てめえの親父は、春になると語学が勉強したくなるようだ。これは昔からで、いつも4月になると、英語だの中国語だのハングルだののラジオ講座のテキストを買いこんでは、せっせとラジオを聴いていた。
しかしどうしても仕事の都合などで聴きそびれるときがある。そんな時は再放送を聴ければよいのだがそれもうまく時間が合わないことが多く、仕方がないのでラジオを録音することになる。
録音したら時間を作って順番に聴いていけばいいのに、なかなかそういうわけにもいかずに5月に入るころには録音したテープだけがどんどん溜まっていく。
6月になるともう録音することもなくなり、年間購入を決め込んだテキストだけが溜まっていく。毎年の風物詩であった。
そしてまた春になると彼はやる気を見せる。まあ好きにしてくださいって感じ? そして結局英語も中国語も全然ものにならなかった。
そんな彼が「よーし今年は英語を勉強するぞ!」と言いだしたのが去年の春。まあ気持ちはわからんでもないが、短期記憶障害のある彼が英語を勉強することにどれだけの意義があるのだろうか。途方に暮れて母や妹に相談したが「べ、勉強? 短期記憶できないのに? まあ自分ではそこの部分が理解できないだろうし好きにさせたら? 脳みそのリハビリにもなるかもしれないし」などと笑い転げた。
笑えないのはてめえの方で、まあ気の済むようにしてもらおうと英語を勉強してもらうことにした。
「ほな、テキスト買いに行かないと!」とノリノリ(死語)の親父。本屋に連れて行ってくれと言いだしたのだが、彼を本屋に連れていくのはあまりにデンジャラスなので再び途方に暮れた。
仕方がないので、いくつか見繕ってテキストを購入。さっそくノリノリ(死語)で予習を始める父。あまりに楽しそうなので、思わず幸せな気分になってしまいテキストを年間購読してやったぜ。ワイルドだろ?
ラジオも古かったので新しいのを購入した。すると「録音したいのでテープを買ってくれ」とのご希望あり。いやあなた、録音する必要ある? 本放送も再放送も好き放題聴けまっせ。それでも頭に入らなかったら…(以下省略)と言いたくなるのをぐっとこらえて「おっけー」とてめえはテープを買う旅に出ました。
しかし今どきカセットテープ。予想通り量販店には置いておらず、いくつか店を回って途方に暮れた。時代はMDを超えてiPhoneの時代でっせ。はーどでぃすくにろくおんじゃなくってろくがするじだい。おお思わず平仮名になってしまったぜ。
そんなてめえに朗報を届けてくれたのは100円均一の店だった。たまたま入った100均の店に、たまたま置いてあったカセットテープ。その場所が光り輝いて見えたのは果たしててめえだけだろうか。
そんなわけでカセットテープを2本購入。去年の話なので、しめて210円。量販店には置いていなかったそのテープを、てめえは大事に持って帰った。
さてそんな親父。さっそく録音して、音読するする。ある日帰宅するとノリノリ(死語)の親父の横で困惑するヘルパーさんがいた。すみません、言ってきかないものですから、とてめえはなぜか言い訳した。
さていつもの如く、5月には2本のテープがいっぱいになり、6月には音読の声も消えた。親父の部屋には年間購読しているテキストが積み上げられていった。
時は流れて昨日の話。いつものように、呆けた親父と二人散歩をしていた。春の陽気に包まれ、油断すると暴走する父を宥めながら人気の少ない道を選んで散歩をする。
突然彼は立ち止り、言った。
「英語勉強したいねん!」
な、なんだってー! あほかーざけんなよ(以下自己規制)と叫びたい気分をてめえは良く抑えた。
ええとあのう、去年も同じことをおっしゃりましたっけ?
あれ? そうか? 勉強してへんで!
