あなたのいないベッドは 氷のように冷たくて硬い
あなたの腕を枕にして 全てをあずけて眠る心地よさ
嵐が吹いたって 雷が鳴ったって そこはあなたと私の特別の場所だった
今日も あなたのいないベッドで何度も寝返りを打って 朝を迎える
2005年09月07日(水) |
それだけでいいのだけど |
あなたが伸ばした手に 手を重ねるだけでいいのだけど
あなたの愛の言葉に 微笑んで頷くだけでいいのだけど
あなたの若さに 飛び込んでいくだけでいいのだけど
それは 絶壁から飛び降りるほどの 決心がいる
昨夜からの雨は上がり 山はさっぱりしたという顔をして からだを震わせ 山肌からは 湯気が立ち上っている
雲はまだせわしそうに 山の上をすれすれに動きながら もう一雨降らせてやろうかと 薄笑いしている
私は 忍び寄ってくる台風が心配で 空ばかり眺めている
私は分かるの 私たちはきっと 来世でも愛し合うと
あなたは話してくれた 私たちは 前世で愛し合っていたと
そして今 私たちは出逢い 愛し合った
だから だからきっと 来世でも二人は出逢い 愛し合う
愛しても愛しても 愛し足りなくて
恋しても恋しても 恋し足りなくて
愛されても愛されても 充たされない心を抱いて 途方にくれています
私から あなたへの愛を取ってしまうと もう 何も残りません
あなたの背中 見送る私 あなたの背中 呼び止めて すがりたい
あなたの背中 恋しくて 忘れられなくて 逢いたくて
あなたを愛してる あなたしか愛せない
男の幸せと女の幸せは どこか違っていて
愛の空想と現実の狭間で すれ違う
お願い 愛してると言って 女は それだけで生きていけるから
まっすぐに私を見つめないで
嬉しそうに微笑まないで
恥ずかしそうに俯かないで
紳士のようにエスコートしないで
あなたの全てが 愛を囁いているようで ときめいてしまうから
私たちの恋は もう ずっと先を走っていって 笑いながら私たちを待っているのか
それとも あの頃に戻って はにかみながら お花を摘んでいるのでしょうか
こんなに愛しあっているはずなのに 私たちの恋がどこに行ったのか ふと 探してしまうのです
どうして 私は独りでいるのだろう どうして 独りでいなくてはならないのだろう
こんなに寂しがりやなのに 私は どうして独りでいるのだろう
あなたは どうしてこんなに私を愛してくれるのだろう それなのに どうして一緒にいてくれないのだろう
涙が静かに流れる 嗚咽も何も聞こえない
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