解放区

2012年04月28日(土) 真夏日

4月の初めには雪も降っていたというのに、一転していきなり温度上昇し何と真夏日になってしまった。まあ寒いよりは暑い方がましだ。これは南国生活及び加齢のせいだろう。どちらかというと後者が大きい気がする。

今までは寒さはむしろ平気で、暑くなるとたちまちばてていた。というわけで夏が大嫌いで、温度が下がってくる秋が一番幸せな季節だったが、今後は逆だな。今年の冬はとても長かったような気がするし、暑いのはもう平気だと思う。人間は熱帯の動物なのだということを再認識した。


以前は、とてもしんどい時に観る映像が決まっていた。ERの第1話、フルモンティのラスト、及びモダンタイムスのラストだ。今でもこれらを見ると、あのしんどかった時の思い出が走馬灯のように蘇る。







ちなみに今のマイブームは、会津小鉄会六代目の盃DVDだ。もちろん非売品で、とある人からいただいたものなのだが、このとある人もどこから入手したのか明かしてくれなかった。てめえの予想では六代目自身からもらったのではないかと思っている。

ここには日本の形式美というか様式美がしっかりと詰まっている。無駄は一切なく、とにかく最初から最後まで美しいのだ。任侠界の一面を見せられた思いで、この方々が単なる反社会的集団だと思っていると見誤ってしまうのではないかと思う。



2012年04月27日(金) 父休む。

毎朝起床すると、父の朝食を支度する。ちなみにてめえは健康と美容のために朝食を食べないが、これはまた別の機会に詳しく書こうと思う。さらに言うとてめえの主義は人には押し付けないことにしているので、朝食真理教徒の父にはお望みどおりがっつり朝食を用意する。

朝食の準備ができるころにヘルパーさんが来てくれるので、あとはお任せして自分の支度をする。ヘルパーさんには食事の介助(と言ってもちゃんと食べるか見守るくらいだが)をしていただき、その後薬を飲ませていただき、歯磨きなどの見守りをしていただく。てめえは支度ができると出勤。あとは送迎などをお願いしている。

今朝は食事の支度をしてからヘルパーさんに後をお願いし、てめえの支度をして仕事に行こうと父の部屋をのぞいたら、父はまだ眠ったままでヘルパーさんが困った顔をしていた。

「一度起きられたのですけど、食事も普段と違ってゆっくりで、食べ終えたらすぐに布団に入られて…」と。頭が痛いとの訴えもあったと。

父に、頭痛いの? と聞くが反応なし。風邪でも引いたのかと体を触るが熱感なし。昨晩の父は珍しく夜中ごそごそしていたので、てめえの第一印象は単なる寝不足かと思った。

どうする? しんどいのやったら今日は休むか? と聞くが反応なし。ここまで反応がないと逆に病的な印象はなく、今日は休ませることにした。てめえは午前中の仕事は休むことができないので、午前中はがっつり寝ていただき、昼から帰ってきて面倒を見ようと考えた。

ヘルパーさんには大変申し訳ないが送迎は不要なので帰っていただき、夕方の分もキャンセルした。幸い妹が午前中休みとのことで、暇なときに顔色見てくれと伝言し仕事に向かった。

仕事中に妹からメールが入る。「腹減った、というて元気そうだった」と。やっぱり寝不足だな。

仕事を終えて昼過ぎに帰宅。父はまだ寝ていた。今度は朝と違い、声掛けに反応。「腹減った。ラーメンが食べたい」などと言うので、近くのラーメン屋に連れて行った。いったん起きるとてきぱきと着替える。

ラーメン屋に向かいながら「朝誰か来なかったか?」と尋ねたが、予想通り「誰も来てへん」との回答をいただいた。

ラーメン屋では餃子と大盛りラーメンを平らげ、帰宅後再度爆睡。夕方前に起きてきて「おはよう。あれ、朝の薬がなくなっている!」などと言っていたが、もう夕方ですぜ朝の薬はとっくに飲まれてますぜとてめえは壁にかかっている時計を示した。



2012年04月25日(水) 昼からビール

今日は急遽お休みになった同僚の代診をしたため朝からいきなり多忙。勘弁してほしいが、こういうのはお互い様だな。

幸い昼には仕事を終えたので、久しぶりに幸せになろう昼からビールを飲んでやろうと思いとある店に向かったが、今日が定休日であることを忘れており閉まった店の前で呆然としてしまった。なんてこった。

非常に疲れがたまっていたので、どうしても昼からビールを飲んでやると決意したのはいいが、なかなかそういう店はないのだ。あれこれと考え自転車をこいでいるうちに気が付くと家についてしまった。

そのまぐっすりと眠ってやろうかと考えたが、空腹ではなんともならん。昼からビール。家にもビールはあるが、家のビールではだめなのだ。プロレタリアートはそういう店で見るからビールを飲むからいいのだ。などと考えていると、「王将」という二文字がてめえの前に厳かにそそり立った。

