:ライオンと魔女
監督: アンドリュー・アダムソン(『シュレック』)
出演: ジョージー・ヘンリー(子役)/ウィリアム・モーズリー(子役)
ティルダ・スィントン


扉の向こうで、運命の戦いが始まる。

第二次世界大戦下のロンドン。ベンジー家の4人兄妹は、疎開のため、田舎の古い屋敷に預けられる。長兄のピーター、長女スーザン、次男のエドマンド、そして、無邪気な末っ子のルーシーは、屋敷の中で静かにするように、と女執事に厳しく言われる。しかし、遊び盛りの4人は、言いつけを破り、怖い執事に見つからないように、屋敷中に隠れる。末っ子のルーシーが隠れた部屋には、衣装ダンスがあった。扉を開けるルーシー。すると、そこは一面に雪が降り積もる森だった。衣装ダンスは、別の世界への入り口だったのだ。

『ナルニア国物語』は、英国人作家、C.S.ルイスが1950年に発表した、全7巻からなるファンタジー小説である。神秘の国、<ナルニア>の2555年間の物語を、壮大なスケールで綴った年代記で、トールキンの『指輪物語』(『ロード・オブ・ザ・リング』の原作)と、英国ファンタジーの双璧を成している。この壮大な世界観を映像化するのは、困難とされてきたが、最新のテクノロジーを屈指し、映画史上、最高のイマジネーションが完成した。長い物語は、3部作で構成され、その第1章が、この春公開される。監督は、『シュレック』シリーズのアンドリュー・アダムソン。注目のライオンの声を、リーアム・ニーソンが重厚に演じている



2006年01月29日(日) オリバー・ツイスト

● オリバー・ツイスト
監督: ロマン・ポランスキー
出演: ベン・キングスレー/バーニー・クラーク/ハリー・イーデン


少年の善良な心が流転の人生に奇跡をもたらす 19世紀の英国。救貧院に連れて来られた、オリバー・ツイストは、粗末な食事に腹をすかせた孤児を代表してお粥のおかわりを要求し、追放処分になる。一旦は葬儀屋に奉公するが、不当な仕打ちに耐え切れず逃げ出してしまう。行く当てもない天涯孤独な身の上では、目の前に延びる街道を遥かロンドンまで、目指すしかなかった。7日間歩き通して、大都会に辿り着いたオリバーは、スリの少年に拾われ、食事と寝床にありつけるからとフェイギンという男に引き合わされる。
これまで何度も映像化されてきた、文豪ディケンズの名作に21世紀の今、ロマン・ポランスキー監督が緻密かつ大胆に挑戦した。ひたすら無力だが、無垢で善良な主人公像は、前作『戦場のピアニスト』にも通じる。愛されたことがないゆえに、どんな小さな親切も心に刻み、たとえ悪党であっても、自分を受け入れて面倒をみてくれたフェイギン(ベン・キングスレー)の恩義を忘れないオリバー。大抜擢された青白き少年バーニー・クラークがほろほろと静かに、涙を流して哀れを誘う。魔法使いや派手な仕掛け抜きでも、辛辣な批評性とユーモアを交えて人間性の本質を描く物語そのものに力があれば、時代を選ばず観客の心を掴むことができるのだ。



2006年01月28日(土) THE有頂天ホテル

主役級が勢ぞろいしたキャストや、
ホテルのフロアを丸ごと再現したセットの豪華さは、
間違いなく邦画最大級。しかし、これだけの
ヒトとモノを揃えながら物語はしょっちゅう横道にそれ、
その都度ナンセンスなギャグを挟みながら、
だらだらユルユルと進んでいく。

舞台劇によくあるくだけた構成で、いかにも三谷作品らしい。
要するに、「何も考えず、楽しく笑って帰ってね」
というわけだが、このノーテンキさ、テンポの良さや
抑揚のあるストーリー!のんびり観ることが出来る♪
(超映画評論より)

● THE 有頂天ホテル
監督・脚本: 三谷幸喜
出演: 役所広司/松たか子/佐藤浩市/香取慎吾/篠原涼子


三谷幸喜の監督第3作は、オールスターキャストで贈る<グランド・ホテル形式>ドラマ

物語の舞台は大晦日の大ホテル。そこに集ったそれぞれの人々に起こるそれぞれのハプニング。彼らに、幸せな新年は訪れるのだろうか?“ホテルアバンティ”の副支配人である平吉はなんとか今日、大晦日を無事に終えたいと願っていた。しかしなぜだか総支配人は行方知れずになり、ホテルにはワケありの人物たちが続々集結。彼の願いもむなしく、トラブルばかりが発生していく。おまけに別れた妻と遭遇。働いていると言えなかった平吉は、授賞式に呼ばれて来たのだと嘘を付いてしまうのだった。

現在、日本で最も支持されていると言っても過言ではない脚本家、三谷幸喜。監督としてもたぐいまれなる才能を見せる彼が、『ラヂオの時間』『みんなのいえ』に続き3作目となる極上のエンターテイメント作品を完成させた。高級ホテルで繰り広げられる物語は、三谷お得意の群像劇。気になるキャラクターがこれでもかと登場し、さまざまなドラマを展開させていく。畳みかけるような怒濤のストーリーに翻弄される登場人物たちに、素晴らしいキャストがズラリ勢揃い。ホテルの副支配人、平吉役の役所広司をはじめ、松たか子、佐藤浩市、生瀬勝久、伊東四朗など舞台経験豊富な役者も多く、三谷脚本を十分に活かせる豪華な面々がそろった。多彩なカメラワークも見もの。



2005年12月19日(月) キング・コング

3時間15分という長編!
初代キングコングからずっと観てきたが、コレはすごい!!
キングコングのいる島へ着くまでがちとかかりすぎだが
島ではジュラシックパークも真っ青!!

ゴリラの動きを忠実に守って、
細部に気を使ってるキングコングだった
☆ Bravo!!

● キング・コング
監督: ピーター・ジャクソン
出演: ナオミ・ワッツ/ジャック・ブラック/エイドリアン・ブロディ


キング・コングが帰ってくる!!

時は1930年代、スマトラ近くのジャングル。そこへ伝説と呼ばれるゴリラの調査にやってきたのは、野心的な冒険家であり、ドキュメンタリー作家でもあるカール、売れない女優のアン、そして仲間たち。彼らは巨大なジャングルで、伝説のゴリラ=キングコングを発見する。コングの調査を進めるにつれ、彼らの探究心はとどまることなく、ついには、コングをニューヨークに連れて帰ることに。それから、コングの運命が変わり始める…。


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