そう、勉強はしていない。ただし勉強しようとはしただろう? とてめえは言いかけた。
「やし、テキスト買いに本屋に行きたいねん!」
あっきさみよー。今年も年間購読した方が良いのか? もうええわ。
うーん、思うように書けない。「とりあえず一本書く」というのが本当に大事だと思う。並行して2本考えているのだが、何とか書き進んでも数行で立ち止まる。そして前に書いた文章との整合性をチェックする。思うがままに書き連ねるなんて天才の業でしかありえないということがよくわかるわ。徒然なるままに書き連ねるのは。
しかし何でそこまでして書こうと思うのだろうか。ということを思う。結局は自分の存在についての問題なのだろうと思う。今の仕事を続けていれば収入的にも問題はなく、それなりのステイタスもあり十分な人生は歩めるはず。なぜそこから外れようとしているのかということは、正直理解されないような気がする。まあええわ。
マー君のMLB初日。やっぱり気になってしまい、仕事前のわずかな時間だったがテレビでチェックしてしまった。てめえはカナダの国歌を聴いたあたりで時間切れになって出勤したが、そもそもトロントの球場を見た時点で涙が止まらなかった。あの懐かしいロジャーズセンター。そこでマー君が初めてMLBの舞台に立つ。外野にはイチローがおり。ほんまに夢みたいだった。自分がトロントにいたころからは全く想像がつかないぜ。
「鴨川ホルモー」
学生時代を強く思い出す。京大生以外には理解されそうもないこの作品が世間に受け入れられたということは、ある程度学生時代の共通の思い出につながるものがあるのだろう。でも京大生だったら100%以上楽しめる作品だと思う。久しぶりに観なおしたが、既視感に溢れてヤバかった。
毎日午後からは組織学の実習である。
組織学とは何をするのかというと、人間のいろんな器官の組織のプレパラートをひたすら見て、それをスケッチしていくのである(ちなみに今日は男性生殖器であった)。したがって、実習中はひたすら孤独である。
と、言うほどのものでもないのだが、ふと実習しながら音楽を聴くのもいいのではないかと思い、今日はMDウォークマンを持参して実習に臨んだ。
家から適当にMDを持ち出してきて、それを聴きながら実習していたのだが、これがすこぶる調子がいい。気持ちよくスケッチを続けていると、イヤフォンからaikoの「カブトムシ」が流れた。
どうもこの曲を聞くと一年前に過ごした風景を思い出してしまう。
この一年間で、てめえの周りの風景はずいぶんと変化した。一年前、てめえは学生ではなく植木屋のしがないアルバイトであり、日々持ち歩いていたのも携帯電話ではなく、もはや絶滅しかけているポケベルであった。
植木屋の仕事は過酷であった。まあ、楽な仕事ってのもそうそうないとは思う。剪定となると、高さが優に10mを超えるであろう木にも登って、命綱だけを頼りに枝を落としていく。そうして、雑然とした木が見事に整えられていくのだ。
てめえらのような下っ端は、ひたすら落ちてきた枝を拾ってトラックに積んでいく。枝といっても、大きなものはもうそれだけで「木」である。
一応ヘルメットをかぶってはいるのだが、当たると衝撃で腰が砕けそうになる。大きくて運べないときは、すぐにのこぎりで運べる大きさに切ってやるのだ。ぐずぐずしているとすぐに親方の怒号が飛ぶので、枝を切ると両手いっぱいに抱えてすぐにトラックへと走らなければならない。
汗は滝のように噴き出て、降りそそぐ木の粉は体中にまとわりついてくる。持参する2リットルの麦茶はすぐになくなってしまう。毎日がこれの繰り返しであった。
そんなある日、いつものように現場に行くと 「おい、木、登ってみるか」 と親方に言い渡された。
驚いたが、この世界では親方の言葉は絶対である。 返事を聞く前に、親方はてめえに新品ののこぎりと命綱を渡した。 いいのかバイトにそんなことさせて? しかし親方の命令は絶対なのだ。 そうしててめえは剪定技術を学ぶ事になった。
