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「桃」姫野カオルコ 2009年12月24日(木) 「ツ、イ、ラ、ク」のスピンオフ短編集。あの事件の周辺人物たち(当事者も)にスポットをあてたもの。6編を収録。私は「汝、病めるときもすこやかなるときも」が好きでしたね。ずっと一人の女性の語り口調で進むのですよ。ずっと続いていた関係がふっと変わる瞬間がさりげなく描かれているのですが、なんだかいいなと思いました。 「青痣(しみ)」は、読書好きの女の子ならきっとすごく共感できるというようなことがどこか(あとがき?)に書かれていたのですが。うん、確かにわかるんだけど…。文体かな、読みにくかったんですよ。それで入り込めなかった。 「桃」は「ツ、イ、ラ、ク」を読んだ人には胸がぎゅっとなる作品じゃないでしょうか。 「ツ、イ、ラ、ク」を読んだら、ぜひ読んで欲しい一冊です。 ★★★☆ |
「みんな、どうして結婚してゆくのだろう」姫野カオルコ 2009年12月20日(日) 結婚式の引き出物や、理想の結婚、結婚の定理など、「結婚」に関することについて書かれたエッセイ集。いやあ、こんなこと書く人今まで見たことない、と思ったエッセイでした。具体的には書きませんが、でも、私はそれを理解できる、とも思った。おもしろかったです。 「男は明るい女性が好きだ、って言うだろ。あれ、ちがうんだよ。正しくは、明るく見える女性が好きなの。働いてる女性ってどうして黒やグレーを着るのかなあ。淡いピンクや白いブラウスのほうが明るく見えるのに」 これは、なるほどなーと思いました。そうかもしれないね。 |