■カーテン/谷村志穂
カーテンを象徴とする生活を描いた短編集。 どの主人公も幸せな自分に 疑問を持っているところから話は始まっている。 そこから前に進んでいく物語。
久しぶりに幸せな気分になれる物語でした。
■水の繭/大島真寿美
失うことに疲れて その表現も異なるけれども どこか感情が出なくなった登場人物たち。
静かに時が流れて 完全な救いではなくても 確かに前に進みだす物語。
2006年05月07日(日) |
ファースト・プライオリティー/星々の船 |
■ファースト・プライオリティー/山本文緒 数ページの短編が続くもの。 なんというか、短かさに負けた感じがするのは 短編の間をつなぐ31歳という縛りがあるからだと思う。
あ、ただ、空、という短編は この本のタイトルに負けない通りの作品だったかと。
■星々の船/村山由香 直木賞受賞作品。
家族がそれぞれに抱える気持ちを 丁寧に描いてある小説でした。
最初の愚かだけど愛しい存在、というものを描いた短編が 個人的には一番良かったです。
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