てめえが親方に選ばれた理由は、おそらくバイトのくせに、まるで職人であるがごとく足袋を履き、手甲を絞めていたからであろう。まず形から入るのは基本だが、それが親方に認めてもらえたということだったようだ。
とにかく、まずは木に登らなければ始まらないので、慣れない手つきではしごを木に立て掛けた。
登ってみると、上から感じる高さは思っていたよりも全然高かった。おまけに登ったときに加わった力で、木全体が少しゆらゆらと揺れている。で、頼り甲斐のありそうな枝に足をのせたが、体重をかけたら折れそうだ。
ここでびびったらおしまいである。 思い切って上のほうにある枝をつかみ、体重をかけた。 そうしている間、親方が下からてめえをじっと見ていた。
さて、どの枝を落とせばいいのだろう。 これがまるで分からない。 登る前に親方から簡単なレクチャーを受け、大体の目安をつけて登ったつもりだったのだが、実際に中から見てみるとどの枝を切るつもりだったのかまるで分からないのである。
「はよ切ってまえ!」 下から親方の怒号が飛ぶ。
それからは無我夢中であった。 気がつくと隣に親方が登ってきており、怒鳴られながら剪定をした。 ぼろくそに怒鳴られたのは理不尽だと思ったが、職人になれたような嬉しさがそれに勝った。
植木屋では、いろんなことがあった。
最初に剪定をしたプラタナスの枝は、とても素直にのこぎりを受け入れてくれた。
楠は、枝を切ったときになんとも言えないいい香りがして、本気で惚れてしまった。
イチョウを剪定したときは、こっそり銀杏をポケットに詰め込んであとで異臭に悩まされた。
現場には、親方とは別に他の会社から来ている現場監督がいるのだが、監督には真剣に 「おまえバイト辞めて職人目指さへんか?」 と誘われた。彼はてめえが学生アルバイトだとは知らなかったらしい。 大変光栄であると思ったが、てめえが目指しているのは別の道なので丁重に断った。
隣の木で剪定をしていた職人の載っていた枝が作業中に根元から折れて、重傷を負われたこともあった。慌てて飛ぶように木から下りてその人のところに駆けつけたが、親方から 「もうすぐ救急車がくる。おまえは自分の仕事をしろ」 と言われた。再び木に登りながら震えていた。 もしかしたらてめえが剪定していたかもしれないのだ。 その方は腰の骨が砕けたらしいが、数ヶ月後に無事植木屋に戻ってきた。
他の造園会社に職人として派遣されたこともあった。 親方に、いいのですか? と聞いたら、頑張ってこいと励まされた。 その現場では、一人前の職人として礼を尽くされた。 まさか「実はバイトです」なんて言えるわけがない。 この場を借りて謝っておこう。
すみません。実はしがないバイトでした。
ただ、要求された仕事だけは、きちんとこなしたつもりである。 その会社には、それからもたびたび手伝いに行った。
そのような植木屋の日々を送っていたとき よくラジオから流れていたのが「カブトムシ」だった。 休憩しているときや昼飯を食べているとき。 また剪定の合間にコンビニでトイレを借りたときなど。 そういった風景が、この曲を聞くたびに昨日のことのようによみがえってくる。
朝になると、今日こそ辞めてやると思い 昼には次の木をどう剪定しようかと考えを巡らし 夕方には仕事を無事終えた充実感でいっぱいだった。
親方は何を思っておれに剪定技術を教え込んだのかは知らないが 「プロ意識」だけは確実に学んだように思う。 それが何であるかは、うまくは説明できないのであるが。
今年の春にあった平等院の庭園工事を最後に、てめえは植木屋を辞めてまた学生に戻った。 いろんな植木屋から選ばれた平等院工事のメンバーの末席に加えて頂いたのは、てめえの一生の誇りである。
2014年04月01日(火) |
桜の咲く季節/スワロウテイル |
どこまでも青い空の下 満開の桜の花が川べりの道に並ぶ。
まだ子供のころは、桜の美しさを理解できなかった。 「死体が埋まっているから美しい」だなんていうよりも 酒臭いオヤジたちが好むものという認識だった。