「王将」。餃子の王将。この\ういうシチュエーションでは最高ではないか。

というわけで、徒歩数分にある王将に向かい、カウンターに座ってビールと餃子とから揚げを注文した。完璧だ。

まずビール。てめえが大嫌いな某辛口が出てきた。これもプロレタリアートぽくてまあいいかと一口。不味い。まあ雰囲気だからな。

餃子はさすがに美味かった。ほくほく食べていたら普段はまず食べないから揚げが到着。

これがまた残念な一品だった。から揚げはもも肉に限ると信じているのはてめえだけか。残念なことに胸肉で、下味もいまいち。まあこんなもんだよな。

まあ昼からビールを飲めたので良しとして帰宅し爆睡した。ちょうど父の帰宅時間に目が覚めた。



2012年04月24日(火) 筍三昧

iPhone生活は最高。電話やメールはもともとほとんどしないので、通信機器であること言うことを忘れてしまう。

今は音楽機器としての使用頻度が最も高く、あとはDVD鑑賞や仕事関連の調べものなど。仕事関連のアプリをいくつか入れているがこれまた最高。いままで外来中にわからないことがあれば、持ち込んだ本や最悪医局の自分の机に戻って瞬殺でPCで調べるということをしていたが、今やiPhoneの中にUpToDateが入っており全てこれで片が付く。もう最高。薬の量の計算なども一瞬。

今までは白衣の両ポケットに、薬の本やその他のあんちょこをたくさん入れていたが、すべてiPhoneで方が付くようになった。必要なPDFやファイルも入るので、今まで作ったファイルはすべてぶち込んだ。メモもできるのでメモ帳も不要になった。予定はカレンダーに入れているので手帳も不要になった。

もはやiPhone君なしでの生活は考えられない。願わくばもう少しバッテリーが持ってほしい。

筍の話だったはずだが、まあいいや。



筍が美味しい季節になった。実は今まであまり筍の旬を気にしていなかったのだが、この辺の店では京都の朝掘りの旬の筍をその場でゆがいたものを売っているわけだ。もちろんそれなりのお値段がするのだが、物は試しと思い買ってみたところあまりの美味さに仰天した。全くアクがなく澄み切った美味さ。いままで筍をさほど美味しいものと思っていなかった自分を猛烈に反省した。

それからは他の筍が食べられなくなってしまった。自宅でゆがいたりしていたこともあったのだが筍は掘ってからゆがくまでの時間で味が決まるので、それだけいい筍であろうが掘ったその場でゆがいたものには圧敗である。

そんなわけで、連日筍三昧。いろいろ試したが筍ごはんと若竹が最高。木の芽はないとさみしいので常備している。そうかてめえで育てるという方法もあったな。



2012年04月13日(金) 日本内科学会

学会に行ってきた。学会に参加すのはいったいどれくらい久しぶりだろうか。

基本的には学会に参加するには泊まりありで3日間とかなので、呆けた父を抱えた身ではなかなかハードルが高かったわけだ。まあ問題がそれだけだったらどこぞに預けるという選択肢もないわけではないが、それ以外にも勤務調整も必要になるわけでまあいろいろと面倒くさかったんですな。

内科学会の総会は、今まではてめえの知っている限りずっと東京だったのだが、今年はお偉いさんは何を思われたのか桜が咲きほこり外国からの観光客も絶賛押し寄せ中の京都での開催となった。

どうでもよいがてめえは内科認定医を持っており、更新のためには5年間で学会参加やら論文発表やらで25点を稼ぐ必要がある。その中でも、総会への参加は15点もゲットできるわけで他の点数と比べずば抜けて高い。東京での参加はハードルが高かったが、今回は地元開催ということで15点をいただきに行ってきた。

さて、久々に勉強するぞと意気込み、一張羅を着込んで行ってきたのはいいが、驚くべきしょぼさに仰天した。会場はたった一つで分科会もなく、その会場ではえらい先生方がありがたい講義をされていた。ありがたいのだが選択肢がない。

仕方がないのでポスター会場に足を運んだがこれまたあり得ないしょぼさ。こういうことを言うと発表者の先生方に申し訳ないのだが、なんというか中途半端。気合を入れた発表はおそらく専門の学会でされるのだろう。

しかたがないので人間ウォッチング。多くの先生方はしょぼいということを知っておられるのであろう、受付だけされるとそのまま豪快にUターンをキメられ京の街に消えて行かれた。この学会の存在意義はおそらくそこなのだろう。来年からはまた東京開催になるらしいが、東京見物としていくのも悪くないかもと思ったが、それだと日帰りになるし厳しいな。

しかしぼろい商売だよな。まあどうでもよくなってきた。唯一良かった点は書籍コーナーで、他の学会とは異なり全分野を網羅して本があったのでいろいろ読み比べができて面白かった。気になる新刊があったのでまた今度買おうかな、とおもいつつ会場を後にしましたとさ。


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