遠くで子供たちの叫ぶ声が聞こえる。裏の公園で遊んでいる子供たちの声が。意識は次第にはっきりしてきたが、頭が重くて動く気がしない。ぼーっとした意識の中で、ひとつ深呼吸をしてみる。少しアルコールの混じったため息が体の外に抜けていった。
気が付くと、また眠っていたようだ。感覚からすると、昼を少し回ったくらいか。子供たちの声がまだ遠くから聞こえる。もしかすると、それすらも、実は幻なのかもしれない。のろのろと布団から這い出て、ぼさぼさの頭を少し掻いてみた。さっきまで見ていた夢を少し反芻してみる。少し前までは鮮やかな風景が脳髄の中に描かれていたはずなのだが、それすらも輪郭がぼやけ、さっきまで脳の中で抱いていたはずの女の顔さえも不鮮明にしか浮かび上がらない。
ようやくうっすらと目を開けてみる。薄暗いこの部屋は、確かに自分の住んでいる部屋に違いない。なんだか体中が溶けていくかのように重い。頭が痛い。しばらく風呂にさえ入っていないことを思い出した。そう、ここ数日は、友人との集まり以外はずっとここで寝込んでいた。今日も友人に会うにあたって、せめて髪くらいは洗っておきたい。などと考えているうちに、再び子供たちの声は遠くのほうに掻き消されて行った。
今度目覚めたときはもう午後3時を回っていた。時間がない。しかし体は動かない。何とか服を着替えて外に出た。携帯電話に着信があった。すぐにかけ直した。
待ち合わせ場所の喫茶店はすぐにわかった。何も脳みそを働かせずにここまでやってきたが、体調がこのままだったら少し話だけして帰って寝るつもりだった。2階に上がる。ゆっくりと全体を見渡してみるが、それらしき人影は見つけられなかった。楽しそうに若者どもが会話をしている。少し眩暈を覚えた。それから、確認するかのようにゆっくりとそこを一周した。
不思議なことに、彼らに出会ったときから、重たい体はどこかへ吹き飛んでしまった。遠田さんはてめえの発する言葉に肩を震わして笑われ、感極まったか涙さえも見せていらした。近隣のテーブルにおられた皆さんまで笑いの中に引きずり込んでしまったのは、ひとえにてめえがハイ(灰?)だったからである。残りのお二方は静かに微笑まれておられたが、もしかすると少し引きつっておられたのかもしれない。
カラオケに行く。皆さんはカラオケに慣れていらっしゃるのかもしれないが、自分は実は最も苦手とする雰囲気のひとつでもある。それでも気が付くと朝を迎えていた、というのは、結構楽しんだ、ということなのだろう。知らない曲の洪水の中で、思わず自分は少しだけまどろんだ。眠たくなる、というのは、満ち足りている、ということか。
外に出る。楽しそうに前を歩く若い集団。しらふのまま、黙々と歩きつづける男。仕事帰りと思われるお姉さん。その上にさりげなく輝くネオン。道端に撒き散らされた吐瀉物。こそこそとしゃべりながら伏目がちに歩きつづける男二人組。やたらと車高の高い車はそこにはなく、ただ客待ちのタクシーが列を並べてひっそりと客を待っていた。遠くに京都ホテルの赤い光が瞬いていた。
自分は誰なんだろう、と自問する。何者で、ここからどこへ行こうとしているのだろうか。
翌朝、メモ話が盛り上がりを見せるときにてめえは帰路についた。この話もだんだん投げやりになってしまった。寒いのでご容赦を。
オフレポ拝見。「と」が抜けてるね。
あの日のことはもっとちゃんと書こうと思っていたのだが。ま、またの機会に。
あの日は体調が最悪だった。直前まで寝込んでた。おかげでカラオケでは声も出ず。もともとカラオケは苦手、というか、はっきしいって嫌いなのだが。機械的なリズムにあわせるのは疲れる。
そういえば写真とられたんだった。写真とられるのはこれまた苦手なんですがねぇ。
やっぱ楽しくすごしたいやん。せっかくやしね。
やっぱオフは苦手。オフでまったりできるなんて、稀なんですかね。
アホ言ってるときが一番
化けてるし。あはは。
はい、馬が走ってく〜♪ 馬が走ってく〜♪
今日も一日べんきょ。朝からべんきょ。昼間に醍醐寺まで散歩した。なつかしい空気を思い出す。
やっぱ親指は疲れる。っつ■テか、あまり言葉が出てこない。そんなもんか。
学校のぱそ、止まってた。ど■テしよ■テもないな。これは。
今日から実家。ぼ■テとできるや。素晴らしい。
自分と向き合うこと。 孤独と親しむこと。
頑張れば頑張るほど人間は一人になっていく。逃げるか、頑張るのをやめるか。
もしくは、諦めるか。
親指打ちは疲れた。また今度。
ぐっちゃらぐっちゃら考えてみたが、一体何を考えていたのかもはやよくわからん。どーでもいいや。
昨日は映画を観た。奥田瑛二監督の「少女」という映画だ。とっても退屈な映画だったが、ラストはよかった。若さゆえの純粋さ、というものは、この年になってみると怖いものを感じる。もはやどうあがいても自分の中からは消滅してしまったに等しいものだ。野郎は失ってからそれを求めてロリコンに走るのかもしれん。それは違うか。
トロントに帰りたい。という思いは、もしかするとずっと持ち続けたままの方がいいのかもしれない。ただ落胆が待っているだけかもしれない。期待は特に持っているわけでもないので、そういうことはないと思うが。あのたおやかな街に帰りたい。
弛緩。脳みそを解放してみる。後に残ったのは恥だけか。一体誰なんやてめえは。
明日テスト。何でこんなに穏やかな空気なんだろう。そういえば、教科書を今日読んでいたら、てんかんのところに「詳しくはカラマーゾフの兄弟を読めい」と書いてあった。読んでみようかな。よほど気が向いたら。ええ教科書や。
基礎医学。 生化学・細胞学・組織学・遺伝学・発生学・解剖学・生理学・神経解剖学・公衆衛生学・衛生学・法医学・医療情報学・微生物学・寄生虫学・放射線生物学・薬物動態学・病理学・免疫学・薬理学・臨床薬理学・実験動物学
臨床医学。 内科診断学・外科診断学・放射線診断学・臨床検査医学・循環器内科学・心臓血管外科学・内分泌学・感染症学。
こんだけ学んできた。そして明日は神経内科と脳外科の試験。
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