自分が年をとり、今ようやく理解できる。 ソメイヨシノのない沖縄に住んでいたからというのもあると思う。 桜の美しさは、きわめて日本的だと思う。
雲のほとんどない、青一色の空を見上げると まぶしいばかりの太陽の光を浴びて、純白に映える桜の花 今日のこの桜の美しさを、私は死ぬまで忘れない。
Huluに大好きな「スワロウテイル」が入っているので、時間があるとつい観てしまう。何度見ても全く飽きない、たぶん日本映画(典型的な日本映画では全くないが)の中で最も好きな映画。
さまざまな人種や言語を混ぜ込んだ無国籍な世界観も秀逸だし、キャラの作り方も素晴らしい。退屈なところの全くない脚本も、時折セピア色に染まる画も、音楽も何もかもが美しい。Charaの歌声も。
何と今はありがたいことに、youtubeで検索したら映画そのものが最後まで観ることができる。ただし英語の字幕付きで、英語のセリフはそのままになっているのでおそらく外国で発表したバージョンなのだろうと思う。編集もちょっと違うし、これはこれで新鮮に楽しめた。
そして何より、世界で最も素晴らしい「My way」が聴けます。続いて「Mama's alright」に続くのも素晴らしい。
最後のランのフェイホンに対する弔砲を聞くといつも涙が出てしまう。そう、フェイホンは人生を戦い抜いた戦士だったのだ。
Charaが出た映画は、この「スワロウテイル」と「Picnic」のみ。いずれも岩井俊二監督の作品で、どちらも素晴らしい。「Picnic」では共演した浅野君と結婚する出会いになったのだが、残念ながら二人は離婚した。この映画もなんとYoutubeで観ることができる。なんてすごい時代になったものだと思う。
さて、実はここまでで、予め考えていた「行きたいところ」をあらかた行ってしまったのだ。どうする? と弟に尋ねてみたが、何もプランはないとのこと。
じゃあ午前中はぶらぶら街歩きして、昼から淡水にでも行こうかということになった。
そんなわけで、午前中はぶらぶら街歩き。なんとなくお寺にでも行こうかということになり、龍山寺へ。てめえはベタに世界平和を祈った。
お守り売り場はお土産にするのかお守りを求める日本人の日本語が飛び交っており、売り場の人も日本語で応対していた。逆に線香売り場は台湾人ばかりだったのが印象に残った。
そこからぶらぶらとひたすら歩いた。実はお目当てのお茶屋があったのだがなぜか閉まっていた。特にお茶に執着していたわけではないので、またさらにぶらぶらと歩いた。
昼前になりさすがに腹が減って来たので、牛肉麺の店に入る。弟はあっさりスープを、てめえはピリ辛スープを選んだが、いずれも意外とあっさりしていた。うーむ、日本のラーメンスープは意外と複雑な味なんだなあと思いを馳せてみたぜ。
牛肉麺屋で料理を待っている間に、kindleに入れてあったガイドブックを見ていると「猫空」なる場所を発見した。なんでもロープウエーに乗っていくところで、そこには茶畑とお茶屋があるらしい。お茶屋さんは、自分の畑でとれたお茶を出すらしい。
朝にお茶屋さんにふられていることもあり、ちょっと興味を持った。弟も「淡水は前にも行ったから、そっちの方が興味ある」とのこと。というわけで、予定変更。
その後また周辺をぶらぶら。アニメイトに行きたいと弟が言うのでアニメイトに行ったが、日本から輸入したものばかりで全然面白くなかったそうだ。
その後牛肉麺に続いて発見した麺屋で連食。笑 なんせ、凄い行列だったのだ。整然とした行列にてめえもよく並んだ。その店「阿宗麺線」の麺は、カツオ出汁がぷんと効いてとても旨かった。これはなかなか面白く当たりだった。
それからMRTに乗って、「猫空」を目指した。MRTに乗って終点の「動物園」まで行き、そこからロープウエーに乗る。このロープウエーが3kmくらいあり、のんびりと台北の空旅? を楽しむことができた。
さてこの猫空に行くまでだったが、ものすごい人だった。それも観光客らしき人はほとんどおらず、おそらく皆台北の人だったと思われる。そう、猫空は、地元の台北っ子が週末を楽しむために行くところなのだ。
ロープウエーの旅を楽しみ、猫空駅に着く。空からは下に臨む茶畑が見えたが、駅から降りたらたくさんのお茶屋さんがあった。それぞれの店は結構離れているので、駅からバスも出ていた。
しかし我々は特に行き先も決めていないので、適当にぶらぶら歩くことにした。
駅からは道路が3方向に分かれていたので、適当に道を選び歩き始めた。山の上の空気は澄んでいてとても気持ち良く、のんびりした雰囲気もとても良い。これはなかなかいいところに来たかもしれない。
しばらく歩くと、お茶を飲ませる店やレストランなどがぽつぽつ道端に並ぶ。
てめえらも適当な店に入り、お茶にすることにした。ここ猫空は鉄観音が有名らしいので鉄観音を注文しようとしたのだが、てめえらが入ったお店は英語も日本語も通じなかった。店の人が紙とペンを持ってきてくれたので何とか注文は通ったのだが、よく考えてみればそれが外国旅行としては当たり前なんだよな。
そんなわけでしばしお茶を楽しむ。お店の人は、7煎目まで楽しめると言った(様な気がした)。
1煎目。香りは強いが旨みはいまいち。 2煎目。香りも旨みも強い。 3煎目。香りは落ち着き、旨みがより強い。てめえはこの3煎目が一番好きだった。 4煎目。また違う旨みがあり、しっかり旨い。しかし弟は「もうおなかたぷんたぷんや」と早くもリタイア。笑 5煎目。二人分頂きました。笑 6煎目。まだ旨み十分だったが、てめえもリタイア。笑
その後台北市内に戻る。鉄観音を山盛り飲んだので、尿意が半端ない。笑
そのあと市内をぶらぶら。気が付くと夜になっていたので、レストランを探したが、てめえがあらかじめリストしていた店はどこも予約でいっぱいだった。土曜日の夜だから当たり前と言えば当たり前ですね。いろいろ行きたい店はあったが、これは今度の宿題にしましょうね。
そんなわけで、弟のリクエストで初日とは別の夜市へ。ここは以前に訪れた通りの昔ながらの夜市で、お酒もなく猥雑な雰囲気が残っていた。
仕方がないので近くのコンビニでビールを購入し夜市を歩いた。しかし人も多く、ゆっくりできないのがどうにも落ち着かない。お酒もないし、なんだか盛り上がらず。弟は弟で好きなものを食べていた。しかし彼は台湾に来てからよく食べる。
夜市を堪能し、ぶらぶらと街中を歩いた。
とある土産物屋さんの前に、大きなバスが止まった。バスの中から日本人観光客がどっと吐き出され、土産物屋の中に消えていく。外から見てもあまり面白そうな店ではなく、その観光客団体以外の客はいなかったことから、おそらくツアーで強制的に連れて行かれる土産物屋だろうと思った。
安いツアーではえてしてこういうことがある。客は安くで旅ができる代わりに、ツアー主催者と結託しているお店に連れて行かれる。そこで買い物をしなくても全くいいのだが、何か買ってしまうのが観光客の性というものか。
てめえ的にはそういった店には全く欲しいものもなく値段も観光客値段のことが多く、したがって単なる時間の無駄なので、そういった土産物屋のおまけが付いてくるツアーはよほどの理由がない限り避けるようにしている。まあそもそもツアーで旅行しないけどな。
ぶらぶら歩いていると、「牛肉料理の店」を発見した。てめえは夜市であまり食事していなかったし、弟も小腹がすいていたようだったのでここで食事することにした。今回の旅行でほぼ唯一「適当に入った店」となったが、意外とここが当たりだった。というか、台北では食に関してはほとんど外れがないかもしれない。
ここでいろいろ牛肉料理を頂いた。もちろんビールもあり、ゆっくり食事できたのが良かった。やっぱり食事にはお酒がないとさみしいね。
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